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JIROの独断的日記
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2005年02月25日(金) 「ベニスの愛/リコーダー名曲集」 「うわっ!リコーダーって、こんなにいい音がするのか」と思いますよ。

◆バロック時代、フルートとは、リコーダーのことでした。

 

リコーダーは日本への導入のされ方が不幸でした。

小学校中学校の音楽の授業で教わったでしょうが、教える音楽の先生はピアノは弾けるけれど、管楽器のことなどわからないで教えていたのです。

管楽器の演奏では、ブレス(呼吸法)とタンギング(舌突き)という基本が出来ていないと、まともな音がしないのです。

 しかし、音楽の先生はそんなことを全く知らないままデタラメを教えてしまいました。

このため、皆、デタラメの吹き方を覚えてしまい、「オモチャ楽器」という印象が植え付けられてしまいました。

 しかし、リコーダーは、本来そういうものではありません。

バッハの時代にフルートといえば、リコーダーのことでした。

彼の人気のある曲にブランデンブルグ協奏曲という「シリーズ」があります。全部で6曲ありますが、この中で「2番」と「4番」では、リコーダはソロ楽器として扱われています。優れた奏者が演奏すれば、れっきとした芸術的な音楽を奏でる楽器です。


◆ミカラ・ペトリという天才的リコーダー奏者の美しく、また、楽しい音楽のCDがあります。

 

 いま、ちょっとネットで調べたら、私が書こうとしていたのと同じことを、皆、書いているので、可笑しかったです。

つまりですね。ペトリは、神様がリコーダーという、すっかりマイナーになってしまった楽器のすばらしさを世界に知らせるために、この世に遣わされた人に違いない、と、いうことです。この楽器が好きな人なら誰でもそう信じたくなります。紛れもなく天才です。デンマーク生まれの女性奏者です。


ベニスの愛/リコーダー名曲集というCDには、リコーダーオリジナルの曲より編曲ものが多く録れてありますが、これぐらい上手く吹かれると、もうこれがオリジナルと云っていいのではないか、と云いたくなります。


表題になっている「ベニスの愛」という曲は、同名の映画で使われ、すっかり有名になった、バロック時代、ベニスの作曲家、マルチェルロの「オーボエ協奏曲」が原曲なのですが、それをペトリはソプラノリコーダーで吹いています。

  プロのリコーダーをお聴きになったことが無い方は、 多分、この音楽が小学校で習った「縦笛」と同じ楽器で演奏されていることが、俄には信じられないだろうと思います。


美しく、柔らかく、優しい音です。人の魂を慰める音です。

3曲目にバッハの「シチリアーノ」というという、もともとはト短調のフルートソナタの第2楽章なのですが、あまりに美しいので、いろいろな楽器で演奏される曲が入っています。

 この曲はリコーダーにぴったりです。泣けますよ。

 別に泣かなくてもいいですけど、かなり多くの方は、背筋がぞくぞくっとして、何回も続けて聴きたくなると思います。


◆吹こうと思えば吹けますよ。バッハ。

この、バッハの「シチリアーノ」ぐらいなら、今から練習してもふけるようになりますよ。

 リコーダーは本来木製ですが、本当の木製の楽器は素人には選ぶのが難しいし、手入れをきちんとしないと、気温と湿度の変化が激しい日本では、ヒビが入ることもあるので、ヤマハかゼンオンあたりのプラスチックの楽器(2500円ぐらい)で十分です。

全音ブレッサンっていう楽器は、なかなか、良く通る、しかも柔らかい、いい音をしています。

 別に、これだけが名器というわけではないですが。あとは練習あるのみ、です。

まあ、吹くかどうかは別として、このCDをお聴きになると、皆さん、リコーダーの表現力の大きさに、驚かれることでしょう。


2003年02月25日(火) 北朝鮮がミサイルを発射したとか、大事なときは内閣総理大臣がテレビに向かって直接国民に説明したら?

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