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2009年02月28日(土) |
「郁文館中・高校の英検不正指南、1995年頃から恒常的に」←この学校はなくなった方が良い、と思います。 |
◆記事1:郁文館中・高校の英検不正指南、1995年頃から恒常的に(2月28日22時25分配信 読売新聞)
私立郁文館中学・高校(東京都文京区)で2002年まで「実用英語技能検定」(英検)の問題を試験前に開封し、
生徒に模範解答を指南していた問題で、不正は1995年頃から年3回の試験前に恒常的に行われていたことがわかった。
同校が28日に開いた保護者会で経緯を明らかにした。
同校の説明によると、当時の英語教諭だった堀切一徳前校長らは毎回、「対策講座」を開き、
英検を受験する中学3年と高校1年の生徒ら計20〜60人を指導していたという。
日本英語検定協会(新宿区)は2日に同校から事情を聞く方針。
保護者会には約550人が出席。同校を経営する「郁文館夢学園」の渡辺美樹理事長(49)は保護者会後の記者会見で、
「前校長の行為は許されないが、私は不正があったことを知らなかったし、理事長就任前なので責任はないと考えている」と述べた。
保護者会に出席した在校生の母親(40)は「今は不正をやってないという説明を聞いて安心した」と話した。
◆記事2:英検解答を事前に教える、郁文館校長「生徒に達成感を」(2月27日14時39分配信 読売新聞)
東京都文京区の私立郁文館中学・高校の英語教諭3人が2002年まで複数回、同校を会場に行われた
「実用英語技能検定」(英検)の問題を試験実施前に開封したうえ、対策講座の名目で中学生に模範解答を指南していたことがわかった。
堀切一徳前校長(48)=26日付で辞任=も当時、英語教諭として不正に関与しており、27日午前の全校集会で生徒に謝罪した。
英検を運営する「日本英語検定協会」(東京都新宿区)によると、英検2〜5級の試験は10人以上が受験する場合は
学校や塾単位で試験会場の指定が受けられるが、これまでに学校からの漏えいは確認されていないという。
同協会では「信用を裏切られて残念。会場指定取り消しなどの処分を検討したい」としている。
合格の取り消しなどの対応は今後検討するという。私立学校を監督する都私学部も「早急に学校関係者を呼んで事情を聞き、事実を確認する」としている。
英検の問題は、同協会から会場あてに2日前までに送付され、試験開始まで会場側で管理するルールになっている。
同校によると、堀切前校長らは送付された問題を事前に開封。
解答となる単語などを書かせる学習プリントを作成して、受験する生徒を指導していた。
堀切前校長は「生徒たちに達成感を得させたかった」と話しているという。
同校を経営する学校法人「郁文館夢学園」は、居酒屋チェーン「ワタミ」社長で教育再生会議委員なども務めた渡辺美樹氏(49)が
03年3月から理事長に就任している。渡辺氏は26日に報道機関の指摘で不正を知り、同日の理事会で堀切校長の辞任と自らの校長就任を決めた。
◆コメント:この学校はなくなるべきだ。
何の根拠もないが、今後、他の学校でも同じ事をやっていた、という事実が次々に発覚しそうな気がする。
そういう噂があるわけではない。単なる私の勘である。
冒頭に結論を書くならば、私立郁文館中学・高校は学校法人としての認可を取り消されるべきである。
理由は、学校は教育の場であるのに、不正行為を正しいことと生徒に認識させていたからである。
これは、教育を行っているとは言えない。従って、解散を命ずるべきである。
私立学校に関する法的根拠は私立学校法に規定がある。
私立学校法によれば、その設立には所轄庁の認可を必要とする。(私立学校法第30条)
所轄庁とは、私立高校以下の場合都道府県知事である。(文科省:学校法人制度の概要)
設立に際して認可が必要だ、ということは、論理的に考えて、その学校が学校として相応しくないと判断される場合、
所轄庁は認可を取り消すことが出来る筈である。出来なければならない。
私立郁文館中学・高校の堀切前校長は
「生徒たちに達成感を得させたかった」
と話している。堀切前校長は、
「不正をしても、試験に合格すれば、何かを『達成した』ことになる」
と考えていたことになる。教育者になるべき人物ではない。この人物の教員免許も剥奪するべきである。
私立郁文館中学・高校の渡辺理事長は、産経新聞の記事によると、
「公的な資格検定での不正は、教育の世界ではあってはならないものだ。ただ、15年度以降は同様の不正はない」としている。
と発言している。ウラを返せば、渡辺理事長は
公的な資格試験での不正でなければ、許される、
と考えていることになる。私立郁文館中学・高校では、入学試験、中間試験、期末試験で生徒がカンニングをすることを、
認めているのであろう。そうでなければ、筋が通らない。何しろ校長自らが、英検に際して不正行為を積極的に、
「推奨」していたも同然だから、である。
また、渡辺理事長は、「15年度以降、不正は行われていない」と述べているが、それはどうやって証明するのだろうか。
原理的に証明は不可能なはずである。その程度の事も分からない人が「理事長」だそうだ。
このような場は、教育機関の本質を逸脱しており、存続する意味がない。
◆試験に合格したか否かは「真理」に関わる問題だ、ということが分かっていない。
およそ、入学試験や資格試験の結果は二つしかない。「合格」か「不合格」である。
ある受験者が試験に合格する為に必要な点数を取ったか、取らなかったか、である。
やや大袈裟に表現すれば「真理」に関わる問題である。
それは、正当な手続きを踏んで、試験を実施してこそ、「真理」といえるのである。
予め試験問題を入手し、この場合ならば、試験に使われている単語を受験者に教えていた、
ということは、正当な手続きを踏んだ試験ではない。堀切前校長は形だけでも合格するためには、
不正を行っても構わない、と生徒に教育していたのである。それは「真理」を曲げる行為であり、
到底許されるべき行為ではない。問題外である。怒る気力も起きず、呆れてものが言えない。
郁文館中学・高校は学校法人の認可を取り消されるべきであり、堀切前校長ら、不正に関わった者からは、
教員免許を剥奪するべきである。
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