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2010年09月30日(木) |
NHKの新しい朝ドラ「てっぱん」で、トランペットを海に投げ込む無神経。 |
◆番組公式ページから「第一週 あらすじ」
広島・尾道の高校に通う村上あかり(瀧本美織)は、吹奏楽部でトランペットに熱中する17歳。
ある日、あかりは女性がトランペットを海に投げ捨てるのを目撃し、海に飛び込んで拾い上げる。
夜、訪ねて来た女性は田中初音(富司純子)と名乗り、「娘がここにいるはず」と主張。
母・真知子(安田成美)は「亡くなった」と告白する。初音が手にした一枚の写真から、あかりは産みの母親が初音の娘で、
自分は村上家の養子だったことを知る。トランペットを残して大阪に戻る初音。
思わぬ形で出生の秘密を知ったあかりを気遣い、父・錠(遠藤憲一)たち家族は明るく振る舞うが、
あかりは自分がトランペット好きなのは実母のせいではと思い悩む。気持ちを整理するため、
トランペットを返しに大阪へ乗り込むあかり。だが、初音は頑として受け取らず、「母の形見を吹いてみろ」とあかりを挑発する。
そこに西尾冬美(ともさかりえ)が現れ、ピンチヒッターを務めてほしいと、あかりを強引にライブ会場へ連れて行く。
会場に現れた初音を目にして、あかりは実母の形見のトランペットに口をつける。
◆コメント:楽器を粗末に扱って良い人間はいないのである。
「あらすじ」が要領を得ないので、一度読んでも、どういう話かよく分からないが、
それは、さておき、この文章の中には六回も「トランペット」という単語が含まれており、
少なくとも、この朝ドラ第一週においては、トランペットがキーアイテムになっていることは
想像が付く。
しかし、当の番組公式サイトを見ると予告動画が載っていて、「あらすじ」に書いてあるとおりに
富司純子扮するヒロインの祖母が、いきなりトランペットを海に投げ捨てるシーンが映る。
どうやら、「ラッパなんかでは身を立てることは出来にい」というのが理由らしい。
ドラマで実際に海に投げ込んだのは、最早使い物にならない古い楽器を新しい楽器のように、
塗り替えただけかも知れない。それも関係ない。
如何なる理由があろうとも、ましてや孫がトランペット奏者になることに対して反対だ、
というだけのことで、事もあろうに「楽器を海に投げ捨てる」とは何事であるか。
どのような人間にも凡そ楽器をこのように粗末に扱う権利はない。
トランペットは実際には(本当はヴァルブ部分を外してからだが)、水に丸ごと浸かっても、ダメになることはない。
しかしそう言う問題ではない。楽器に対する態度ということである。
この場面は、テレビの番組予告でも何度も流れていて、私は初めて見た時点で、半年間
「てっぱん」は見まい、と決めた。
何をいい年したオヤジがつまらない作り話にムキになっているのだ、といわれるかも知れないが、
楽器を作る人は、楽器に生命を吹き込む思いで作る。
楽器の演奏に生涯を捧げる人がいる。
私のように、最早自分では演奏できないが、こよなくトランペットを愛する人間がいる。
このドラマの脚本家と演出家はそのようなことも想像できないほど、無神経な人々なのであろう。
世の中のあらゆる感受性を考慮したら、何もできないが、これは「無意味な無神経さ」である。
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