DiaryINDEX|past|will
2004年08月31日(火) |
「日本選手団が帰国へ 五輪史上最高の成績残し」 本当にご苦労様でした。 |
◆記事:日本選手団が帰国へ 五輪史上最高の成績残し
【アテネ30日共同】アテネ五輪閉幕から一夜明けた30日、金メダル16個、メダル総数37個と五輪史上最高の成績を残した日本選手団の竹田恒和団長(日本オリンピック委員会会長)や陸上男子ハンマー投げで金メダルを獲得した室伏広治(ミズノ)ら約200人の本隊が、アテネ国際空港から帰国の途に就いた。
アテネの街は同日も、祭典の余韻に浸る関係者や観客でにぎわいが続いた。閉会式で旗手を務めた柔道男子の井上康生(綜合警備保障)レスリング女子の浜口京子(ジャパンビバレッジ)らは未明まで続いた式典の後、選手村で慌ただしく帰国に備えた。竹田団長は早朝、在ギリシャ日本大使館に望月敏夫大使を訪ね、五輪期間中の支援を感謝した。(共同通信) - 8月30日21時8分更新
◆コメント:素直に健闘を讃えたい。
先週、「ここ一番」で実力を発揮する、ということの厳しさと題する文章を書いたが、本当に大変な偉業であると思う。
金メダルは勿論嬉しいが、それ以外のメダルも嬉しいし、メダルを取れなくても入賞した選手も、皆、素晴らしいと思う。
オリンピックの度に、金以外は意味がないと云う奴や、メダルを期待されていた選手が6位、7位になると「惨敗」などと失礼なことを云う輩がいるが、そういう人には、「それでは、あなたは、スポーツでなくても何でも良い。世界で7位になれるものがあるのですか?」といいたくなる。
いうまでもなく、世界中の60数億人の人間の大部分は、何をやらせても、世界の100位にすらランキングされないのである。そう考えれば、オリンピック代表になる、という時点で、選手達はそれぞれの競技、種目で、人類の最高峰に近い人たちであることに気づく。畏敬の念を抱かざるを得ない。
それにしても、8月17日に体操の塚原選手のことを書いたときに取り上げた、五輪の身体と言う本で、斉藤孝氏はアテネオリンピックの結果を予知していたのではないか?といいたくなる。斉藤孝氏が対談した選手は、今回、大活躍した選手ばかりなのである。改めて読み返して興奮してしまった。
そして、何より、内容が面白い。意外な話の連続なのだ。
柔道金メダル3連覇の偉業を成し遂げた野村選手は、実は、試合の前の晩は怖くて眠れず、マイナス思考で、7:3の割合で負けることばかり考えてしまうそうだ。プラス思考じゃなくても、偉大な結果を出せるのだ。
体操の塚原選手は、8月17日の繰り返しとなるが、シドニーの後、倒立(逆立ち)から、体操の基本をやりなおした。
アーチェリーで銀メダルを取った山本選手は、一見、底抜けに明るいが、シドニーではオリンピック選考会で、代表になれなかった。その選考会の翌日、ショックのあまり、アーチェリーの弓を持ち上げることがどうしても出来なくなってしまったのだそうだ。他の日常生活の動作は出来るのに。人間の精神と身体の結びつきの妙だ。しかし、よく、そこから立ち直ったものだ。偉いモノである。
ざっと、こんな具合である。私は、斉藤氏とも出版元の日経とも、何の利害関係もないが、この本は一読を勧めたい。
最後に、今一度、全ての出場選手に敬意を払い、その労をねぎらいたい。
ご苦労様でした。尊敬しています。
2003年08月31日(日) 奇跡のホルン奏者 デニス・ブレイン
2002年08月31日(土) 確率