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JIROの独断的日記
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2003年02月27日(木) やってみせ,言ってきかせて,させてみせ,ほめてやらねば,人は動かじ。 (山本五十六)

 私の好きな言葉のひとつである。

 山本五十六は、日米開戦のときの連合艦隊司令長官。真珠湾攻撃を計画・実行した人だが、若い頃にアメリカに駐在武官として住んでいたことがあり、アメリカの国力については熟知していた。無論英語はペラペラ。アメリカ人の友人も大勢いた。

 合理的な考えの持ち主で、本当は強大な国力を持ったアメリカと戦争することなど、もってのほか、と思っていた。やたらと精神論を唱えるのは嫌いであった。

 真珠湾攻撃の指揮を取ったのは、たまたまそのときに連合艦隊司令長官だったからで、友人に向けた手紙の中で、自分の考えと180度逆のことに全力を注がねばならない立場に追い詰められて、大変辛い、という意味の事をのべている。

 開戦に反対する人は他にも無論いたけれども、当時の日本では大和魂さえあれば、アメリカに勝てると思っている人々が沢山いて、日本を滅亡させてしまった。

 第二次世界大戦に関する本など、読んだことがない人の方が多いだろうが、戦争に触れている本が、全て戦記もの(戦の記録)というわけではない。

 今、しばしばテレビに出ている阿川佐和子という人がいる。彼女の父は阿川弘之という作家であるが、この人が書いた「山本五十六」という伝記が新潮文庫から出ている。これを読むと軍人というもののイメージが随分変わる。普通の人であることがよくわかる。戦争とか、軍事に興味がなくても、とても面白く読める本である。


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