JIROの独断的日記
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2003年05月26日(月) |
「青少年のためのバッハ入門〜広くクラシックに興味を持つ聴衆も対象に」←おすすめ。 |
◆記事: 6月23日に、バッハの演奏にかけて定評のあるバッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ)音楽監督:鈴木雅明が「青少年のためのバッハ入門」レクチャー・コンサートを開く。講師の鈴木雅明がバッハの様々な側面から、やさしくその魅力を語る。バッハ・コレギウム・ジャパンのメンバーも演奏で参加する。
青少年向けにプランニングされているが、最近クラシック音楽に興味を持ったばかりの人、クラシックに関心はあるが、コンサートには大きな壁があって行けないという人も出かけてみてはいかが?親子連れも大歓迎! 【第13回NEC古楽レクチャー】 〜青少年のためのバッハ入門〜 2003年6月23日(月)19時 東京オペラシティ リサイタルホール 講師:鈴木雅明 実演:バッハ・コレギウム・ジャパン(BCJ) 全自由席2000円 学生1000円 問:03-3226-5333 NEC社会貢献活動 (NEC EARLY MUSIC SERIES) http://www.nec.co.jp/community/ja/mecenat/early_m.html
◆所感: なんだか、世の中には妙な勘違いをして、物事に偏見を持つ人がいる。クラシック音楽などというのは、最も誤解と偏見を受けやすいもののひとつではなかろうか。
勘違いの典型的なものとしては、クラシックを聞くのなら、何か予め「お勉強」(作曲家の事を調べるとかね・・・)をしておかなければならない、とか、楽譜を読めなければいけない、とか、聞いた後で、何やら教養がありげな感想をのべなければいけないとか、とにかく、七面倒臭いものだ、というようなことである。
そんな考えは全く馬鹿げている。音楽とは、「音の流れの美しさ以外の何物でもない」(ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮者。故人)のであって、「この音楽は何を言おうとしているのか」なんて、余計な事を考える必要は全く無い。
言葉による解説が必要な音楽などというものがあったとしたら、それは、駄作である。音楽でも絵でも、優れた芸術は、その作品の力だけで人を感動させる。
バッハの音楽のかなりのものは教会音楽であって、聖書に関係があるけれども、仮にキリスト教に関して全く無知であっても、十分に楽しめる。
このようなことを書くと、上に載せた記事に文句をつけているようだがそうではない。4月23日の日記に書いたので、詳しくはそちらを読んでいただきたいが、この鈴木雅明氏とバッハコレギウムジャパンというのは4月にアメリカ各地でバッハを演奏して、絶賛された、もはや日本はもとより、世界的なバッハ演奏家集団なのである。
バッハは、要するに西洋音楽の開祖みたいな人だ。そして、彼の作品は美しい旋律の宝庫である。それを、こういう超一流の演奏家が2,000円で聴かせてくれるっていうのだから、行かないと損だね。これは、いいよ。
世の中、本当に柔軟な思考の持ち主というのは、実に少なくて、どうしても、自分が日頃興味を持っているもの以外は敬遠しがちだけれども、ちょっと違った世界に触れてみるのも、悪くないと思う。
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