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2011年01月24日(月) |
「天皇陛下がお言葉=国会」「経済演説にやじ飛び交う」←陛下のお言葉を無視する気か? |
◆記事1:天皇陛下のお言葉全文=国会(時事通信 2011/01/24 13:12)
24日の国会開会式での天皇陛下のお言葉全文は次の通り。
本日、第177回国会の開会式に臨み、全国民を代表する皆さんと一堂に会することは、
私の深く喜びとするところであります。
国会が、永年にわたり、国民生活の安定と向上、世界の平和と繁栄のため、
たゆみない努力を続けていることを、うれしく思います。
ここに、国会が、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、
国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します。
◆記事2:伸子夫人、菅首相を激励 陛下との会話にも触れる(J-CASTニュース 1月12日(水)17時32分配信)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110112-00000003-jct-soci
菅直人首相夫人の伸子さんが2011年1月12日、東京・有楽町の日本外国特派員協会で記者会見に臨んだ。
低下する支持率について、「支持率にマイナスはない」などと菅首相を激励したことを明かした。
また、天皇、皇后両陛下と会食した際、天皇陛下が、いわゆる「消えた高齢者」問題を懸念されていたことも披露。
首相が天皇陛下と個人的に交わした会話の内容が明かされることは、きわめて異例だ。
(中略)
■「天皇陛下が、『あの消えた高齢者は…』と」
「これは言っていいのかな…」と断りつつも、菅首相が就任直後、
天皇、皇后両陛下と交わした会話の内容を口にする一幕もあった。
戸籍上では100歳以上になる高齢者が相次いで行方不明だと明らかになった、
いわゆる「消えた高齢者」の問題に関連する質問に答えるなかで、伸子さんは
「8月の半ばにですね、天皇・皇后両陛下と4人だけでお食事をするチャンスをいただきました。
部屋に入ったとたんに陛下がお尋ねになったのが『あの「消えた高齢者」というのは、
いったいどういうことなんでしょう?』ということをお聞きになりましたので…」
と述べた。首相動静によると、両陛下と菅首相夫妻は10年8月17日夕方、
2時間半にわたって皇居で会食。
天皇陛下は、10年12月20日の記者会見の冒頭で、
「高齢者の所在不明問題は、私自身思いも掛けなかったことで驚きました。
私はこれまで人々が無事に高齢に達することを喜ばしいことと思っていましたが、
元気に過ごしていると考えられていた高齢者の中に、
その生死が分からない状況にある人々がいることが明らかになったことは非常に残念なことでした」
と発言している。(注:色文字は引用者による。)
◆記事3:与謝野氏に与野党洗礼=経済演説にやじ飛び交う(時事通信 1月24日(月)20時11分配信)
24日の衆参両院の本会議で行われた与謝野馨経済財政担当相の経済演説に対し、
与野党から批判のやじが相次いだ。野党は通常国会で与謝野氏に照準を定め、
同氏の政治姿勢と民主党政権の政策の違いなどを徹底追及する方針。
与謝野氏は冒頭からその「洗礼」を受けた格好となった。
野党席からは「民主党が日本の経済を破壊するんじゃなかったのか」
「議席を返してから物を言え」などと自民党を離党した与謝野氏に激しいやじが飛んだ。
民主党席からも「よその大臣」と入閣に不満を示す声が出た。
自民党の谷垣禎一総裁は与謝野氏の演説について、記者団に
「よく聞こえなかった。心には届かない」と吐き捨てるように語った。
みんなの党の渡辺喜美代表も「与謝野氏は自民党の演説そのものだ」と皮肉を込めて批判した。
◆コメント:国会議員の馬鹿野郎。「国民の信託に応えろ」と陛下がおっしゃっているだろう!
日本国の主権者は国民であり、日本国憲法は、
第一条 天皇は、日本国の象徴であり日本国民統合の象徴であって、この地位は、主権の存する日本国民の総意に基く
と規定している。従って日本は、専制君主制では勿論ないが、憲法によって規定された君主制、「立憲君主制」
である。これは、政府の公式見解でもある。
政府の公式見解は、1973年6月28日参議院内閣委員会、政府委員・吉國一郎内閣法制局長官が
立憲君主制と言っても差し支えないであろう
と、答弁したことによる。
要するに、天皇に政治的権力はないが、その地位は国民の総意に基づいており、
天皇陛下のお言葉は、特に今の日本の状況では、国民の総意にほぼ一致している、
と、国会議員は襟を正すべきである。
記事2、陛下は、菅直人夫妻との会食の際、
菅首相が部屋に入った途端に、「消えた高齢者とは、どういうことか」と質問なさった。
つまり、天皇陛下は普段から、非常に丹念に新聞を読んでおられる事が容易に推察出来る。
また、皇后陛下・美智子さまも、驚くほど専門的な領域について勉強なさっている。
それは、宮内庁のサイト内、
皇后陛下お誕生日に際し(平成11年)宮内記者会の質問に対する文書ご回答
に記録されている。「驚くほど専門的な領域」とは、この部分である。
問1 ご公務などにお忙しかった一年だったと存じますが,皇后さまご自身にとっても,お父様の正田英三郎氏が亡くなるという悲しい出来事がございました。お父様の思い出も含め,この一年間を振り返って,印象に残っていることをお聞かせ下さい。
皇后陛下
(中略)
今年は世界の人口が60億を超え,将来の人口問題,それにかかわる食糧,エネルギー,環境の問題等,報道でも度々とり上げられてきています。遺伝子組み換え,環境ホルモン等,学び考えていかなくてはならないことが多いのですが,とりわけ今の時代に母となる方々にとり,ダイオキシンと母乳の問題は心配なことと思われます。危険として認識されねばならない部分と,心配しなくてもよい部分とが充分に説明され,母乳による育児への不安が少しでも取り除かれるよう願っています。
日本史上、皇后陛下が、「ダイオキシンと母乳の問題」に言及されたのは、これが初めてであろう。
この後、皇后陛下は、この年(平成11年=1999年)、日本で「結核緊急事態宣言」が発せられたことを
心配しておられる。一般人が無関心なことを、天皇陛下・皇后陛下の方がよく御存知なのである。
だから、国会を召集するのは天皇の国事行為の一つであり(日本国憲法第七条)、
陛下のお言葉そのものは、毎回、
国会が、当面する内外の諸問題に対処するに当たり、国権の最高機関として、その使命を十分に果たし、国民の信託に応えることを切に希望します。
と、ほぼ同じであるが、内心は俗な言葉を用いるならば、
こいつら、何をやってるんだ?
というお気持ちであろう。
ところが国会議員どもは、その陛下のお言葉を無視して、与謝野経済財政担当相の
経済演説にやじを飛ばしていたという。やじを飛ばして、国の問題が解決することはない。
国民にとっては、結果が全てであり、どの政党のどの政治家が入閣するかなど、どうでも良いことである。
やじを飛ばして、時間を浪費するのではなく、どのようにして今のデフレ不況から脱却し、
将来的には、財政健全化を実現するのか。短期的にはこの相反する二つの政策を両立させるのは
極めて困難なのである。繰り返すが、野次など飛ばしている暇があったら、国民の為に
無い知恵を絞れ。
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