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JIROの独断的日記
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2012年04月30日(月) 色々有りますなあ・・・。認知症の老人の病態に関して全く御存知ない方々へ。

◆数ヶ月前に書きましたが、母がちょっと(かなり)怪しいのです。

詳しい事情は、約二ヶ月前に、

2012年02月25日(土) どうやら、実の母がボケ始めました。ココログ

に書きました。この時点で、一番懸念したのは、まずは専門医に診断を下して頂く為に、

脳のCTを撮らなければならない。

母がそれを承知するであろうか?ということでした。

私は、自分自身がまだ精神科に通院しているので、

前回の外来(3月末)の外来の際に、自分の主治医にかくかくしかじかと

状況を説明したところリンク先の2月の日記に書きましたけれども、

以前長い期間、母を別件(高血圧など)で定期的に見て下さっていた内科の

かかりつけのドクターと同意見でした。


つまり、認知症か、アルツハイマーか、多発性脳梗塞か分からないけれども
「何かを取られる(奪い取られる)」

という、妄想は、所謂「ボケ」(←本当は、この言葉は今は使用禁止らしいです)の典型的な症状の一つであり、

直接診察していないから、勿論断定出来ない(診断は下せない)けれども、

脳のCTなりMRIなり、専門家による検査と診断を受けた方が良いというのです。

まあ、それ自体は、祖母で経験済なので、覚悟していました。


で、冒頭に話が戻りますが、この「検査を受ける」ことを母が承諾するか否か、

ですが、こういうときには、いわば(私が勝手にそう言っているのですが)、

「別件逮捕」作戦。つまり、他に具合の悪いところはないか?と訊く。

首筋がいつも痛むとか頭が重いとか、80を越えれば何か不具合があります。

そういうことにかこつけて、
80歳を越えたら、一応脳の写真を撮っておいた方がいいとドクターが言ってたよ?

俺も受けるから一緒に検査、受けない?

と、いう具合に話を持っていきます。

幸いそれには成功しました。


◆次なる問題。ドクターB。

母が予想よりも簡単に、検査を受けることをOKしたので、

私は喜び勇んで、2012年02月25日(土) どうやら、実の母がボケ始めました。で書いた、

かつて母を見て下さった先生にその旨を報告し、早速CTの設備がある近所の病院へ紹介状を

書いて下さいと頼みました。この、以前からの知り合いのドクターを、ドクターAとしましょう。

ドクターAはしかし、ちょっと躊躇しました。

現在母は、ドクターAではなく、今、母が住んでいるところの最寄りの開業医、

ベテラン女医、ドクターBに見て貰ってます。


ドクターAは、医者同士の仁義として、本来なら紹介状は、

母の現在の主治医、女医Bに書いて貰うと良い、と言います

(それなら、最初からそういえばいいのに・・・)。


母にその旨を伝えました。何なら私が女医、ドクターBに挨拶に行っても良いから、と。

しかし、母に言わせると女医・ドクターBはベテランではあるけれども、はっきり言って

名医ではない。その時の気分で、患者にツンケンするような、ある種女の愚かしさの典型を引きずったまま

ドクターになったような人で、気難しいから、いきなり横から今まで面識のない、私が登場したら、

話がややこしくなる。母は(自分が認知症疑診の自覚はないのですが)とにかく、

女医・ドクターBに話してみると言います。


◆ドクターBはオカンムリ。

そして母が、今の主治医、女医・ドクターBにその話をしたら、女医・ドクターB(60代のオバハン)
は、

ろれつが回らないとか、強い慢性的な頭痛とか、特別な症状が無いのに、CTを取る必要はない。

と、「非常なるご不満」だったといいます。

とにかく、女医ドクターBは当時の女性としては大秀才で、旦那さんとは死別だったか離婚だったか

女手一つで医院を経営して、娘さんも医者にした、プライドの人なのですが、

患者から診ればそんなのは知ったことでは無い。

鼻には、ドクターBにCTを撮りたいと言う際、「せがれが一種に検査を受けようと誘ってきた」ことを言え、

と言ったのです。母はそう言ったそうです。

勘の良いドクターなら、ここで「ピン!」と来る筈です。つまり、自分の前ではこの婆さん、

極めて正常だけど、息子の前で何かおかしな言動があったのではないか?と。そこに考えが至らず、

自分が考えてもいなかったことを、患者の側から言いだした。

ただそれだけが不満なのです。


◆何故、ドクターBのご機嫌伺いをするのか?

というと、極めて簡単な理由です。何しろ今年84歳になる母ですから、

いつ、何があっても(循環器系か、脳血管障害かわかりませんが)おかしくない。

そういうときに「とりあえず、直ぐ近所の医者と普段から仲良くしておくこと」が割と大事だからです。


◆紹介状など無くても検査だけ受けるということが出来ればいいのですが、

施設のある病院が普段から行き着けの医者なら、何も紹介状など必要はない。

しかし、かつて、日常的に母が診て頂いていた、私の家の近くのドクターAの医院にも、

女医、ドクターBの医院にも、「医院」ですから、CTやMRIなどありません。

だから、とにかくドクターが

これこれの病気の疑いがあるから、検査したい。付いては貴院をご紹介するので患者(JIROの母親)を頼む。

と一筆書いてくれないと困ります。

検査だけ受けてもいいのですが、検査技師は検査を行うだけですから、

もし、母に、認知症か、アルツハイマーその他で有った場合、その施設でそのまま治療というわけには行かない。

繰り返しますが、普段からその病院の患者ではないのですから。

すると、CTなりMRIを撮り、何らかの病変が見つかったとして、誰に治療してもらうか、

ということです。女医・ドクターBは、勝手に検査を受けたと知ったらよけいにオカンムリでしょう。

仕方が無いので、その点も含めてもう一度、ドクターA(昔から母を知っているドクター。

こちらの方が新設)に相談します。


◆兄弟が理解してくれません。

前段までに書いた状況を、母の現在の住居のそばに住んでいる兄に話しましたが、

「ボケ」の困るのは、全ての人の前で「明らかにボケている」言動を見せるようになるのは、

相当症状が進んでからだ、という傾向です。

初期は、前回の日記ブログに書いたとおり、今回の私の母の場合は、

「息子(注:JIRO)が、マンションを『ぶんどって』私(母)を追い出してしまった」

という妄想の内容は完全に妄想なのですが、それを他人に話すときには、まだ、文法・語法、口調が

まともなのです。このため「ボケ老人」を知らない人からは、わたし(JIRO)夫婦が「悪者」として記憶されてしまう。


「呆け」はそれ自体悲劇ですが、周囲の人間を混乱に陥れるという点でも非常に迷惑なのです。

祖母が呆けたとき、兄は既に社会人で、地方の支店に配属されていたため、実態を知らない。

今回の母の話をすると、もともと「男のヒステリー」の人格的傾向が明らかな兄は、説明を

度々遮り、
CTのことなど、言われなくても分かってる。CTの説明なんか俺にするな!

と、どうして、そのようなことで私がどやしつけられなればならないのか分かりませんがとにかく直ぐに癇癪を起こす。

兄は、母と話していると極めて正常で、私が話しを誇大にしているように感じられる、といいます。

要するに、自分の母が、まさか「認知症・アルツハイマー」になりつつある、とは信じたくないのです。

それは、誰だって信じたくない。考えたくないですよ。

わたしだって同じ事です。


そこで私は、
私としても、母にCT検査を受けさせることなど面倒だし、母が呆けたと考えたくないのだから、

話を捏造するわけがないだろう!

といいました。何だか、話が曖昧なまま、電話越しでのケンカは終わりました。

私と兄とは元々仲が悪い兄弟なので、よけいに荒れる訳ですけれども、

私は誰も包括的理解者がいないので苦しいです。


前回の日記・ブログに書きましたが、

年配の方が、「何かを子供に奪われた」という趣旨の話を非常に本当らしく語り、

その子供が「あの−、母(父)が、変なことを言っていませんでしたか?」と尋ねてきたら、

本当に、子供が悪い奴の可能性がゼロとはいいませんけれども、かなりの確率で、

私の母と私との関係、と、同じ事が起きている可能性があります。

こんな、経験はしないで済むに越したことはありませんが、今、この瞬間も、

そのような呆け老人や、それによって自らが誤解されている状況に悩んでいる人が、

日本中に大勢いる筈です。こういうことが「ある」というのは、知識として

覚えておいて下さい。

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2011年04月30日(土) 【ビデオ・ニュース・ドットコム】小出裕章京都大学原子炉研究所助教へのインタビュー映像掲載。
2010年04月30日(金) 【号外】本日(5/1)14時、NHK教育で「第38回ローザンヌバレエ・コンクール 」/今まで書いた、音楽記事へのリンク集(その2)。
2009年04月30日(木) 【音楽】ヴァイオリン、ジェームズ・エーネス(James Ehnes)の薦め。
2008年04月30日(水) 府:PT案「府民の会」が知事に要望書 /大阪センチュリー交響楽団その後。廃止反対署名9万3千件(4月28日現在)
2006年04月30日(日) 「駐車違反:民間委託・監視員の活動重点地域を公表」−−警視庁がHPで←東京だけではありません。役所のサイト色々。
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