JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:クールビズの季節、政府も自民も「かりゆし」(6月1日21時18分配信 読売新聞) 政府の「クールビズ」期間が1日に始まり、鳩山首相や閣僚が沖縄県特有の「かりゆしウエア」を着て閣議に臨んだ。 ◆コメント:私もクールビズを無視している。 閣議のニュースは、一例であり、「かりゆし」云々は、本日の問題の主題ではない。 クールビズを「可」とする。 という通達が発せられている。今年で3回目か4回目だが、「クールビズを『可』とする」 だから、クールビスは"may"であり、"must"ではない。私の部署はかなりの大所帯で、 周囲を見ると99%は毎年素直に「クールビズ」で会社に来るが、私は一度も実践したことがない。 周りの人達は、わざわざ暑い格好をして物好きな奴と思っているかも知れないが、一向に構わない。 来年も再来年も私は同じことをするだろう。 理由のひとつは、個人的かつ感情的なものである。 14年前に他界した父は30数年、サラリーマンとして働き続けた。 私は子供の頃からずっと、どんなに暑い日でもネクタイを締め、スーツを着て仕事に行く父の姿を見ていた。 無論、クールビズなどという概念が無かったから、それは、あまりにも当たり前のことだった。 そんな父を見て育った私の頭の中には、 勤め人は、真夏のどんなに暑いときでもネクタイを締めて、スーツを着るものだ。 という、甚だ融通の利かない(今の人から見れば古くさいかもしれないが)強固な固定観念がある。 仕事に行くときには、ネクタイを締めて、スーツを着ないと気持ちが「臨戦態勢」にならない。 「暑くても、スーツを着て平然として家を出て、仕事をする。これぞ『勤め人の心意気』」と思っている。 記事によれば、閣僚では亀井金融相だけが、スーツにネクタイだそうで、新聞は、 それは、クールビズを言いだしたのが亀井氏のかつての盟友、今は仇敵の小泉純一郎だからだろう、 と見ているようだ。それもあるかも知れないが、それだけでは無かろう。私と同じような気持があるような 気がする(私が勝手に想像しているだけだ)。 国会議員を辞めてしまったが、元民主党衆議院議員の岩國哲人氏が、やはりクールビスを無視して、 夏の間もスーツにネクタイだったのを思い出す。 東大を卒業してから日興証券に入社し、やがて外資系証券会社に転職し、 最後は、世界有数の証券会社、メリルリンチ本社の上級副社長まで務めた 根っからの「元・務め人」である岩國氏もやはり、仕事をするときにスーツを着ないことに 心理的抵抗があったのだろう、と想像している。 以上は、始めに書いたとおり、クールビズを実践しない、「情緒的」な理由だ。 しかし、理由はそれだけではない。 ◆クールビズの本来の目的は、地球温暖化対策ではないのか。 「クールビズ」を提唱し、実行したのは小泉純一郎で、あれも軽い奴だから、 地球環境に配慮しています。 というポーズを取っているだけだ。何の実質も伴わない。 これが形式主義でなくてなんであろう。 日本の夏は、蒸し暑い。どうせエアコンを止めたら、暑くて何もできないのだから、 ある程度使わざるを得ない。 電気を使用すること自体が温暖化の原因なのではなく、化石燃料を燃やす発電方法が問題なのである。 企業の利権が絡むので、火力発電に代わる方法として、原子力発電ばかりが重視されるが、 安全性に大いに不安がある。つい先ほども美浜原発から放射能漏れ、とのニュースが流れた。 ◆記事:美浜原発2号機、燃料集合体から放射能漏れ 管に傷(朝日新聞)(2010年6月2日0時20分) こういうことが何度も起きるのでは、原子力発電は安全だ、と言われても、 それをそのまま信じろというほうが無理だ。 照明器具やエアコンや、パソコンが二酸化炭素を排出しているのではない。 風力発電、地熱発電、潮汐発電など、所謂クリーンエネルギーで電力需要を満たせれば、 電気を使うこと自体は問題ではない。これらの実用化に注力すべきなのに、 クールビズで「かりゆし」を着て「環境に貢献する」と称する。 バカという他に言葉を知らない。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2009年06月01日(月) 「GMが破産法申請」←「悪材料出尽くし」で株が買われたが、それほど単純な話ではない。
JIRO
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