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JIROの独断的日記
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2010年02月18日(木) 【音楽】ルービンシュタインのすすめ。映像、お薦めCD

◆ルービンシュタインの「ラ・カンパネラ」は清水和音という、何とも確認しようがない噂。

昨年、【音楽】ラ・カンパネラ大特集。7人による演奏。最後が、フジ子・ヘミングさんです。ココログ)を書いた。

7人の中にYouTubeで拾った、アルトゥール・ルービンシュタインの演奏を加えたが、

動画はなくて音声だけである。このYouTube音声がニコニコ動画で取りあげられて、

コメントに「これを弾いているのは、実は清水和音だ」という噂があるらしい。

当該記事のコメントに、「本当のところはどうなのか?」という趣旨の質問(?)を頂いた。

分かりませんねえ。国内版で今は製造中止になっているようだが、「ルービンシュタイン大全集」という

CD94枚からなる、やたらと高いセットがあるが、この中には「ラ・カンパネラ」は無い。


しかし、アメリカのAmazonを"Rubinstein"で検索した結果を見ると、膨大な録音をルービンシュタインが残したことが分かる。

この中に「ラ・カンパネラ」が含まれていることを確認するのは余りにも手間なので省略する。


いずれにせよ、ルービンシュタインのテクニックと音楽性は「20世紀を代表する」という形容がそのまま当てはまる。


◆ラフマニノフ:「パガニーニの主題による狂詩曲」とファリャ-“恋は魔術師”より「火祭りの踊り」

それは次の二つの演奏を見て、聴けば明らかである。

1曲目は、
2009年12月28日(月) 「ラフマニノフ 鐘」で検索して来られる方が多いですね(笑)。ラフマニノフの他の曲を聴いてみます?
ココログ

でご紹介した、ラフマニノフ:「パガニーニの主題による狂詩曲」である。これは、ラ・カンパネラよりも更に難しいが、

ルービンシュタインは、サラッと弾いている。画質・音質ともに悪いが、ご覧頂きたい。2つのファイルに分かれる。


Paganini Rhapsody (Rachmaninoff) - Arthur Rubinstein - (1/2)







Paganini Rhapsody (Rachmaninoff) - Arthur Rubinstein - (2/2)







このピアニストが「ラ・カンパネラ」を弾けない、ということは、あり得ない。

それはこの1曲で十分過ぎるほどわかるが、もう1曲。3分半ほどの曲だが、

ルービンシュタインの十八番のひとつ。

ファリャという作曲家の作品。“恋は魔術師”より「火祭りの踊り」である。

これは、視覚的に非常に印象的で再生開始後50秒辺りと、2分26秒辺り。ルービンシュタインが右手と左手を

大きくあげて、交互にピアノの鍵盤を「叩く」かのように弾くところがある。

この映像が日本で初めて紹介されたとき、ピアノが上手い素人は、皆こっそり、ルービンシュタインの真似をした。

ヒッヒッヒ。思い出すと恥ずかしいでしょう? ご覧下さい。あいにく、埋め込み不可なのでリンクを貼らせて頂く。


Artur Rubinstein in De Falla's "Ritual Fire Dance"



サマになってますね。ヘタクソが演ると、ハッタリに見えて、客の方が恥ずかしくなるが、ルービンシュタインは、

実に「洗練されたキザさ」であるため、イヤミがないし、何しろ上手いから文句は言えない。


◆ルービンシュタインのお薦めCD

ご覧頂いた演奏は見事なのだが、余りにも音質が悪い。

ショパンの名曲を集めた、ザ・ベスト・オブ・ショパン が良いでしょう。

私、昔から好きなんです。ショパンの演奏は、ずっと同じテンポで弾いたら芝居の「棒読み」のようになってしまい、

聴き手に何の感興も催さないので、テンポ・ルバートといって、微妙にテンポを速めたり、遅くしたり、絶えずテンポが揺れるのですが、

やり過ぎても、くどくて耳障りになる。ピアニストのセンス、才能がモロに出る曲ばかりです。

ルービンシュタインはそれが絶妙でして、ルバートをかけながらも、比較的あっさり。

くどくもなく、淡泊過ぎることもない。私は非常に好きです。

よろしければ。

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