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2011年06月21日(火) |
「原発にストレステスト導入で大筋合意…IAEA」←地震のストレステストはできないでしょ? |
◆記事:原発にストレステスト導入で大筋合意…IAEA(読売新聞 6月21日(火)23時3分配信)
ウィーンで開催中の国際原子力機関(IAEA)閣僚級会議の作業会合が21日開かれ、
東京電力福島第一原子力発電所の事故を受けた安全強化策として、
欧州連合が導入した「ストレステスト(安全性検査)」と呼ばれる模擬実験を
原発を持つすべての国に導入することなど3項目の提言を採択する方向で大筋合意した。
ストレステストは、大規模災害や航空機墜落のような最悪の事態を想定し、
耐久性などを詳しく審査する。
提言はこのほか、IAEA加盟国が安全性を相互評価する制度の実施にあたり
事業者団体と協力して精度を高めることと、安全条約の内容の強化。
合意内容は、ほかのセッションの結論と合わせて最終日の24日にまとめられる見通し。
◆コメント:地震や津波の無い国の強度試験など、日本では無意味だ。
ストレステストというのは危機管理(リスクコントロール)用語で、
例えば金融機関の財務の健全性を調べるためのストレステスト
もあるが、ここでは関係ないので、説明を省略させて頂く。
記事によるとIAEAは「欧州連合が導入したストレステスト」を
原発を持つ全ての国に導入するというが、
地震も津波もない、ヨーロッパ諸国なら、ある程度の目安になるかも知れないが
福島原発の惨劇は、地震と津波が直接的な原因である。
ヨーロッパの大半の国は、日本のような大地震が起きる可能性は極めて低く、
仮に、万が一、大地震があったとしても、例えばドイツの原発が津波に襲われることは、
絶対に無い。
IAEAの提言は欧州の原発保有国を考慮しているだけで、日本は念頭に無い。
日本の原発のストレステストは、先日も書いたが不可能である。
強度試験をするからには、3月11日と少なくとも同じ強さ地震が、
原子炉の真下で発生した場合を想定し、そのものすごいエネルギーで原子炉圧力容器、
原子炉格納容器、原子炉建屋、そしてなにより、冷却水循環システムが壊れないことを
確かめなければ意味が無い。
しかし、人工的にそれほど強い物理的な力を発生させることは不可能であり、
可能であったとしても、もしそれで、それぞれの原子炉の強度が足りず、原子炉が
壊れたら、ストレステストではなく、それ自体が「災害」である。
まして、津波を創り出して、各原発を襲わせることなど出来るわけが無いし、
出来たとしても、同様の理由から、そんな強度試験は試験と呼ぶには危険過ぎる。
つまり、原子力発電所は、少なくとも地震や津波の無い場所に建てるべき施設である。
それですら、チェルノブイリのような事故が起きるのであるから、
本当はこの世から無くなれば良い。
日本にある全ての原子炉は今すぐに廃炉作業に着手すべきである。
何も事故が無くても、それには、20年もかかるのである。
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