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JIROの独断的日記
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2004年06月30日(水) 「社会保険庁 「年金流用」新たに222億円 職員宿舎を建設」自民党はこれを放置して、年金改革法を強行採決したわけです。

◆記事:「社会保険庁 「年金流用」新たに222億円 職員宿舎を建設」

社会保険庁による年金保険料の「無駄遣い」問題で、政府は二十九日、大規模保養基地「グリーンピア」や厚生年金病院の職員用宿舎建設費にも保険料を「流用」していたことを明らかにした。総額は約二百二十二億円にのぼる。また、社会保険業務センターの職員用テニスコートやバスケットコートの建設費も保険料で賄っていた。一方、政府は批判が強い社会保険大学校のゴルフ練習場を廃止する方針を打ち出したが、新たな「流用」の発覚に国民の批判はさらに高まりそうだ。

 「流用」は長妻昭衆院議員(民主党)の質問主意書への答弁書で明らかになった。答弁書によると、今回新たに判明した保険料を使った職員宿舎は全国二百六十五件。建設費は厚生年金病院関係分が約百十二億円、厚生年金会館などのその他の社会福祉施設関係分が約九十二億円、グリーンピア関係分が約十五億円、年金資金運用基金関係分が約二億六千万円。

 政府は病院職員宿舎については「緊急呼び出しに対応できる体制が必要」とし、その他の福祉施設やグリーンピアの職員用宿舎については「地域の住宅事情や業務の必要性を踏まえ、年金の福祉施設と一体的運営するもの」と説明しているが、家賃(使用料)の多くが一万円未満と割安で、千円台や無料など一般庶民の感覚と大きくずれたものも含まれていた。

 社会保険大学校のゴルフ練習場関係では、用具購入・維持に充てた保険料(平成十−十五年度)は、ゴルフクラブ二十本とボール七百個、ネット補修費の合計で約十二万円。このほか体育館、グラウンド、テニスコートの維持費にも計約四百十万円(平成十−十五年度)の保険料を使用。さらに、社会保険業務センターでも、職員用テニスコートの建設費に約四百二十万円、バスケットコートに約三百五十万円を「流用」していた。

 政府はゴルフ練習場建設の理由を「研修は長期間滞在して行うものがあり、職員の健康維持・管理、円滑なコミュニケーションに資する運動施設として設置」と説明。社会保険業務センターも「職員の健康維持・管理」と理由づけた。

 ゴルフ練習場に関しては「廃止する方向で見直す」ことを明らかにしたが、無駄遣いの実態がとめどもなく明らかになる状況に、与党内からも「年金法の理解を得ようとするわれわれの努力が泡と帰しかねない」(自民党閣僚経験者)との懸念の声が出ている。(産経新聞) [6月30日3時55分更新]


◆コメント:人が汗水流して働いて稼いだ金を・・・・。

4月26日にも書いたのだが、あまりにもひどいので、再び取り上げる。

 私たちが、年金掛け金を納めるのは、その金が直接自分に返ってくるわけではないが、社会福祉上、順繰りに負担することはやむを得ないと考えているからである。

 当然、国は年金掛け金を、年金を支払うためだけに貯めて、或いは運用して増やしているものだと考えて、いちいち使途を検証しない。検証しないのは国を信用しているからである。

 社会保険庁の役人どもを許し難いのは、その信用に応えようとせずに、信用されていることをいいことに、私たちが一所懸命に働いて納めた金を、こともあろうに、自分たちの遊びのために使っていたことである。こういうのは、サギと呼ぶのがふつうである。

 4月26日の稿を読んで頂けるとわかるのだが、なんとこのような年金掛け金の流用は、累計5兆6千億円に及ぶ。坂口厚生労働大臣がはっきりとそのように発言しているその答弁も簡単に聞くことができるから、一度お聞きになることをおすすめする。

 日本人はまことにおとなしい国民である。これが、中米や南米、ヨーロッパのラテン諸国だったら、多分、暴動が起きるだろうと思うのである。それぐらいひどいことをしているのだが、多分、この役人たちは既成事実化している事柄に関しては今でもきっと当たり前だと考えているに違いない。


◆未納や資金流用対策をせずに、保険料の引き上げを決めた、小泉政権

 

30数パーセントに及ぶ未納者がいて、さらに、少なくとも5兆6千220億円にも及ぶ年金流用がなかったら、年金保険料は十分足りているはずなのに、そちらはほったらかしで、今現在、まじめに年金保険料を納めている人からより多くの金を取る、という法律を強行採決したのが自民党という政党である。あきれてものがいえない。正直者が馬鹿を見るとはこのことだ。

 今までこのことが明るみに出なかったのは、社会保険庁の隠蔽が巧みだったのか、うすうす気づいていたのに、国会議員が誰も追求しようとしなかったのか。多分その両方だろう。

そのことはけしからんが、今回この問題を明らかにした民主党の長妻衆議院議員の仕事は評価されるべきだろう。


2003年06月30日(月) 希死念慮

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