JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事1:<サマワ>陸自宿営地付近でまた爆発音 隊員一時退避
◆コメント:シビリアンコントロールなのに、シビリアンの方が好戦的だから、困るんだよ。 日本ではシビリアンコントロールが機能しているはずである。シビリアンコントロールが何故、必要かというと、軍事的知識・技術を身に付けた職業軍人(本当は、この表現は違憲である。日本の自衛官は軍人ではない。しかし、話の便宜上、実質に注目して、本稿においてはあえて、「軍人」という用語を用いる)は、えてして、自らの軍事的能力を試してみたくなり、戦闘的になりがちなので、これに対しては文民がブレーキをかけることが、平和を維持する上で必要だからである。 ところが、今回はどうだ。制服組が、「攻撃が数回続けば、戦闘地域の要件を満たす可能性がある」、といっているのに、文民たる石破防衛庁長官、そして、誰よりもまず、文民にして自衛隊の最高司令官である小泉内閣総理大臣が、サマワを戦闘地域と認めようとしないのである。 シビリアンの方が軍人よりも好戦的だったら、シビリアン・コントロールなど、単なる空虚な幻想であって、実質的な機能を有しない。マンガである。だから、私は今の政権は危険だというのだ。 自民党は、何しろ憲法を改正したいらしい。改正ねえ・・・。改正とは「正しく改める」ことですよね。しかし、与党の皆さんの発言は危険極まりない。 今、訪米中の安倍幹事長は、かつて、「今の憲法下でも集団的自衛権を行使することは可能」という、とんでもないことを言っていたが、今日はワシントンで、「今の憲法では日本を守れない」と発言した。そんなこと、アメリカで言うなよ。 石破防衛庁長官は「自衛隊が赴く所が非戦闘地域です」と、云った。あんたはサギ師か。 小泉首相はいつものとおり、言語はあるが、論理がない。「自衛隊は軍隊だ。憲法を改正して、軍隊と言い直す」と発言した。それが、どのようなプロセスを経て、国益に貢献するのか、具体的な説明は何も無かった。当然である。本人もわからないからである。 とにかく、サマワの自衛隊に対する攻撃が激化して、死者が出てからでは遅いのだ。記事2の状況なんて、死傷者が出てもおかしくないではないか。サマワの陸上自衛隊員は500人以上もいるし、地理的にも、空路で脱出できない。撤収するんだ。早く。
2003年04月30日(水) そろそろ五月病になりかけている人がいるはずだ。
JIRO
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