JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:円高・株安“火消し”に躍起、藤井・亀井両大臣(9月29日20時27分配信 読売新聞) 自らの発言が円高を招いた藤井財務相は29日、一転して“火消し”に躍起となった。 ◆コメント:すぐに正反対のことをいう財務相と金融相で大丈夫ですかね。 記事のタイトルに、「あんたら、定見が無いのか?」と書きました。 しっかり定まった自分の意見・考え。(広辞苑第五版) です。 藤井財務相は鳩山内閣就任直後から、 為替を人工的に操作するべきではない という趣旨の発言をしました。原則的にはその通りなのです。それが市場経済というものなのです。 だから、藤井財務相も頭の中でそう思っているだけにしたのであれば、問題は無かった。 外国為替市場をウオッチするのは、財務大臣の仕事のごく一部でしかありません。 ましてや、ドル円為替相場が極端に円高に触れた場合、市場介入を命じるかどうか、などということは、 たとえ質問されても、軽々しく答えてはいけないことなのです。 黙っていれば、市場は、 新財務相は、何も言わないでおいて、急に円高に振れた際、突如介入する「サプライズ効果」を狙っているかも・・・ と、警戒したはずです。それなのに、くどいようですが、財務大臣になるかならないか、というときから、 自分は「円高になっても、市場介入するつもりはない」と繰り返したら、そりゃ、円高になりますよ。 そうしたら、当然輸出関連株から売られ、株式市場に影響します。そして今日になって、突然、介入するかも知れない、 みたいなことを、藤井財務相は言っていましたが、如何にも、ドジ。 それぐらいのことが想像出来ない人が財務相ですか。 それから亀井金融相。3年ぐらい支払い猶予。金利も含めてといっていたじゃないですか。 テレビで。 返せる借金を棒引きにするなんて言ったことはない といいますが、亀井大臣の発言はそう受け取られても仕方がない。 仮に、本人にそのつもりがなかったとしても、こういうミス・リーティングな(誤解を招くような)発言をする 亀井金融相自身に一義的な責任があります。それを、 あんたたちがおかしなことばかり書くから って、他人の所為にしてはいけません。 そりゃあ書きますよ。本当に実行したら、銀行たまりませんもの。それは景気に影響するんです。 今日、8月の消費者物価指数が発表されました。 ◆記事:消費者物価、2.4%下落=マイナス幅、4カ月連続最大−8月(9月29日8時40分配信 時事通信) これはですね。記事の中でも説明してますが、去年の8月が原油価格の高騰のため、石油製品が暴騰していたのですね。 だからそれが落ちついたから、前年同期比で見れば、過去最大の下落率、というのは不思議ではないのです。 しかし、日銀が発表する企業物価指数(昔で言うところの卸売物価指数)の下落も続いている。 この続いている、というのが不気味ですね。日銀総裁は、「まだデフレ・スパイラルではない」と言ってますが、 きわどい所です。個人消費が増えていないんですから。物が売れなければ需要・供給の法則で、物価は下落を続ける。 レッドゾーンに近い状態なんです。民主党政権になる前から。 ただでさえ、そういう状況があって、民主党の藤井、亀井両氏も見ていたでしょうに、 (見て無くても、財務相、金融相になったら、すぐそれぐらい勉強していて当然です) 余計に景気回復の足を引っ張るような発言をして、自らの発言の影響力の大きさに今頃気づき、 あーだこーだ言い訳しているようでは、前途多難です。両大臣に定見はないのか?というのはそういうことです。 鳩山首相。ほっとくと、内閣支持率、昨日のドル安みたいな勢いで下がりますよ。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2008年09月29日(月) 麻生太郎内閣総理大臣の所信表明演説、所感。
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