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JIROの独断的日記
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2006年02月25日(土) ジャストシステム、日本語のレベルがわかる「全国一斉!日本語テスト」←面白いですよ。

◆ジャストシステム、日本語のレベルがわかる「全国一斉!日本語テスト(impress)

ジャストシステムは12日、漢字や仮名づかいなど日本語のレベルを調べることができる「ATOK presents 全国一斉!日本語テスト」を公開した。

漢字力や表現力、文法、敬語、手紙の常識、語彙に関する問題30問を選択式で回答する。

利用は無料で、公開期間は2月28日まで。設問は「明鏡国語辞典」編集委員の鳥飼浩二氏が担当した。

同社では今回のテストに先立ち、2005年12月に同じ内容のテストをWeb調査形式で実施。

対象は首都圏に住む10〜50代の男女1,037名(男性49.9%、女性50.1%)。

平均点は59.6点で、男女別では男性が58.8点、女性が60.4点と、女性が男性を若干上回った。

年代別では50代の60.9点がトップで、20代の60.2点が僅差で続く。最下位は10代の58.7点だった。

(記事後半省略)。 [2006/01/12 18:58 ]


◆コメント:国語力

企業で英語力が出世の条件だというので、世の中は"TOEIC"(Test of English for International Communication)ブームで、

英会話学校でもTOIEC専門クラスが設置されているほどである。



しかし、英語その他外国語の達人に言わせると、ある人の日本語を聞けば、その人の外国語の能力が(外国をを話して貰うまでもなく)分かる。という。

これは、当然の話で、日本語を読み、聴き、話し、書く能力が十分に無いのに、外国語が上達するわけがない。



というわけだが、TOEICに相当する日本語の試験は、従来から探せば有るのかも知れぬが、TOIECほど知られていない(漢字検定は漢字の試験だ)。

丁度良い具合いに(もう少し早く気が付けば良かったが)、「一太郎」や「ATOK」で知られるジャストシステムが、
ATOK presents 全国一斉!日本語テストを無償で提供してくれている。

2月28日までと言うから、今日を含めてあと4日間しか時間がないが、試験自体はすぐ終わるものなので、皆さん受けてご覧になっては如何だろうか。


◆と、書いてしまったので、私も受けた。

結論。90点でした。証拠に画面(の一部)キャプチャーの画像を貼る。



余談だが、HNの「長谷川平蔵」とは、ご存知池波正太郎氏の「鬼平犯科帳」の主人公、「鬼の平蔵」の本名である。

「JIRO」では月並み過ぎて、こういうHNの登録では大抵「既に使われています」と、はじかれてしまうのである。

そこで、こういうとき(全角で何文字以内という場合)には「長谷川平蔵」をつかうことが多い。「鬼平」ファンなのでとっさに思いついただけの話しだ。



さて、テストである。

「テスト」と云っても、30問の選択式で、10分もかからずに終わる。

また、このテストで国語力が総合的に判断出来るとは限らないのは勿論だ。
しかし、自分が何を知らないか(私も3問間違えている)を認識することは重要である。

「大人だからいまさら国語力などどうでも良い」という考え方は誤っている。



むしろ年を取るほど、他人は間違いに気が付いても、云いにくくなり、教えてくれなくなる。

ということは、間違った文法、語法、漢字の使い方で、恥をかいているのに、本人だけ知らない、ということになる。


◆国語力の問題からやや乖離するが「速読」について、

最近、「脳を活性化する」ドリル本や、ニンテンドーDSのソフト、さらにはパソコンで使えるソフトが非常な売れ行きだという。

それに便乗して「速読」や「速聴」の教材(ハードとソフト)を売ろうとするネット広告が非常に多い。

しかし、私は、「脳の活性化」云々(うんぬん)は別にして、

特に若い人は「速読」以前に「普通の読書」をした方が良いのではないのではないか、と考えている。



速読トレーニングとして提唱されているのは、本を1ページ3秒とか1秒とか、とにかくすさまじいスピードで読むことを最終的な目的としているが、

それを目指すのは各人の自由であるけれども、そこまで早く読む必要があるのか、ということ。

子供の頃から多くの本を読んでいる人は、所謂「速読」ほどでは無いにしても、自然に早く読めるようになる。

それぐらいが、丁度良いのではないかと思う(人間の脳にとって自然な速さなのではないか、という意味である。無論、科学的根拠は無い)。

今まで、ろくにまとまった量の文章をじっくり読んだことが無い人が、「速読」の訓練をしても無駄だろう。


◆「精読」のすすめ。

もし、本を沢山読んでいるのに、国語テストの結果が良くないとしたら、それは、本で用いられている日本語に十分な注意を払っていないということである。



私がこういうことを書くのには理由がある。

私の日記に対して、ときどき、賛成・反対、その他感想を綴ったメールを頂戴する。

勿論、反論や嫌がらせのメールより、褒めていただいたときの方が嬉しいのが人情だ。

しかし、私とて、ネットに文章を発表している以上、嫌がらせ、いたずらは論外だが、反論を受ける覚悟はしている。

ところが、反論に不備が多いのである。

それは多くの場合、若い方からなのだが、初歩的なミスが目立つ。「ミス」とは何かというと、

本文を読めば答えが書いてあるのに、完全にその部分を(意識的にか、無意識的にか)読んでいない、ということである。


◆例を挙げると・・・

例を挙げてご説明する。カネボウの粉飾決算について書いた記事を読んだ読者から。

反論ではないのだが、

「大学のゼミで聞いたことがあって、うろ覚えなのですが、監査法人にとって被監査法人が顧客なのが問題なのではなかったでしたっけ?」


というメールを頂いた。

リンクを貼った文章をお読み頂くと、お分かりになると思うが、文章の中で、私はそのことにかなり長く触れている。

私にしてみれば、
「そうです。そのとおり。本文にそう書いてあるでしょ?」


という気持ちになる(そもそも、これは「大学のゼミで聞いたことがあるか否か」、「覚えているか否か」、の問題ではなく、

考えれば分かる話なのだが、それは「国語力」というよりも、「知能」の問題である。それはまた、別の話であるからここでは省く)。


◆他にもこの類の「意味を為さない反論」が多い。反論は良いのですけどね。

あまり、何例も出すのは嫌味なので省くが、この類の「愚問」が多いのである。

昔から、急いで何かを読まなければならないとき、或いは大して重要ではない本だが、一応内容を知っておきたい、という場合に、

「斜め読み」、「飛ばし読み」という「技術」があるが、これは勿論、「速読」のような、特別な訓練法が有るのではない。

ゆっくり、沢山の本を読んだ人なら自然に身に付く能力なのだ。



云うまでも無いことだが、文章は「最初から」、「一語ずつ」、「順番に」、「最後まで」読むのがどの言語でも基本である。

先に述べたような、「意味を為さない反論」が何回も、しかも異なる人から来るところから推測すると、最近の若い人は、この「読書の基本」が出来ていないのではないか。


◆速読以前に「超精読」した方が良いと思う。

以前、ある出版社で「外国の小説を翻訳して日本で出版するかどうか」選別する仕事をしている人の話を読んだ。

高い著作権料を支払うのだから、翻訳しても面白く、日本人の好みに合いそうな小説を選ばなければならない。責任が重い。

そして、彼は学者では無い。商売なのだ。商売である以上、出来るだけ数多くの本に目を通さなければならない。



しかし、ご本人は、絶対に斜め読みなどしないといっていた。そんないい加減なことで内容を勘違いしたら大変だからだ。

しかも、この人物は、特別に英語が得意だったわけではない。出版社のサラリーマンだから、会社により、たまたまこの部署に配属されたのだ。

最初は全部辞書を引いて読まねばならなかったから、ものすごく時間がかかった。

しかし、その「超精読」を繰り返しているうちにどんどん早く読めるようになり、今では日本語の本を読むのと同じスピードで読めるようになったという。



日本語も同じだと思う。

話がだいぶ、主題から離れてしまった。

とにかく一度(あと4日!)ATOK presents 全国一斉!日本語テストを受けて見ると面白いですよ。


2005年02月25日(金) 「ベニスの愛/リコーダー名曲集」 「うわっ!リコーダーって、こんなにいい音がするのか」と思いますよ。
2003年02月25日(火) 北朝鮮がミサイルを発射したとか、大事なときは内閣総理大臣がテレビに向かって直接国民に説明したら?

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