JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事1:5月の求人倍率、過去最低0.44倍=失業率5.2%に悪化−雇用情勢判断下方修正(6月30日8時40分配信 時事通信) 厚生労働省が30日発表した5月の有効求人倍率(季節調整値)は、前月を0.02ポイント下回る0.44倍で、 ◆記事2:与謝野経財相 景気底打ち宣言 月例報告「悪化」削除(6月17日21時36分配信 毎日新聞) 与謝野馨財務・金融・経済財政担当相は17日、6月の月例経済報告を関係閣僚会議に提出した。 ◆コメント:こういう状態を景気底打ちっていうのですか。 6月は今日で終わりだが、今月、日銀の金融経済月報や内閣府の月齢経済報告から景気が「悪化」しているの「悪化」の文字が消えた、
次に。 有効求人倍率とは、求人数を求職者数で割ったもの。仕事を探している人1人に対して、どれぐらい仕事(求人)があるかという割合、である。 これは、厚生労働省が発表する。 実に分かり難い。 画面左の統計調査結果がある。しかし、ここを見ても求人倍率は載っていないのである。 「お知らせ」の「報道発表資料」を開く。まだ、「有効求人倍率」という単語が見当たらない。 「年月区分」の「2009年」「6月」を開くのである。そこにも「有効求人倍率」という言葉は無いが、 2009年6月30日 一般職業紹介状況(平成21年5月分)についてだろうと見当をつける。 そこで初めて分かる。 どうして、これほど分かり難くするのか。流石は「お上」である。サービス精神など微塵もない。 「有効求人倍率」を知りたければ、自分で探せ、というのだろう。エラい人たちだからねえ。 さて、一般職業紹介状況(平成21年5月分)についての説明を読む。最初だけ引用すると、 平成21年5月の一般職業紹介状況をみると、有効求人倍率(季節調整値)は0.44倍となり、前月を0.02ポイント下回った。 と書いてあるが、それだけ、言葉で淡々と説明されてもよく分からない。流石にその下にグラフがある。 有効求人倍率が、この一年間ずっと下がり続けている。つまり仕事を見つけるのがますます困難になっている。 総務省の雇用統計で、就業者が減り続け、失業者が増え続けていることと合わせて考えると、 雇用環境がこれほど悪い日本を見たことがない。 記事2に載せたが、6月18日、内閣府(与謝野大臣はここも担当している)は「月例経済報告」で、 景気は、厳しい状況にあるものの、一部に持ち直しの動きがみられる。 との認識をしめした。 この月例報告の冒頭部分を「基調判断」というが、過去の基調判断をブルームバーグが一覧表にしている。 それを見ればわかるが、昨年12月から今年の4月までは、 景気は、急速な悪化が続いており、厳しい状況にある。 など、「悪化」という表現を毎回つかっていたが、今年の5月、 景気は、厳しい状況にあるものの、このところ悪化のテンポが穏やかになっている。 まだ、「悪化」が出てくるが、だいぶ穏やかなトーンに変化した。そして6月17日の月例経済報告の「基調判断」からは、「悪化」の言葉が消えた。 このことをマスコミ各社は、「政府、事実上の景気底打ち宣言」などと、盛んにプロパガンダを行っていたが、昨年9月以来、 ものすごい勢いで後退した景気の影響が、簡単に消える訳はない。つまり、バネはある程度ならば、延ばしても元に戻るが、 伸びきってしまうと戻らない。日本経済が永久に回復しないとは言わないが、すさまじい勢いの景気の悪化は、バネが伸びきった状態に近い。 楽観しない方がいいですね。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2008年06月30日(月) 「四川大地震:最大の避難所閉鎖」「貴州で数万人の暴動」「四川大地震:核物質処理に特殊部隊投入」←オリンピック、出来るの?
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