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2009年08月31日(月) |
民主党に投票した有権者は勿論、全ての有権者には、彼らがマニフェストを実行しているか監視する義務があります。 |
◆はじめに:ニューヨーク・タイムズに鳩山代表が寄稿した論文の拙訳、お読み頂いて嬉しいのですが。
今日のアクセス解析をみたら、圧倒的に、
【翻訳】「日本の新しい道」(鳩山由紀夫氏が27日付ニューヨークタイムズに寄稿した論文)を読んで下さっている方が多い。
大変有難いが、所詮、私は語学、ましてや翻訳のプロではない。翻訳は、翻訳家という職業が存在することからも分かるように、
本来、高度に専門的な技術である。私がニューヨーク・タイムズの掲載された「鳩山論文」を翻訳したが、
謂わば、「近似値」とお考え頂いた方が宜しいかと思う。
Yahoo!ニュースに、雑誌 - Yahoo!ニュースというサイトがあることを御存知だろうか?
今日、そこに、≪特別寄稿≫私の政治哲学〜祖父に学んだ「友愛」の旗印(1)/鳩山由紀夫(民主党代表)(Voice8月31日(月) 15時26分配信)
≪特別寄稿≫私の政治哲学〜祖父に学んだ「友愛」の旗印(2)/鳩山由紀夫(民主党代表)(Voice8月31日(月) 15時26分配信)
が掲載された。ここでは、ニューヨーク・タイムズに載った文章よりも更に詳しく鳩山代表の思想が、日本語で語られている。
無論、「賛成・反対」、「評価する・しない、それぞれの意見があって構わないが、間もなく内閣総理大臣になる人物の政治思想の根底を
「知ること」なしには、支持も不支持もへったくれもないだろう。
というわけで、少々理屈っぽくて面倒臭いが、日本語で書かれた文章である。読んでおきましょう。
◆開票日翌日所感:結局、郵政民営化選挙と、現象的には同じ事ではないのか。
私は、憲法を改正する、と明言している自民党が勝たなかった、ということで、ひとまず安心なのだが、それはさておき。
昨日、民主党に有権者は、大変な権力を与えた。しかし、民主党に票を投じた人に、
民主党の何を支持するのか。どの公約を評価するのか。
と訊いたら、多分、直ちに明確に答えられる人は少ないのではないか。
2005年の郵政民営化選挙で、小泉純一郎は、
この選挙は郵政民営化の是非「だけ」を問う選挙なんです!
改革を止めていいんですか!
を選挙期間中、百万回も繰り返した。
人々は郵政民営化の是非「だけ」ではなく、自民党 政権公約2005が、
自民党サイトに表示されているのに読まなかった。増税も後期高齢者医療制度も、この中に書いてあった。
「改革を止めていいんですか!」は実に巧妙に出来た呼びかけである。
「改革=良いこと」∴(だから)「改革を止めること=悪いこと」
という図式が簡単に頭の中にできるような仕組みになっている。本当は、
「何をどのように改革し、その結果なにが起きるのか」
を少し考えれば、全然「改革」の内容と影響が不明であることに気付いたはずである。
日本ではブームが起きやすい。これは、どの国民にもあることではない。
「他人と同じように行動し、突飛なことをしない」のが、日本人の行動様式である。
一度「ブーム」を作ってしまえば、ものは売れるし、世論は簡単に一方向になびく。
今回歴史的大勝に狂喜したのは、民主党だが、先に述べたように「民主党の何を支持するのですか」に答えられる人は、
恐らく少ない。4年前の小泉の言葉「改革を止めていいんですか!」に代わり、今回は、
政権交代の時がきたのです。日本を変えるときが来たのです。
という、民主党の簡潔しかも日本人が経験したことのない「政権交代」という言葉の新鮮さが大きく有権者の心に響いた。
そして毎日のように、「いよいよ、政権交代か?」を繰り返す、マスコミのあたかも世論誘導を目論んだような報道が
有権者の気持ちを確信に変えた。政権交代したら、何がどのように変わるのか、マニフェストを熟読した人は、
少ないだろう。有権者の脳裏に描かれたのは、
政権交代=良いこと
という図式であり、政権交代すれば、何がどう変わるのか分からない。
なんのことはない。「改革を止めてはいけない」(但し「改革」の内容は知らない)
の4年前と同様である。
◆兎に角政権交代したから良いんだろ?では済まない。
有権者は単独で絶対安定多数を占める、という大きな「権力」を民主党に与えた。
人間は大きな権力を手にすると、驕るのである。それまでと違うことを言い出すことなど、
決して珍しくないのは、歴史を繙けば明らかである。
政権交代させた人々。民主党に巨大な、つまりその気になればファシズムに走ることも可能な
権力を与えた人々は特に、民主党が、マニフェストに書かれたことを実行しているか、
また、マニフェストに書かれていないことを始めていないか。始めたとしたらなにをしようとしているのか。
を監視する責任がある。民主党に投票していなくても、主権者は国民であるから、全員に同様の責任がある。
それが代議制民主主義の原理である。
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