外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2009年05月26日(火) 【音楽】27日は、パガニーニ(1782〜1840)の命日でございます。

◆この人がいたから、ヴァイオリンの技術が飛躍的に向上したのでしょうね。

音楽はテクニックではない、精神の所産だ、何て云っても、やっぱりヘタクソじゃ、表現したいことが表現出来ないわけですね。

テクニックだけを誇示しては、ダメなんですけど、テクニックが無いとプロの演奏家になれません。

ヴァイオリンのプロになろうという人なら避けて通れないのがパガニーニの24のカプリースという、

よくぞ、これほど難しそうなのばかり書いたものだと思いますが、一番最後の24番は大変有名です。

変奏曲になっていますが、最初に演奏される主題に触発された作曲家が多く、

有名どころでは、ブラームス、リスト、ラフマニノフが「パガニーニの主題による変奏曲」とか「狂詩曲」とか書いています。


◆24のカプリースから第24番:古今の名人の演奏をご覧下さい。

この曲は不思議で、「超絶技巧のてんこ盛り」なのですが、聴いていると決してテクニックだけではなく、胸を打たれる響きが、

確かにあります(超絶技巧曲は、演奏者のテクニック誇示に終わってしまうことが多いのですが、この曲はそれではダメなんです)。

まずは、現代最も上手い人の1人でしょうね。ヒラリー・ハーンでどうぞ。






これぐらい難しいと、私には本当には分かりません。見当は付きますけど。非常に早いアルペジオ(分散和音)、オクターブの重音、

(オクターブですから、上下どちらかの音程が少しでも狂うと、直ぐに分かります)、左手によるピチカート、

超高音での半音階的な音型、どれをとっても目が回りそうな難しさでしょう。


次は、「ヴァイオリンの神様」ヤシャ・ハイフェッツですが、この24番にはシューマンがピアノ伴奏を書いた編曲版がありまして、

それを弾いていますが、難しさに変わりはないというか、わざと難しくしているように見えます。






「ヴァイオリンの神様」ですから当たり前ですが、文字通り「神業」なんですが、サラッと弾いてしまって、

何だか、ハイフェッツは「もっと、むずかしい曲、ないの?」と言いたげに見えてしまいます。


最後はこの人も天才であることに議論の余地はないですね。イツァーク・パールマンの演奏です。

残念ながら、音だけなのですが、技巧のすさまじさは欲お分かり頂けると思います。

24のカプリースから、1番、5番、24番を弾いています。24番は再生開始後4分あたりから始まります。


Paganini - Caprices 01/ 05/ 24 (Itzhak Perlman / Violin)





チェロで弾いてしまったヨーヨーマ


この人も今更言わずと知れた大天才です。天才は分かってましたけど、チェロでヴァイオリンのカプリース24番を弾いています。

これも残念ながら音だけですが、十分素晴らしい。


Yo Yo Ma plays paganini caprice 24 on cello







この人の手、一体どうなってんの?と言いたくなります。


◆無窮動

ずーっと16分音符で弾き続ける曲です。一回、つまづいたら、ガタガタっとなりそうです。

非常な集中力で弾かなければならないと思います。以前に載せた演奏ですが、大分前ですから、

もう一度載せても良いでしょう。

古い録音ですが、ユリアン・シトコヴェツキーというヴァイオリニストです。今もシトコヴィツキーという人いますが、

そのオヤジさんです。バガニーニ「無窮動」



ダウンロード MotoperpetuoSitkovetsky.mp3 (2933.7K)



目が回るほど、上手い。CDありますよ。The Art of Yulian Sitkovetsky, Vol. 4



最後にこれを、オーケストラの第1ヴァイオリン全員で弾いたもの。トスカニーニといいう有名な指揮者が

手兵、NBC交響楽団の為に編曲したのです。



ダウンロード MotoperpetuoNBC.mp3 (4383.4K)



ひとりでも間違えたらお仕舞いです。このテンポで最初から最後まで、ピタリと合っている。すごい名手を集めたものです。

これは、ハイドンとか、モーツァルトと同じアルバムに入っています。

ハイドン:交響曲第88番/モーツァルト:交響曲第40番(トスカニーニ)(1938-1939)



おっかなそうな、オッサンですねー。顔に出てますね。しかし、元々上手い人を集めたNBC交響楽団は、トスカニーニの訓練で、

ますます上手くなりました。因みに故・カラヤンは、若い頃からトスカニーニを尊敬し、トスカニーニを目指していた、と、

こちらも既に故人ですが岩城宏之さんが書いておられました。


結局2曲しかのせられませんでしたが、以前にもパガニーニは紹介しております。

リストのラ・カンパネラは、パガニーニのヴァイオリン協奏曲の2番の主題をそのまま使ったモノです。

リストはパガニーニの演奏を聴いて、音楽家になろうと決心したと言われています。

それでは今日はこの辺で。

【読者の皆様にお願い】

是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。


2008年05月26日(月) 「サマータイム導入に賛意=自民に積極検討を指示−福田首相」←早く仕事を始めて、早く終わらないと意味がない。
2007年05月26日(土) 「<BSE>検査補助打ち切り 厚労省08年7月末で」「WTO提訴も辞さず=日韓中に牛肉全面解禁を要求−米有力議員」
2006年05月26日(金) オーボエ奏者、宮本文昭氏、5月26日付日経文化欄に登場(やっぱり来年3月で引退だってさ・・)
2005年05月26日(木) 飛行中の日航機の座席でボヤ騒ぎ←JALに業務停止命令を発し、隅から隅まで点検するべきだ。
2004年05月26日(水) 「アル・カーイダが夏に大規模テロ計画…AP報道」にも関わらず、日本企業は米国駐在員を引き揚げない。それに対する批判もない。
2003年05月26日(月) 「青少年のためのバッハ入門〜広くクラシックに興味を持つ聴衆も対象に」←おすすめ。

JIRO |HomePage

My追加