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JIROの独断的日記
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2004年04月30日(金) 「<サマワ>陸自宿営地付近でまた爆発音 隊員一時退避」サマワは非戦闘地域ですか?

◆記事1:<サマワ>陸自宿営地付近でまた爆発音 隊員一時退避

29日午前2時(日本時間同日午前7時)すぎ、イラク南部サマワの陸上自衛隊宿営地付近で、2回の爆発音がした。防衛庁によると派遣隊員らはコンテナなどに退避し、施設・装備にも被害はなかった。爆発は宿営地の外だった。退避措置はまもなく解除された。夜明けを待って、隊員が宿営地の外を捜索、情報収集に当たった。この日予定されていた給水などの支援活動は予定通り行うという。

 陸自の宿営地は、今月7日深夜(同8日未明)にも砲撃を受けた。着弾点はいずれも宿営地外で、1発は煙を出す発煙弾で、もう1発は殺傷能力の強い「りゅう弾」だったことが判明。また、宿営地から約3キロ北北東の地点で発射装置の一部らしい部品も見つかっているが、どんな相手が撃ったのかは特定できていない。さらに、22日にはオランダ軍の宿営地が狙われ、1発は宿営地内に着弾。治安の悪化が懸念されていた。(毎日新聞)[4月29日19時49分更新]


◆記事2:「ロケット砲弾で襲撃」情報 陸自宿営地で3月

イラク南部サマワに駐留中の陸上自衛隊に3月2日夜(現地時間)、オランダ軍などから「陸自宿営地をRPG7(対戦車ロケット砲弾)で襲撃しようとしている男がいる」との情報が寄せられ、全隊員が徹夜で戦闘準備をしていたことが30日分かった。

 派遣部隊リーダーの番匠幸一郎一佐のサマワ入りが現地で報じられた直後。4月に入り宿営地を狙った迫撃弾攻撃が相次いでおり、オランダ軍などが関連を調べている。(共同通信)[4月30日14時10分更新]


◆コメント:これでも、サマワは非戦闘地域ですか?小泉さん?

やっぱりね。政府にとって都合が悪い情報は、ずっと遅れてから伝えられる。きっと、サマワの自衛隊が攻撃を受けた回数は実際にはもっと多いのだろう、と勘繰られても仕方が無い。

小泉さん、これでも、サマワにまだ陸上自衛隊を派遣するというのは、イラク復興支援特別措置法に違反していますよ。日本は法治国家ですよ。国権の最高機関たる国会で決めた法律は守ってください。防衛庁の首脳陣が云ってますよ。


◆砲撃続けばサマワは「戦闘地域」の可能性…防衛庁首脳
 防衛庁首脳は9日、サマワ市街地に砲弾2発が打ち込まれた事件に関連し、「数回続けば、イラク復興支援特別措置法の『戦闘地域』の要件となる組織性、継続性などを満たす可能性はある」と述べた。
 砲撃などが続けば、自衛隊活動の中断に追い込まれる可能性を示唆したものと見られる。(読売新聞)[4月9日14時12分更新]



◆コメント:シビリアンコントロールなのに、シビリアンの方が好戦的だから、困るんだよ。

日本ではシビリアンコントロールが機能しているはずである。シビリアンコントロールが何故、必要かというと、軍事的知識・技術を身に付けた職業軍人(本当は、この表現は違憲である。日本の自衛官は軍人ではない。しかし、話の便宜上、実質に注目して、本稿においてはあえて、「軍人」という用語を用いる)は、えてして、自らの軍事的能力を試してみたくなり、戦闘的になりがちなので、これに対しては文民がブレーキをかけることが、平和を維持する上で必要だからである。

ところが、今回はどうだ。制服組が、「攻撃が数回続けば、戦闘地域の要件を満たす可能性がある」、といっているのに、文民たる石破防衛庁長官、そして、誰よりもまず、文民にして自衛隊の最高司令官である小泉内閣総理大臣が、サマワを戦闘地域と認めようとしないのである。

シビリアンの方が軍人よりも好戦的だったら、シビリアン・コントロールなど、単なる空虚な幻想であって、実質的な機能を有しない。マンガである。だから、私は今の政権は危険だというのだ。

自民党は、何しろ憲法を改正したいらしい。改正ねえ・・・。改正とは「正しく改める」ことですよね。しかし、与党の皆さんの発言は危険極まりない。

今、訪米中の安倍幹事長は、かつて、「今の憲法下でも集団的自衛権を行使することは可能」という、とんでもないことを言っていたが、今日はワシントンで、「今の憲法では日本を守れない」と発言した。そんなこと、アメリカで言うなよ。

石破防衛庁長官は「自衛隊が赴く所が非戦闘地域です」と、云った。あんたはサギ師か。

小泉首相はいつものとおり、言語はあるが、論理がない。「自衛隊は軍隊だ。憲法を改正して、軍隊と言い直す」と発言した。それが、どのようなプロセスを経て、国益に貢献するのか、具体的な説明は何も無かった。当然である。本人もわからないからである。

とにかく、サマワの自衛隊に対する攻撃が激化して、死者が出てからでは遅いのだ。記事2の状況なんて、死傷者が出てもおかしくないではないか。サマワの陸上自衛隊員は500人以上もいるし、地理的にも、空路で脱出できない。撤収するんだ。早く。


2003年04月30日(水) そろそろ五月病になりかけている人がいるはずだ。

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