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2009年09月17日(木) |
「海外勢が「亀井発言」嫌気、閣内の影響力は限定的の見方も」←この人の所為で金融株だけ売られている。 |
◆記事:海外勢が「亀井発言」嫌気、閣内の影響力は限定的の見方も(9月17日19時34分配信 ロイター)
亀井静香郵政・金融担当相の発言が金融市場に波紋を広げている。17日の東京株式市場では、
中小企業による借入金や個人の住宅ローンなど銀行への返済にモラトリアムを設ける
とのコメントが海外勢に嫌気され、金融株が売られた。
市場関係者は金融行政の運営に対して懸念を強めている。
ただ、先の総選挙で300議席超を獲得した民主党主体の政権にあって、
少数政党の国民新党の代表として影響力は限定的との指摘もある。
17日の東京株式市場は、みずほフィナンシャルグループ<8411.T>、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>、
三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>など大手銀行株が続落。中でもみずほの下げが目立った。
大手証券の株式トレーダーは、前場では米系投資家が売り、後場に入ってからはアジア勢が追随し、金融株の下げ幅が拡大したという。
亀井担当相は就任後の記者会見で、中小零細の企業・商店が日本の経済の基になっており
「貸しはがしによって黒字倒産がドンドン起きている」のが実態と指摘。個人も住宅ローンの返済で苦労しているとして
「3年ぐらいは借入金の返済を猶予する措置をとるべきだと考えている」と語った。
ただ、具体的な制度の詳細は「まだきちんと決めているわけではない」としつつ、
郵政民営化凍結法案と合わせて、モラトリアムを法案として整備し、10月に召集予定の臨時国会に法案を提出するとの考えを示した。
◆コメント:考えがまとまっていないなら記者会見で口にするな。
昨日、今日と日銀の金融政策決定会合があった。
その結果は日本銀行のサイトの「新着情報」、
2009年 9月17日 当面の金融政策運営について(現状維持、12時39分公表) (PDF, 105KB) に書かれている。
日銀は、政策金利は据え置いたが景気判断を、
わが国の景気は持ち直しに転じつつある
とした。先月(8月11日)は、
わが国の景気は下げ止まっている
7月は、
わが国の景気は下げ止まっている。
6月は、
わが国の景気は、大幅に悪化したあと、下げ止まりつつある。
5月は、
わが国の景気は悪化を続けているが、内外の在庫調整の進捗を背景に、輸出や生産は下げ止まりつつある。
この部分だけ読めば、日銀の認識が分かる。6月までは「わが国の景気は下げ止まりつつある」だったのが、
7月には、「下げ止まっている」に変化した。8月も同様だった。ところが今日は、
持ち直しに転じつつある。
に変化した。だから2ヶ月ぶりの上方修正なのだ。
我が国の中央銀行が公式に日本の景気が持ち直しに転じつつある、と発表した、
正にその日、亀井静香郵政・金融担当相が、間の悪いことに、
中小企業の借入金の返済を3年ぐらい猶予する、「モラトリアム」政策を記者会見で口にした。
そうすれば、おカネを借りている側からすれば有り難いが、
かつて、散々「不良債権」を抱えてけしからんと言われていた銀行は、漸く、それらを償却し、
リーマン・ブラザーズ破綻後、サブプライムローン関連商品に投資していたことによる評価損も
償却し、さてこれから、と言うときに、実質的に強制的に不良債権をかかえることになる。
リーマン・ブラザーズ破綻後の世界不況は金融危機が元になって発生しているのだから、
金融機関の経営が不安定になるかも知れない「モラトリアム(支払い猶予)」策について、
詳細が固まっていないのに、大臣に就任したその日に記者会見で口にすべきではない。
持ち直しかけている株価だが、このままだと金融株が重しとなり、また下がるそ。
◆郵政民営化をどうするか、抜本的見直しとしか書かれていない。
亀井郵政・金融担当相は、郵政民営化凍結法案も提出するというが、民主党のマニフェストには、
郵政民営化を停止するとは書かれていない。「抜本的に見直す」と書いてはあるが、国営に戻すとは書いてない。
と言うことは、自公政権の時とやり方は違うが、民営化を止めるつもりはない、と解釈できる。
だが、細部はまだ固まっていない。
それなのに、亀井郵政・金融担当相は西川社長にはとにかく辞めて貰うという、原口総務相も同様である。
辞めさせる根拠がはっきりしない。
亀井氏は2005年、小泉元首相の郵政民営化に反対して自民党を辞めて国民新党を作った。
それは分かっているが、恨み重なる小泉への復讐を、小泉元首相は最早いないから、
郵政民営化の先頭に立った(政府に頼まれて立たされた)西川社長に向けているのではないか、
と思われても仕方がないほど、ムキになっているように映る。
小泉=亀井の確執とそこで生じた小泉元首相との軋轢などという情緒的な理由で、
権力を濫用するべきではない。
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