JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆私事ですが、人に相談出来ずに困っている方が多いと思うので、書きます。 本来、「JIROの独断的日記」は私事を綴る日記ではないのですが、高齢化社会が進み、これから 皆(家族。当時は健在だった父、母、兄、私)が自分(祖母)に隠れて、この土地と家を売ろうとしている。 といいます。 今から考えると、明らかに精神科医の診察と治療に適応する状態です。 精神科が扱う領域は広く、その範囲ですが、この当時はまだ 今ほど、精神科(もう少し柔らかくいうと、「メンタル・ヘルス」でしょうか)の情報が啓蒙されておりません。 認知症や、アルツハイマー、等という言葉も世間に認知されていなかった。 そして、精神科への偏見は今でも一般の間にも医療関係者の間にも、残っていますが、 25年前は、もっと激しい偏見がありました。 父も祖母がもはや精神状態が普通ではないことは、分かっていたでしょうが、 母親を精神科(=キチガイ病院)に診せる ことなど、考えたくも無かったのでしょう。何もしませんでした。 父や、既に就職して地方の支店に勤務していた兄は、ボケた祖母とずっと一緒にいるわけではないから 良いでしょうが、散々な目に遭うのは、専業主婦の母です。 徘徊したり、自分の排泄物を家具に塗ったりという激しい行為はありませんでしたが、 なんと言ったらいいのでしょう。とにかく、ボケた人と同じ家に朝から晩まで一緒にいると 発狂しそうになります。 母はよく耐えて、祖母の面倒を見たと思います。 私は、祖母のボケの初期の頃は学生だったので、父や兄よりは、母の苦労を知っています。 祖母のボケが進み症状がひどくなってからのことは、思い出したくありません。 しかし、皮肉なことに、今度は私の母が、ついに「ボケ」の症状を呈し始めたのです。 ◆症状の出方。 私は5年前に昔の実家があった場所に建てたマンションの一室に住んでいます。 「息子(注:私の事です)が、マンションを『ぶんどって』私(母)を追い出してしまった」 と吹聴していると聞き、仰天しました。人聞きが悪いにもほどがある。 この部屋は登記上、母と兄と私の共同所有となっている、つまり空間を見ても分からないけど、 民法上、所有権により三人の「持ち分」がある。母のそれを私が奪っているのではありません。 私の事ばかりではなく、友人や知り合い、実に色々な人の悪口が極度に多いのです。 その人達が母に何らかの害悪を加えた訳でも、加えそうな人達でもないのです。 どうも、おかしい。 私は、遺伝的に高血圧(本態性高血圧)なので1ヶ月に一回、近所のドクターに 診て頂いて降圧剤を処方して貰うのですが、そのドクターは、母のことを以前から御存知です。 今日、ちょうど月一回の診療日だったので、行ったついでに、母が事実無根の悪口をいうので閉口している と相談したところ、間髪をいれず、 それは、ボケ始めでしょう。何かを「ぶんどられた」とか言っていませんか? とおっしゃる。正にその通りなので、大変驚きました。 先生によると、ボケといっても認知症、アルツハイマー以外に多発性脳梗塞といって、 致命的ではないけれども、脳内の細い血管が詰まる小規模の脳梗塞が脳のあちこちで起きると 人格に変容をきたすことがある、とのお話でした。 いずれにせよ、一度頭部CTを撮る必要がありますが、何しろ当人(母)に病識 (自分が病気であるという意識)がないので、どうやって検査を受けさせるか。 ボケ始めの老人を抱えた人が皆遭遇する悩みです。 まあ、今日はこの辺で。また、何か大きな変化があったら書きます。 それにしても、自分の病が十数年かけて漸く少し良くなったと思ったら、 親戚に死にそうなのが二人いたり(昨年末時点では三人でしたが 先々週、1人、他界いたしました)、親がボケ始めたり、 よくも色々と起きるものです。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2010年02月25日(木) 公平を期すために。「豊田社長、励ましの声に涙=米従業員らと懇談--トヨタ」
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