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JIROの独断的日記
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2011年02月27日(日) 「入試投稿で被害届提出へ=不正判明に合格取り消しも―京都大」←「真理」に関わる問題なのです。

◆記事:入試投稿で被害届提出へ=不正判明に合格取り消しも―京都大(時事通信 2月27日(日)20時40分配信)

京都大の入学試験問題が試験時間中にインターネット上の掲示板に投稿された問題で、

同大は27日夜、記者会見し、偽計業務妨害の疑いがあるとして、

京都府警川端署に被害届を出す方針を明らかにした。

合格者の不正行為が判明した場合、合格を取り消すなどの措置を取るという。


◆コメント:不正行為を行った者は、永久に大学受験資格を剥奪すべし。

最初から話がそれる。

コメントの見出しに「〜永久に大学受験資格を剥奪すべし。」と書いた。

マスコミの世論調査などを見るとしばしば、正しくない日本語を用いている。

例えば、質問事項に、

衆議院は、即刻解散すべき。

などと書かれている。全てのメディアがこの初歩的文法上の誤りに気が付かない。

「すべき」でセンテンスが終わる日本語は、文法的に正しくない。

「べき」は助動詞「べし」の連用形である。終止形は「べし」である。

「べき」を使いたいならば、「〜す(る)べきである。」との質問文にしなければならぬ。

つまり、「べし」を使うなら、正しい表現は
衆議院は、即刻解散すべし。

又は

衆議院は、即刻解散す(る)べきである。

のいずれかである。


さて、本題である。京大のみならず、いくつかの大学入試で、

インターネットを利用した不正行為が発覚したという。

不正行為者が特定され、その者が仮に合格していた場合、

合格を取り消すのは、あまりにも当然であるが、手ぬるい。


ある受験生が、合格と認めるに足る点数を取ったか否か、は

大袈裟と思われるかも知れないが、「真理」に関わる問題である。


大学時代に民法の教授が、試験後の講義で、
何人かの学生から「『不可』だったが、大目にみて『可』にして頂きたい」

という趣旨のメール手紙を貰ったが、それは出来ない。何故なら、それは真理を偽る行為だからである。

と言った。

更に、法学部法律学科であったので、教授は、
諸君も知っているとおり、哲学にSein(〜である)とSollen(〜であるべきである)という概念がある。

法律学が経済学や社会学と異なるのは、Sollenを探求する学問だ、という点にある。

「世の中は如何にあるべきか」を法を通じて考えるのが、諸君に課せられた課題である。

その法律を学ぶものが、不正が許されるべきだ、と考える事自体が、間違っている。

と、容赦が無かった。私は正にその通りだと、一種の感動を覚えた。

(因みに"Sein" と"Sollen"はドイツ語で、英語でこれに相当する表現は、"be"と"ought to"だそうだ。)

だから30年経っても覚えている。


これは、法律学に限ったことでは無い。学問は真理を探究するのである。

不正行為を用いて、大学入試に合格しようとする者は、その根本を認識していない。

不正行為者には、学問をする資格が無いのである。よって、合格取消は当然であり、

さらに、この先も永久に大学を受験する資格を剥奪するべきである。

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