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2005年09月17日(土) |
「小選挙区比例代表並列制は亡国への道だ。」←さて、だれの言葉だとおもいますか? |
◆問題:以下は、誰の発言だと思いますか?
いきなり、クイズみたいだが、こちらは真面目である。
以下、引用するのは、今も現役の日本の某政治家が、若者向けに書いた(というか、文体を 見る限り、
口述筆記であることは殆ど間違いないが、それは、今はどうでも良い。
◆資料:今も書籍として発売されている、ある政治家の言葉より、小見出し抜粋。
・小選挙区比例代表並列制は亡国への道だ。
・落選した者が生き返るのだから、憲法違反だ。
・勝負の決め手は(政策内容よりも)サービス合戦だ。
・一党独裁、ファッショになる危険性が・・・。
・僕は選挙制度見直しを公約に掲げて戦う。
◆コメント:金曜になると、クタクタ。
今日はあまり真面目な政治評論とは言えない。疲れていて集中力が足りない。
毎日、結構大変なんですよ。資料を検索し、分からないことは調べて、必要ならデータをそろえて、
まともな原稿を書くのは。
昨夜なども原稿をアップロードした1分後ぐらいでそのまま倒れて眠ってしまったらしく、
朝起きたら、パソコンの前に倒れていた。別に病気ではないのですが。
金曜日になると、蓄積された疲労がたまっているので、キーボードを叩きながら、うつらうつら
していることも多い。
要するに、今日はちょっとふざけていると思われるかも知れないが、これでも必死に寝ないようにして
書いておりますのでご承知おき頂けると有難い、ということです。
◆正解:「資料」は小泉純一郎氏の発言だ
小泉純一郎本人が1995年から1997年まで「ヤングマガジン・エグゼクタ」に連載した記事をまとめた、『コイズム』という本がある。
引用した箇所は、本を買わなくても、ネットで見ることが出来る。
それをご覧になれば明らかだが、当時、小泉氏は、小選挙区比例代表並列制に強く反対しており、
「次の選挙」では、「選挙制度改革」を公約にして戦う、と言っている。
◆小泉君が昔から変らないこと
そして、読者諸氏はもうお気づきだろうが、先日の選挙の際、小泉首相は、8年前、自らが
「亡国への道」として掲げた「小選挙区比例代表並列制」の「問題点」を見事なまでに、勝利への手段
として用いていて、結果も彼の予想通り、一党独裁を実現しているのだ。
このことから、分かるのは次の2点。
- 以前から、小泉氏は「改革」を公約に掲げるのが、好きだったこと。
- しかし、結局、何も改革は実現していないこと。である。
これは、殆ど感動的、という表現を用いたくなるほどである。
◆ コメント:「改革」のキーワードで有権者を幻惑し、結局達成できない。
選挙は民主主義の根幹に関わる重大な制度だ。政治家、若しくは政治家を志す人間ならば、
選挙に関して、一貫した思想をもっているべきなのだ。
8年前の小泉首相は、小選挙区比例代表並列制に反対し、
それを撤廃する「政治制度改革を行うことを公約にするといっている。
ところが現実には、小選挙区比例代表並列制は現在も続いている。
これは、小泉純一郎氏が、選挙制度改革を実現できなかった証拠である。
今回の選挙戦では、道路公団民営化、年金改革、北朝鮮拉致被害者、景気(デフレ)対策には何も触れず、
議論もされずに終わってしまったが、
これもまた、以前の公約とその結果を思い出させると、どれも実行できていないので
世間の関心を逸らせることが、絶対に必要だったからだろうと推測出来る。
郵政民営化を支持する人は、骨抜きにならないか、よく観察することだ。
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