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2005年06月21日(火) |
「100万人のキャンドルナイト」…東京←「地球温暖化を防ぐのは恐らく手遅れ」(地球環境概況2000) |
◆記事1:省エネ考える「100万人のキャンドルナイト」…東京
夏至の21日、夜景スポットの電灯を消して省エネや環境問題を考えるイベント「100万人のキャンドルナイト」が東京・六本木で行われた。
六本木ヒルズ52階にある展望台「東京シティビュー」では午後8時からの2時間、フロアの明かりが消され、集まった人たちが、眼下に広がる大都会の夜景とは対照的な静かな夜を楽しんだ。 (読売新聞) - 6月21日22時17分更新
◆記事2:温暖化問題楽しく伝えたい 環境相が小学校で授業
「自分たちの行動で地球をどれだけ温暖化から守れるかを楽しく伝えたい」と、小池百合子環境相が20日、東京都江戸川区立中小岩小学校(佐々木定治校長)で教壇に立った。
5年生の総合学習の時間に、児童約70人に対し、パネルを使いながら、南太平洋の島国ツバルは温暖化が進むと海に沈む可能性があることを説明し、温暖化の主な原因とされる二酸化炭素削減のために「冷房の設定を28度にする」「過剰包装を減らす」などの身近な取り組み方も紹介。
小池環境相は「国会の動きもあるが、特別授業は重ねていきたい」と話している。(共同通信) - 6月20日13時3分更新
◆コメント:深刻な事態はちゃんと伝えなければだめだ。
以前から、この日記(ENPITUは2002年4月から、ココログとエキサイトblogには昨年11月から、同じ文章を載せています)を読んで下さっている方は、またか、と思われるだろうが、ちょっとご辛抱下さい。
地球温暖化ということは漸くこのごろ少し、真剣に話題になり始めた。
Yahoo!ニュースには、チーム・マイナス6%に参加しようという、政府広報へのリンクが貼られている。しかし、甘い。
◆尤も権威ある、環境に関するレポート、国連環境計画の「地球環境概況2000」
温暖化問題を含む、地球環境に関する尤も権威のあるレポートは、1999年に30カ国、800人の科学者などの共同調査・研究によってまとめられた、地球環境概況2000という報告書である。
リンクを貼ったのは、その最後に近い部分、「概況と提言」という章で、日本語に訳されている。
これは、非常に怖い。 要点を記す。
地球規模の水循環は、今後数十年間に予想される需要を満たすことができそうもない。
土地劣化が農業の生産性と可能性を押し下げている。これらの損失は、農地の拡大や生産性の向上によってもたらされた改善の多くをうち消している。
熱帯林の破壊の速度が速く、取り返しのつかない損失を防ぐことができない。失われた森林を取り戻すには何世代も必要であり、森とともに失われた文化は決して回復できない。
- 環境悪化が目に見えるようになるまでには時間がかかり、政策立案者の反応も遅いため、地球上の多くの種が、すでに失われたかあるいは絶滅の危機に瀕している。かつて地球上に見られた多様な生物種の全てを保存するには手遅れである。
- 多くの海洋漁業では、過剰捕獲が続けられており、資源の回復は遅い。
- 人間の活動により、世界のサンゴ礁の半数以上が危機に瀕している。そのうちのある程度は生き残るであろうが、多くは手遅れである。
- 開発途上地域の多くの大都市において、大気汚染問題が深刻化し、多くの住民の健康を損ねている。
- 温室効果ガスの排出量増加により、地球温暖化を防止するのはおそらく手遅れであり、更に、京都議定書において合意された多くの目標は達成されないかもしれない。
恐ろしいでしょう?
最近は、より一層悲観的な予想も出ている。
2025年には、世界人口の大半である50億人が水不足になり、今後100年以内に、中国で米の生産が8割減、ブラジルやインドでは小麦の収穫が大幅に低下する。
日本は食糧自給率が低いから、水も食い物も不足するわけである。
◆海面上昇による水没
これは、南極大陸の氷の量が想像できないので、想像しにくいのも無理もないが、南極の気温は、1940年代と比較すると、約2.5℃上昇している。
それだけでも、神奈川県に匹敵する大きさの氷の塊が溶け出している。
今後、100年間で5.8℃(これは地球全体)気温が上昇すると、海面が50cmから1m上昇する。
1m上昇したら、数十カ国が水没。一番先に水没することが確実と言われている国、ツバルでは、国民の移住大計画を策定中。
その他、バングラデシュ・モルジブなど。オランダも危ない。ハワイも勿論危ない。
東京も大阪も、かなり内側まで水没する。わざわざお台場なんぞにビルを建てるのは愚の骨頂。
◆とにかく、水と食料が不足すると言うことは・・・・。
何を意味するか。答えは簡単。人類は滅びるだろうということである。
無論、これらは、科学者の予想が正しいことが前提となる。
しかし、地球全体の気温の上昇、それによる海面上昇、水不足、食糧不足、異常気象の多発、などに、真っ向から異論を唱える有名学者が出てこないところを見ると、素人の私は、多分、「地球環境概況2000」の予想は正しいのだろうと、状況判断せざるを得ない。
◆これだけ深刻なことを「キャンドルナイト」とか「楽しく地球温暖化を考える」などといって誤魔化すべきではない。
100万人のキャンドルナイトのサイトをご覧なさい。
こりゃ、ロウソク屋の宣伝かい?
全然深刻さがない。
実際に深刻な問題は、深刻さを強調しなければダメだ。
一昨日から、今日(今日は夏至だ)まで、3日間、夜の8時から10時まで、「電気を消してロウソクの明かりで好きな人と過ごす」とか・・・。
そうじゃないでしょう(イライラ)。 そういう、悠長な問題じゃないのだ。
◆本当は殆ど絶望的。
政府もマスコミもはっきり言いなさい。
「このままでは、人類は滅亡します」と。
あのね。京都議定書というのは、CO2の「排出量を減らす」ことを目的とするだけなのだ。
つまり、温暖化の進行をほんの気持ちだけ、遅くできるかも知れない、という程度の効果しかないのである。
仮に、CO2濃度を現状に保とうとするなら、一挙に、全世界がCO2排出量を70パーセント減らさなければならないと言われる。
ところが、どうだ。京都議定書が目標とするのは、日本の場合なら、1990年の排出量より、6パーセント減らすというもの。はっきり言って、お話にならない。
そして、もしも、今、この瞬間、CO2濃度を固定出来たとしても、温暖化の進行は数十年続くのだ。
だから、地球温暖化の進行を食い止めるのは恐らく手遅れ、と専門家が言うわけである。
全世界の政府は、全世界の人間を真っ青にさせるぐらい、アピールするべきだ。
それで、事態が改善する保証は何もないが、今は、世界中の殆どの人間が、事の深刻さを全く知らない、ということが、最大の問題である。
◆全く別の話題ですが・・・Music Batonなるものが。
私の駄文にお付き合い下さっている、読者のneaさんから、Music Batonというのが送られて来ましてですね。
以下の質問に答えて、同じ質問を5人に送れっていうのですが、誰が始めたのか分かりませんけど、まあ、そう変なものでは無いので、自分の分だけ、答えますね。
後は5人に送れというのは、ちょっとご迷惑だといけないので(私は迷惑じゃないですよ、neaさん。)止めておきます。
どなたか送って欲しい方いらっしゃったら、お申し出下さい、って言ったら、ダメなんだよね?こういうの。
いきなり送られてくるのが、面白いんでしょ?まあ、いいや。
■コンピュータに入ってる音楽の容量は?
767MB。ipodなど、携帯用MP3プレーヤは持っていない。外で音楽を聴くことは無いからです。
■今聞いている音楽は?
今は聴いていない。私、「ながら」で音楽聴かないです。
■最後に買ったCDは?
ショパン「バラード、スケルツォ全曲」(アシュケナージ)ロンドン/デッカ ポリグラム
■よく聞く、もしくは思い入れのある5曲
モーツァルト:交響曲第35番「ハフナー」、マーラー:交響曲第五番嬰ハ短調、ウェーバー:リューベツァール序曲、バッハ:二つのヴァイオリンの為の協奏曲、ハイドン:トランペット協奏曲、
■次にまわす人5人:勘弁してくだせえ。
以上です。なんか、恥ずかしいな・・・。こういうの、クラシックが混じると白けるんじゃない?
2004年06月21日(月) 「モー娘。地球温暖化、防ぎ隊っ!!」 だめですな。これは。
2003年06月21日(土) <アンマン事件>五味記者を懲戒解雇に 毎日新聞 五味記者は日本に帰れただけでものすごく幸運だ。