JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:入試投稿で被害届提出へ=不正判明に合格取り消しも―京都大(時事通信 2月27日(日)20時40分配信) 京都大の入学試験問題が試験時間中にインターネット上の掲示板に投稿された問題で、 ◆コメント:不正行為を行った者は、永久に大学受験資格を剥奪すべし。 最初から話がそれる。 衆議院は、即刻解散すべき。 などと書かれている。全てのメディアがこの初歩的文法上の誤りに気が付かない。 「すべき」でセンテンスが終わる日本語は、文法的に正しくない。 「べき」は助動詞「べし」の連用形である。終止形は「べし」である。 「べき」を使いたいならば、「〜す(る)べきである。」との質問文にしなければならぬ。 つまり、「べし」を使うなら、正しい表現は 衆議院は、即刻解散すべし。 のいずれかである。 さて、本題である。京大のみならず、いくつかの大学入試で、 インターネットを利用した不正行為が発覚したという。 不正行為者が特定され、その者が仮に合格していた場合、 合格を取り消すのは、あまりにも当然であるが、手ぬるい。 ある受験生が、合格と認めるに足る点数を取ったか否か、は 大袈裟と思われるかも知れないが、「真理」に関わる問題である。 大学時代に民法の教授が、試験後の講義で、 何人かの学生から「『不可』だったが、大目にみて『可』にして頂きたい」 と言った。 更に、法学部法律学科であったので、教授は、 諸君も知っているとおり、哲学にSein(〜である)とSollen(〜であるべきである)という概念がある。 と、容赦が無かった。私は正にその通りだと、一種の感動を覚えた。 (因みに"Sein" と"Sollen"はドイツ語で、英語でこれに相当する表現は、"be"と"ought to"だそうだ。) だから30年経っても覚えている。 これは、法律学に限ったことでは無い。学問は真理を探究するのである。 不正行為を用いて、大学入試に合格しようとする者は、その根本を認識していない。 不正行為者には、学問をする資格が無いのである。よって、合格取消は当然であり、 さらに、この先も永久に大学を受験する資格を剥奪するべきである。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2010年02月27日(土) オリンピックの後には必ずパラリンピックがあることをお忘れなく。
JIRO
|HomePage
|