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JIROの独断的日記
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2010年11月24日(水) 【音楽】9人のトランペット奏者による、フンメル:トランペット協奏曲 第三楽章。

◆私事で恐縮ですが、ちょっとバタバタしておりまして。

と言っても、特別な事とか不慮の事故とか、身内に不幸があった

ということではありません。息子の受験の関係です。

それで、少々神経が苛立っております。こういうときは時事評論を書いても、

世相に関するエッセイを書いても、自然と不機嫌な嫌な文章になりがちです。

気を鎮めようと思ったら、ゆったりした音楽、とは限りません。

自分が一番好きな音楽を聴くのが良いと思います。

良いと思います、といっても、ピリピリ、カリカリしているのは私だけで、

読者の皆様にお付き合い頂くのは甚だ心苦しいのですが、

フンメルのトランペット協奏曲。ハイドンと並んでトランペットを勉強する人は

絶対に避けて通れない曲です。特に第三楽章のロンドは大変演奏が難しく、

なかなか、本当に満足する演奏には出会いません。

9人のプロの演奏を並べてみます。


◆ベートーヴェンと同時代のピアノの名手だったそうです。

フンメルは1778年〜1837年。ベートーヴェンが1770年〜1827年ですから、同時代の人ですね。

フンメルとベートーヴェンは当時のヨーロッパの「二大ピアニスト」だったらしい。

そのフンメルがどうして「トランペット協奏曲」を書こうと思ったのか分かりませんが、

そういうのは珍しいことではなく、チェリストが書いたフルート協奏曲や、

ヴァイオリニストが書いたトロンボーン協奏曲など、色々あります。


◆演奏です。(順不同)

それでは、フンメル作曲:トランペット協奏曲 変ホ長調(本当はホ長調)より、

第三楽章を、色々な演奏者で聴き比べます。まず、不世出の名手、モーリス・アンドレ。


モーリス・アンドレ


Maurice Andre Hummel Rondo



次は、最近の若い人が「最も上手いトランペット」に挙げることが多い、

元ウィーン・フィル首席トランペットのハンス・ガンシュです。



ハンス・ガンシュ



Hans Gansch Hummel Rondo



悪いけど、大分違います。


次は、元ニューヨーク・フィルハーモニックの副首席トランペット奏者でしたが、

指揮者に転向したジェラード・シュウォーツ。この人は上手いと思います。


ジェラード・シュウォーツ


Gerard Schwarz Hummel Rondo



もう一人、アメリカ人。エンパイア・ブラスという金管アンサンブルのリーダー、

ロルフ・スメドヴィック(ROLF SMEDVIG)という人です。かなり上手いと思います。


ロルフ・スメドヴィック(ROLF SMEDVIG)



ROLF SMEDVIG Hummel Rondo



次は、天才少年と言われたロシアのトランペット奏者、セルゲイ・ナカリャコフ。

かつて、NHKの朝ドラ「天うらら」のオープニング曲(小六禮次郎作曲)を吹いた人。


セルゲイ・ナカリャコフ



Sergei Nakariakov Hummel Rondo



上手いですけど、ちょっと粗いです。この人だけB管で吹いています(他は多分、全員E♭管です)。


次は、英国人。元・フィルハーモニア管弦楽団、首席トランペット奏者、ジョン・ウォレス。

シノーポリ=フィルハーモニア管弦楽団の、マーラー「交響曲第五番」の冒頭のトランペットはこの人です。


ジョン・ウォレス


John Wallace Hummel Rondo



オーケストラだと、あれほど上手いに・・・・というのが正直な感想です。

次は女性です。英国人のアリソン・バルサムという人。こういう人がラッパ吹きだとは

普通、想像できませんよね。


アリソン・バルサム


Alison Balsom



もう一人、女性。かつて、

【音楽】新しい才能の発見。女性トランペット奏者、Tine Thing Helseth(ティーネ・シング・ヘルセス)。

で取りあげました。今回ご紹介する奏者の中では一番若いです。この人は才能ありますね。かなり上手い。


ティーネ・シング・ヘルセス



Tine Thing Helseth



最後、この人はCDを持っていないので、YouTubeから持ってきます。非常に音質が悪いのですが

悪しからず。本来、ジャズ・トランペット奏者のウィントン・マルサリス。


Wynton Marsalis
埋め込み不可なので、リンクを貼ります。

Wynton Marsalis Hummel Rondo



上手いことは抜群に上手いのですけど、何かあまり吹いていてもたのしそうじゃないですね。


以下は私の主観です。

何人か聴いて頂きましたが、モーリス・アンドレに匹敵する人、いないのです。

このフンメルの第3楽章は、他の曲はパラパラ吹ける人でも相当難渋します。

これを聴くと、腕のほどが分かります。確かにかなり上手い人はいますが、

モーリス・アンドレほど易々と、軽快に、あたかも簡単な曲であるかの如く聴かせられる人は、

他にいません。やはり、好き嫌いはあっても、モーリス・アンドレこそ不世出の名手なのでしょう。

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