JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事1:被災地薪の送り火中止、京都市が謝罪…苦情千件(読売新聞 8月9日(火)21時32分配信) 東日本大震災の津波に遭った岩手県陸前高田市の松で作った薪(まき)を「京都五山送り火」(16日) ◆記事2:被災マツ、大文字使わず 「放射能不安」で一転(京都新聞 8月6日(土)10時39分配信) 東日本大震災の津波で倒れた岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」のマツを京都に運び、 ◆コメント:読売新聞の記事はミス・リーディングです。 全国紙のようなマス・メディアにとって、一番大切なのは、 京都人が「人でなし」のように言われるのは悲しいし、心外である。「送り火計画」の存在すら知らなかった。 と書いておられます。1人や2人ではありません。 記事2をよく見て下さい。 8月6日付の京都新聞です。 東日本大震災の津波で倒れた岩手県陸前高田市の景勝地「高田松原」のマツを京都に運び、五山送り火の「大文字」に使う計画が中止になったことが5日、分かった。 こういうときには、Twitterは便利です。現地の方に伺うと、こういう計画があり、それが中止になったことを 京都市民が知ったのは、全国の他の地域の人々と同時だと思う。と。つまりこの京都新聞で初めて知ったということです。 そもそも、五山送り火の大文字は伝統行事なので、何処の薪を使うかというようなことはとっくに決まっていて、 今年の大文字に使う松の伐採は3月に行い、4月にはそれを薪に適した大きさに切って乾燥させて、保存するそうです。 一方、その伝統的手続きとは別に、大分市の美術家、藤原了児さん(61)が、 大文字送り火に陸前高田の松原ープロジェクト とわざわざサイトまで立ち上げてますけど、時系列にことを整理すると、 まず、藤原さんが陸前高田で松を見つけて、京都の五山送り火の「大文字」に使って貰おう、と決めちゃうのです。 そして、被災地の丸太を薪にして、それから、京都へ行き、大文字保存会に、相談するのです。 ここから先は、mixiとTwitterから収集した話で100%正しいかどうか分かりませんが、 色々な人の話を相互に突合したことを書きます。 大文字保存会としては、五山送り火の「大文字」に使う木は決まっていて、前述のとおり 既に今年の薪の準備は終わっていたところに、陸前高田の薪を燃やしてくれないかと頼まれて、 困ってしまった。とりあえず、保留にしたのですが、 「プロジェクト」は、薪に書く文章の募集などを岩手の新聞に掲載したり先行してしまうのですね。 大文字保存会が断ろうとしたときにはもう、色々と文字を書いた薪が出来上がっていた。 断ろうとした理由が、放射能を気にした市民からのクレームということになっていますが、 先に書いた通り、一般京都市民は6日の新聞やテレビ報道を見るまで、このような計画があったことを 知らなかったというのです。これは、mixiとTwitter両方で何人もの方が書いている。 知らないことに反対は出来ません。 でも、あまり岩手の人ががっかりしてしまったので、大文字保存会の会長が 本当は今は、大文字前で一年で最も多忙な時期なのだけど、陸前高田に行って送り火をして謝罪した。 京都市という自治体は、本来、送り火「大文字」の運営とは関係ないのですが、 あまりにも世間の風当たりが強いので、謝罪した。 ということになります。 何度も書きますが、大多数の京都市民は、陸前高田の薪を大文字で燃やす計画が あったことを知らなかったのです。 知らないことにたいして、賛成も反対もできません。 だから放射能うんぬんでインターネットの掲示版に反応があったとしたら、 一体誰が反応したのか。 計画を知っているとしたら、大文字保存会の面々でしょうが、 保存会は、銀閣寺前の商店主14〜15人の集まりですから、 そういう人達が、ネットの掲示版に何度も書き込んで反対するでしょうか。 反対なら反対と集まりで言えば良いのですから、考えにくい。 謎が多いです。 ◆結論:少なくとも、京都市民が結託して反対したのでは、ありません。 事実の全貌は明らかになっていません。 本当は何があったのか? を正確に伝えるのが使命ですが、本件に関して、その使命を全うしているとは、 認められません。 最後に私事で恐縮ですが、本日8月10日は私の誕生日です。 51歳になりました。昨年あたりから、自分が半世紀も生きているにも関わらず、 精神というか人格が子供のように幼稚なので甚だ恥ずかしい次第です。 今後ともよろしくお付き合い頂きたく、 お願い申し上げます。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2010年08月09日(月) 【音楽】カラヤン=ベルリン・フィル「ロッシーニ、スッペ序曲集」私事ですが、50歳になりました。
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