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2009年04月30日(木) |
【音楽】ヴァイオリン、ジェームズ・エーネス(James Ehnes)の薦め。 |
◆これまで何度も載せたのですが、いいヴァイオリニストだと思います。
カナダのヴァイオリニストでジェームズ・エーネス(James Ehnes)という人がいて、
知っている人は知っているけど、超有名なパールマンとか、若手のヒラリー・ハーンほどは、
知られていません。但しこの人のヴァイオリンは好きなので、今までに何度も取りあげました。
しかし、当ブログの存在を最近知った、という方は御存知無いと思うので、また取りあげます。
◆バッハ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ、パルティータからいくつか。
最初に知ったのは、ちょっと名前が堅苦しいですが、何度か聴いていると、
実に美しい、バッハ:無伴奏ヴァイオリンの為のソナタとパルティータからなんです。
CDはAmazonだと高いですね。Sonatas & Partitas Soloist Vn (6) [Import] [from US]
同じもの(いずれにせよ輸入盤ですが)をTower Recordで探したら、ありました。
Bach: Six Sonatas and Partitas for Solo Violin / James Ehnes 但し取り寄せになるようです。
では、演奏を。
無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第1番 BWV 1002 ロ短調から 第7曲 Tempo di Boreaです。
ダウンロード BWV1002TempodiBorea.mp3 (3341.7K)
非常に楽器が良く鳴っていて、音楽にも品があると思います。
同じアルバムから、無伴奏ヴァイオリン パルティータ第2番 ニ短調 BWV 1004の第4曲、「ジーグ」です。
ダウンロード BWV1004Giga.mp3 (4094.2K)
音楽は好みがありますから、皆さんどう思われるか分かりませんが、私はこの曲が何故か非常に好きで、
色々なヴァイオリニストで聴いたのですが、ジェームズ・エーネス氏のこの演奏が一番好きなのです。
美しいと思います。
◆クライスラー小品集
ヴァイオリン曲の小品といえば、クライスラーという自らもヴァイオリニストの作曲家、
フリッツ・クライスラーを無視するわけには参りません。
エーネスはクライスラー:作品選集を録音していまして、
全然バッハとは違う種類の音楽ですけど、上手いです。こういう小品をまとめるセンスというのが
有る、と思います。上手くても、クライスラーを弾いたら全然面白くない、というヴァイオリニストもいます。
有名な、「愛の喜び」
ダウンロード Liebesfreud.mp3 (2984.2K)
これを、先ほどのバッハと同じように几帳面に同じテンポで弾いたら、
それは、芝居になぞらえるならばセリフの「棒読み」みたいになってしまいます。
テンポを適宜(デタラメに、じゃないですよ)変化させて「遊び」が無いといけません。その辺のセンス。
もう一曲。
「コレルリの主題による変奏曲」。ちょっとややこしい。
コレルリ(1653-1713)というバッハよりも32歳年上の、イタリアの作曲家がいました。
その人が書いた曲を元に、コレルリよりも40年ほど後に生まれた、タルティーニ(1692-1770)という
同じくイタリアの作曲家が「コレルリの主題による変奏曲」を書きました。
但し、これは、全部で50変奏まであって、全部弾いたら(聴いたら)長すぎる。
そこで、クライスラーがこれの「ダイジェスト版」を作りました。これなら演奏時間が3分半ぐらいですから、
誰でも聴けます。クライスラーは、随分上手くまとめたと思います。これがオリジナルだ、と言われても誰も
疑わないでしょう。結構難しそうです。
コレルリの主題による変奏曲(クライスラー編)
ダウンロード VariationsonThemeofCorelli.mp3 (3347.0K)
いいでしょ?コレルリの主題も毅然として美しいし、その後の変奏もヴァイオリニストの腕の見せ所ですが、
音楽的に無茶をしていません。
◆ヴィエニャフスキ:華麗なるポロネーズ第1番 ニ長調 Op. 4
ヴィエニャフスキ(1835-1880)というポーランドの、やはり自らヴァイオリニストでありながら、作曲をした人がいます。
ヴァイオリニストにとっては、大切なレパートリーですが、ヴィエニャフスキとサラサーテの作品を
ジェームズ・エーネスが録音したCDがあります。ヴィエニャフスキ/サラサーテ:ヴァイオリン・ショウピース。
長くなるので、一曲だけ。
華麗なるポロネーズ第1番 ニ長調 Op. 4です。少しボリュームが大きいかも知れませんから、調整して下さい。
華麗なるポロネーズ第1番 ニ長調 Op. 4
「華麗なる」の形容がぴったりです。ヴィエニャフスキは「ヴァイオリンのショパン」と呼ばれるのが分かるような気がします。
最後に、残念ながら、この曲は、紹介したアルバムには収録されていないのですが、YouTubeでジェームズ・エーネスが、
同じくヴィエニアフスキーの「エチュード・カプリース 作品18-4」を演奏している映像を発見したので、載せておきます。
スタジオでの録音風景のようです。
というわけで、勿論、全部一度にCDを買ったら大変ですから、お気に召したものがあったら、ということです。
それでは。
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