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2008年04月30日(水) |
府:PT案「府民の会」が知事に要望書 /大阪センチュリー交響楽団その後。廃止反対署名9万3千件(4月28日現在) |
◆記事:府:PT案 「文化行政、話し合いを」 「府民の会」が知事に要望書 /大阪(4月29日17時1分配信 毎日新聞)
◇音楽、演芸など24団体が会結成
府の改革プロジェクトチームによる財政再建試案(PT案)で廃止が提案されるなど、
存亡の危機にある府立文化施設の関係者らが「府立の施設と文化を考える府民の会」を結成し、28日、橋下徹知事あての要望書を提出した。
「府民が豊かな文化・芸術を享受できるよう、話し合いの場の設定を求める」との内容で、連休明けにも街頭でのアピール活動を計画している。
PT案では、府立27施設のうち、国際児童文学館(吹田市)など8施設の廃止を提案。
大阪センチュリー交響楽団を運営する府文化振興財団への補助金廃止が提示された。
同会は、これらに抗議し署名活動などを展開した24団体が、横断的な連携を求めて発足させた。
文化行政について府民の声を集約し、橋下知事に改めて申し入れる方針という。
この日朝、PTに要望書を手渡した大阪文化団体連合会の高田昌運営委員長は「個別では限界があった運動を充実させ、
文化行政のあり方に再考を求めたい」と主張。PT案で移転が提案された府立上方演芸資料館(ワッハ上方)の伊東雄三館長は
「姿や形だけではない大阪の文化について、橋下知事と語り合う場がほしい」と話した。
◆コメント:オーケストラ存続を希望する10万人近い署名が集まっている。
大阪府知事が、大阪府が運営する大阪センチュリー交響楽団への補助金を、来年度からゼロにする、と言っている。
私は、オーケストラを潰すようなことはするべきではない、と考え、先日、これを記事にした。
「在阪楽団への運営補助金を大幅削減 橋下行革」←大阪府議政務調査費、年間6億5千8百万円を減らせ。
この記事は、センチュリー交響楽団のコントラバス奏者、奥田一夫さんも読んで下さったようである。
Prost Familie! : 大阪センチュリー交響楽団存続の危機!の中に私のブログへのリンクが貼ってある。
上の記事を書いた2日後、再び私は、【大阪センチュリー交響楽団を応援する会】が署名を募っていることを書いた。
その時点では、正直言って、どれぐらい集まるか、私はやや不安だった。
ところが、【大阪センチュリー交響楽団を応援する会】のサイトを見たら、
4月28日現在9万3千筆あまりの署名をいただいております。
ということだった。世の中、捨てたものではない。署名は4月30日が締め切りだから、一旦終わったが、
こういうものは、第2次、第3次の活動が重要なので、是非、大阪センチュリー交響楽団のメンバーの方々、応援する方々には、
再度、署名募集活動を行っていただきたい。
◆オーケストラが無くなってもいい、という人は、オーケストラを聴く楽しさを知らないのだろう。
今日は私は1日休暇を取ったので、普段見ることのない、朝のワイドショーを見ていたら、
TBS系列の「ピンポン」とかいうふざけた名前の番組でこのニュースを取りあげていた。
コメンテーターの多くは、「補助金廃止止むなし」という意見だった。
理由を聞いていて、「ああ、この連中は、オーケストラを聴く楽しさ、聞き比べる楽しさを知らないのだな」と思った。
曰く、
「大阪には、4つもオーケストラがある。都市の規模を考えると多すぎる」
東京には日本オーケストラ連盟正会員のオケだけでも8団体が存在する。誰も「多すぎるから、どこか潰せ」とは云わない。
オーケストラは生き物で、世界中のオーケストラそれぞれに個性がある。単純に数の問題ではない。
曰く、
「非常に深刻な財政破綻状態にある、大阪府の財政再建をしようと言うときに、オーケストラだけ、補助金をのこす理由は無い」
だからといって、いきなり補助金をゼロにすることはないだろう。センチュリーは大阪府が作ったオーケストラなのだ。
先日の記事にも書いたが、大阪府議会議員の年間6億円を超える、「政務調査費」をまず減らせ。知事は無給で働け。
とにかく、聴いていて情けなくなったが、要するに、この人達が「オーケストラなんてなくても良いのだ」と考えるのは、
彼らの責任ではないが、子供の頃、或いは多感な青春時代に、美しい音楽を聴いたことが無いからだろう。
◆4歳児ですら、「正しく、まともに演奏された音楽」には目を輝かせる。ご覧頂こう。
動画共有サイトVeohで偶然見つけた画像がある。是非読者諸氏にもご覧頂きたい。
これは、オーケストラではなくて吹奏楽だが、川崎市消防局の女性だけの音楽隊が、ある幼稚園を訪れて、音楽教室(?)を
催したときに撮影したと思われる動画である。画質、音質ともに余り良くないが、ご覧頂きたい。
消防音楽隊
幼児だから、流石にがやがやと五月蠅いが、消防隊音楽隊のおねえさんたちが楽器を演奏するとき、子供達の目は真剣である。
騒がしいのは、嬉しくて興奮しているからである。そう。音楽はそういうものだ。
正しく、美しく演奏する訓練を積んだ人々が奏でる音楽は、人間の心を必ず動かす。吹奏楽もオーケストラも同様である。
このように、子どもの頃から、美しい芸術に接していれば、豊かな感受性が育まれる可能性が極めて高くなる。
だが、子供だけではない。大人になってから、それまで全くクラシック音楽になど縁が無かった人が、いきなりブルックナーの交響曲を聴いて、
ブルックナーマニアになることもあるのだ(因みに、それまで、その人の「趣味」はパチンコ、麻雀、競馬だった)。
大阪府知事、プロジェクトチームの頭が良いけど(?)感受性の貧困な人たち。
大阪センチュリー交響楽団への補助金をカットすることを決める前に、まずは何度かコンサートに行ってご覧なさい、
と云いたい。
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2006年04月30日(日) 「駐車違反:民間委託・監視員の活動重点地域を公表」−−警視庁がHPで←東京だけではありません。役所のサイト色々。
2005年04月30日(土) 「閉鎖滑走路に着陸許可」何だか、日本人、たるんでいません?
2004年04月30日(金) 「<サマワ>陸自宿営地付近でまた爆発音 隊員一時退避」サマワは非戦闘地域ですか?
2003年04月30日(水) そろそろ五月病になりかけている人がいるはずだ。