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JIROの独断的日記
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2012年02月28日(火) 【追悼】モーリス・アンドレ:トランペット・ヴォランタリー(トランペットとオルガンのための音楽)

◆記事:フランスのトランペット奏者モーリス・アンドレ氏死去(時事通信 2月27日(月)6時22分配信)

モーリス・アンドレ氏(仏トランペット奏者)家族によると25日、仏南西部バイヨンヌの病院で死去、78歳。

死因は明らかにされていない。

同南部アレス近隣の炭鉱街生まれ。トランペット奏者になる前は炭鉱で働いた経歴を持つ。

250を超える録音に参加。トランペットの演奏水準を高め、アンドレ・ジョリべ、

マルセル・ランドスキら現代音楽の作曲家がトランペット向きの曲をつくるきっかけとなった。(パリAFP時事)。 


◆トランペット・ヴォランタリー(トランペットとオルガンのための音楽)

今日は、トランペット・ヴォランタリー(トランペットとオルガンのための音楽)から。


シャルパンティエ:テ・デウム


Maurice Andre Charpentier Te Deum Opening Fanfare



何処かで聴いたな、という方が多いでしょう。毎年元旦、ウィーン・フィル、ニューイヤー・コンサート中継。

オーストリアの放送局の映像と音声をNHKが買っているわけですが、あの番組のオープニングです(オーケストラですが。あれは)。



トランペットとオルガンって、今では珍しくありませんが、アンドレ以降急速に演る人が増えた演奏形態です。

バッハもやります。元来素朴なカンタータなのですが、アンドレのトランペットで光のように輝きます。


J.S.バッハ:カンタータ第68番「かくも神は世を愛したまえり」



Bach:My Faithful Heart BWV68



次は、イギリスのオルガン奏者兼作曲家、スタンリーという人が書いた曲です。


スタンリー:トランペット・テューン



Stanley.Trumpet Tune



昔、東京FM(当時はFM東京といいました)が、朝6時から、朝のバロック(だったかな?)という

番組を月曜から金曜まで放送していて、ある日、このレコード(当時はレコードです)が取り上げられ、

あまりにも輝かしいトランペットの音に驚嘆したのを良く覚えています。


最後です。

なんと、バッハの無伴奏チェロをトランペットで吹いているのです。


バッハ 無伴奏チェロ組曲第5番、BWV1011からブーレ



BWV1011 Bouree


むしろ、こっちがオリジナルなのではないか?と錯覚するような演奏です。

このように、モーリス・アンドレは「神様」なのです。トランペット吹きなら

ジャンルを問わず、畏敬の念を抱くべきです。

モーリス・アンドレ追悼記事は、今後もしばらく続きます。

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