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2005年06月01日(水) |
ジャンボ機主脚部品破断 日航、全日空全機点検←なんか、危ないなあ。 |
◆記事1:日航ジャンボ主脚、離陸直前に部品破損…シドニー
【シドニー=樋口郁子】日本航空によると、30日午前11時半ごろ、シドニー空港の国際線ターミナルから滑走路へ向かう途中の関西空港行き778便ボーイング747型ジャンボ機(乗員21人、乗客160人)の主脚の付け根の部品が破損する事故があった。
空港の係員などが異常音に気づいて事故を発見、同機は出発を取りやめた。乗客にけがはなかったという。乗客は31日の同便などに振り替えられた。
破損したのは、左翼の主脚を回転して格納する際の軸となる部分で、離陸前の点検で異常はなかった。主脚を含む着陸装置は2002年2月に交換しており、通常、部品の交換は8年ごとに行うという。
事故を受け、日航は、所有する全ボーイング747型と747―400型計79機の主脚部分の点検を行った。(読売新聞) - 5月31日20時44分更新
◆記事2:ジャンボ機主脚部品破断 日航、全日空全機点検
シドニー空港を30日に出発しようとした関西行き日航778便ジャンボ機(乗客乗員181人)の主脚部品が破断するトラブルがあり、オーストラリア航空当局は事故につながる恐れがあったと判断、31日までに原因調査を始めた。
この部品が破断するのは珍しく、日航は保有する全ジャンボ機79機の主脚部品を緊急点検するとともに国土交通省に報告。国交省の連絡を受け、全日空も全ジャンボ機37機を点検した。両社の点検は、31日中に終わる見通し。
日航によると、日本時間の30日午前10時半ごろ、同機が駐機場からけん引車で移動を始めた際、機長らが何かが折れるような音を聞いたため出発を中止。
点検したところ、左翼主脚の付け根付近の部品に破断が見つかった。
同機は出発を取りやめ778便は欠航。けが人はなかった。(共同通信) - 5月31日20時11分更新
◆コメント:冗談じゃないよ。
あまり、大きく取り上げられなかったニュースだけれど、相当怖い話だ。
飛行機の主脚というのは胴体のちょうど真ん中の当たりにある車輪群です。
飛行機が着陸するときは、ご存じの通り、機首は少し上を向いていて、まず、この主脚の方から、滑走路に着地します。
その瞬間、摩擦熱で煙が出ますよね?あの巨大な飛行機の全重量の90%は主脚にかかるそうです。
その後で、機首というか、コクピット(操縦席)の下の当たりにある車輪(ノーズギア)が着地するわけです。
◆今回は離陸前だったが、主脚部品破断が、離陸滑走中、または、着陸時に起きたらどうなるか。
そこまで極端なことは無いことを祈りますが、機体を支える脚が折れたら、ただじゃ済まないですよね。
検索してみたら、つい最近、4月22日中国東方航空機が、着陸時に主脚の全車輪がパンクした、という事故はあったのです。だが、主脚そのものが折れてはいない。
脚が折れたら、当然、機体が傾いて、翼が滑走路を擦りますよね。そんな姿勢になったら、パイロットは機体をコントロールできないでしょう。
旅客機の燃料(灯油、石油です)は主翼に詰まっている。翼は燃料タンクを兼ねているのです。
それを考えると、今回は運が良かったけれども、相当恐ろしい。
◆同じことばかり書くが、どうして、これほど、航空業界のトラブルが絶えないのか。
先日も同じ疑問を呈したけれども、何せ、かなり専門的な限られた人々の世界なので、本当のところが分からないのです。
私は、最近わずか10日で、3回も航空業界の話題を取り上げました。あまりにもトラブルが目立って、異常だと思ったからです。
5月21日にも書きましたたが、国交省は4月20日から、日航に立ち入り検査をしている。
1ヶ月以上も検査しているのに、その間も次々にトラブルが起きている。
一体、国交省はどういう監査をしているのでしょうか? 形だけの検査では困るのです。
私は、国交省が自ら全ての飛行機の点検をしろ、と言っているのではありません。
各航空会社の航空機整備点検体制は、実際にどうなっているのか、良く見極めて、問題点を指摘し、1週間以内に(こういうのは通常1ヶ月以内だが、人命に関わることだから、そんな、悠長なことは言っていられない)、業務改善計画を提出しろ、と言う具合に、もう少し気合いを入れて、検査してくれませんか?監督官庁でしょ?
なんだか、本当にヤバいですね。
2004年06月01日(火) 「「10キロやせました」=番匠指揮官、石破長官に帰国報告。石破長官『やせたね』」 気楽でいいな、石破さん、小泉さん。
2003年06月01日(日) 「和平以外に選択なし」=中東問題で米大統領 で、イラクの大量破壊兵器は見つかったの?