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2008年02月18日(月) |
コソボ独立問題とは何ぞや? |
◆記事:コソボ自治州議会、セルビアからの独立宣言採択(2月17日21時42分配信 読売新聞)
【プリシュティナ=石黒穣】セルビア南部のコソボ自治州議会は17日、臨時議会を開き、セルビアからの独立宣言を圧倒的多数で採択した。
国旗のデザインなども定めた。セルビアの激しい反対を押し切っての一方的な宣言だが、米国や欧州諸国の大半はコソボを主権国家として承認する方針。
(以下、省略。全文は、こちらをご参照)。
◆「コソボ」とは地名です。
既に消滅した、旧ユーゴスラビアにある土地です。
周囲の国々も含めると、位置は、ここ→。ダウンロード Kosovo01.jpg (61.8K)
その中で旧ユーゴスラビアだけを拡大すると、これ→ダウンロード Kosovo02.jpg (57.4K)
旧ユーゴスラビアは消滅し、代わりにいくつもの独立国が出来たのですね。
その一つが、「セルビア」という「国」なのですが、その中でコソボという土地が、コソボ自治州という行政区画になっていたのです。
セルビアはセルビア人が多数を占める国ですが、コソボはセルビア人とは別の民族、アルバニア人が人口の90%を占めているのです。
で、自分達は、セルビア人ではないから、独立したい、と前から言っていたのですが、遂に日本時間17日、本当に宣言してしまったのです。
ところが、セルビア中央政府は認めたくない、と、反対しているのですね。
こういう民族紛争というのは、ほぼ単一民族国家である日本に生まれた私たちには、感覚的に分かりづらいですね。
どんな感じなのかな。日本で、例えば突然、四国だけ、独立国になると宣言したような感じかな。だとしたら反対しますよね。
(やはり少し違う気がする)。
わが国の官房長官は早くも新独立国を国際法的に「承認」しても良いようなことをいっていますが、簡単には決まらないでしょう。
国連安全保障理事会の緊急理事会が確か、開かれている、或いは開かれる筈、です。
もう少し様子を見ないと、どうなるか分かりません。
◆「コソボ紛争」とは、セルビア内での内戦です。
今回、世界を騒がせているのは、「コソボの独立」の問題ですが、これまでに散々アルバニア人とセルビア政府が揉めたのです。
「コソボ紛争」とは、人口200万人のコソボ自治州のうち、9割を占めるアルバニア人が、独立を求め、
独立を拒否する旧ユーゴスラビアのセルビア人との間に起きた紛争。内戦です。
1990年代に、約1万人のアルバニア人が殺害されたと云われています。
あまり虐殺がひどいので、99年にNATOがセルビア側を爆撃して、一応おとなしくなりました。
その後、コソボではまた、争いが起きるといけないから、というので、国連の監視下に置かれています。
これを、国連コソボ展開軍といいます。
以上です。何となく、お分かり頂けたでしょうか?
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