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2011年08月01日(月) |
「福島原発で毎時10シーベルト以上の放射線量」←人間は7〜10シーベルトの被曝で死亡します(小出助教) |
◆記事:福島原発で毎時10シーベルト以上の放射線量 過去最大(日経電子版)(2011/8/1 23:09更新)
東京電力は1日、福島第1原子力発電所で、毎時10シーベルト超の放射線量を計測したと発表した。
計測したのは1〜2号機主排気筒の地面近くにある屋外配管の表面で、
これまでに同原発で計測した放射線量では最高値となる。
事故発生直後に格納容器から排気(ベント)した際に、
放射性物質が漏れて配管内に付着した可能性がある。
7月31日に作業員ががれき撤去作業後に発見し、1日午後2時半に計測機で調べた。
毎時10シーベルトは計測機で測れる上限で、これ以上を測れる計測機は同原発に無いため
正確な数値はわからないという。
これまでの最高値は1号機原子炉建屋1階の毎時4シーベルトだった。
毎時10シーベルトは原子炉の圧力容器内部と同じ放射線レベルで、
1時間浴び続けると命を落とす恐れがある。
今回計測した作業員は現場にいた時間が短く、
被曝(ひばく)した放射線量は最大4ミリシーベルトにとどまった。
ただ、ほかにも放射線量の高い場所があれば、収束作業に影響する恐れもある。
東電は配管の周囲を立ち入り禁止としたうえで、今後鉄板などで遮蔽するとしている。
◆コメント:10シーベルト=1万ミリシーベルト。一般人の年間被曝限度は1ミリシーベルト。
福島第一原発に関して、大多数のメディアは、政府や東電の発表をそのまま伝え、
あたかも事態は収束しつつあるかのごとき、錯覚を抱かせるが、
大阪毎日放送MBSラジオのRadio News『たね蒔(ま)きジャーナル』は大したもので
毎日、「今日の福島原発」(という名称のコーナーはないけれども)とでも言うべき時間があり、
東電や政府の報道向け発表をそのまま伝えるのではなく、MBSラジオにはラジオ独自の報道部があるそうで、
その方針によるのであろう、発表された内容に関して、連日小出裕章京都大学原子炉実験所助教のコメントに
電話でインタビューしている。
さらに、一般の方が、非常に熱心にこれを録音し、
小出裕章 (京大助教) 非公式まとめにアップして下さる。
大変有難い。
今日のニュースに関しては、まだブログにはアップされていないようだが、
YouTubeで「小出裕章」を検索すれば、「たね蒔(ま)きジャーナル」による、
小出助教のコメントを発見できる。以下、今日のインタビューを載せるが、
予め、認識しておくと良いことを箇条書きにする。
- 1シーベルト=1,000ミリシーベルト=100万マイクロシーベルト。
- 一般人の年間被曝量の限度は1ミリシーベルト、原子力関係者でも20ミリシーベルト。
- 記事にある10シーベルト毎時とは、一般人の年間限界的被曝量の1万年分が1時間で放出されている。
- 人間は、7〜10シーベルトを被曝すると、通常2週間で死亡する。
- 1999年JOCの臨界事故では、一番ひどく、18シーベルトの被曝をした作業員を日本の医学界がなんとか助けようとしたが、83日後に亡くなった。
20110801 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
小出裕章京都大学原子炉実験所助教は今までも、
自分は40年間、このような事故が起きないように活動してきたが、結局防げなかった。
という、悔恨と苦渋を滲ませておられたが(先生の責任ではないのに。)、
今日の声は何とも暗い。
事態が深刻であるほど隠そうとするのが東電だが、いい加減に「分かっていること」は
全て公表するべきだ。
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