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2004年08月01日(日) |
今夜のN響アワーを見て下さい。 |
◆N響の海外公演
N響とはNHK交響楽団のことである。日本で一番上手いオーケストラである。
今から44年前、1960年、N響は初めて海外公演を行った。そのとき、世界は文字通り驚嘆した。
極東の島国に、これほど素晴らしいオーケストラがあったのか・・・。東洋人が我々(西洋人)の音楽をきちんと理解し、正しく、十分芸術的に演奏している。日本社会ではあまり認識されていないが、このときから、西洋人の教養のある連中は、日本に一目置くようになったのである。
時の経つのは、誠に早く、それから間もなく半世紀が経とうとしている。近年、N響は毎年海外公演を行って、高い評価を受けている。これは、実に偉大なことである。ただでさえ東洋人を見下しがちで、耳が肥えている西洋人を感心させるほど、日本人の芸術的感性は優れているのである。
◆今年のヨーロッパツアー
今年は7月10日から16日、5カ国でコンサートを行い、全ての演奏に観客からブラボーがとんだ。あちらの観客は絶対に「お義理」のブラボーなどしない。日本のマスコミは無教養だ。どうしてこういう大事なニュースを伝えないのか、と思う。
毎週、日曜日の夜9時から、NHK教育テレビで「N響アワー」という番組が放送されている。
今夜、今年のヨーロッパでの最初のコンサート(7月10日、ベルギーのブルージュにおけるコンサート)の模様が放送される。指揮は、今年の9月からN響の音楽監督に就任が決まっている、アシュケナージという世界的に有名な、超一流のピアニスト兼指揮者である。
最後の曲目はロシアの作曲家・ショスタコービッチという人の「交響曲第5番」である。この曲は最終楽章の最後にかけて、ものすごく盛り上がる、大変興奮する曲である。
トランペット吹きとして云わせてもらうと、こんなにきつい曲はない。長い長いクレッシェンドを経て、高音が続き、最後に最も疲れた所で、最大のクライマックスが来る。通常のトランペットの最高音は、高いシのフラットなのだが、この箇所では、それよりも更に一音高いドをフォルティッシモで吹かなければならない。ここで、出し損ねたら、今までの演奏が台無しになるから、死ぬ気で吹く。そのプレッシャーはもの凄い。
今回の演奏は大成功だったようで、観客からはスタンディングオベーションを受けた。一度見てみて下さい。日本人も捨てたものではないのだ。芸術は国境を越える。
2003年08月01日(金) 「戦闘地域の線引き不可能 イラク駐留米軍司令官」 だから言っただろう。小泉君どうするの?