JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事1:豚インフルで課長級会議を緊急開催へ=政府、情報収集に努める(時事通信社 - 04月25日 13:01) 政府は25日午前、メキシコ国内で豚インフルエンザの人への感染が疑われる症例が相次いでいることを受け、 ◆記事2:米・メキシコ豚インフル、ウイルス「同一」 米当局が解析 (NIKKEI NET)(11:56) 【ニューヨーク=中前博之】米疾病対策センター(CDC)は24日、人から人へ感染する ◆記事3:<豚インフル>新たなウイルスに変異の可能性 専門家の見方(4月25日12時56分配信 毎日新聞) メキシコでの豚インフルエンザの感染者拡大で、 ◆コメント:かなり緊迫した状況で、新型ウイルスに変異した場合、世界中の人間の生命に関わる、ということです。 事態の重要な点を整理します。 従来の豚インフルエンザの範ちゅうを超えており、これまでにないウイルスになっている可能性がある。 との見解を表明しています。 現在の豚インフルエンザが変異して容易に「ヒトーヒト」感染する新型ウイルスが確認された場合、 今までにないウイルスですから、誰も免疫を(正しくは、ウイルスに対する抗体を)持っていません。 予防するためには、ワクチン接種が必要ですが、ワクチンというのは、ある病気の病原体を薄めたものを わざと打つことにより、軽い病気にして、人間の持つ免疫機構を利用して、体内にその病原体に対する抗体を 作るものです。 したがって、原理的に考えて、新型インフルエンザのワクチンは新型インフルエンザウイルスが発生し、 それに感染した患者が出なければ作れません。作るといっても開発に何ヶ月もかかります。 開発に成功しても、世界中の需要を満たすためには、製造に時間がかかります。 さらに、ワクチンというものは、接種した瞬間に体内に抗体ができるわけではなく、 普通、抗体が出来るまでに1〜2週間はかかります。抗体が体内に出来るまでは、感染の危険があります。 発症した場合、既存のインフルエンザウイルスの特定の型には、抗ウイルス薬、タミフル、リレンザが 有効ですが、新型インフルエンザに対しても有効である保証はありません。 感染発症したら、治療も出来ない可能性が極めて高い、と言うことです。 つまり、新型インフルエンザウイルスが確認された場合、 世界中の人に生命の危険が訪れるといっても過言ではありません。 だから、WHOは今日(25日)世界中から専門家を集めての緊急会議を開くのです。 ◆ヒトーヒト感染するウイルスが確認されたかどうかWHOの判断はどこで確認すれば良いか。 記事1に、 政府高官は同日午前、世界保健機関(WHO)がメキシコでの豚インフルエンザウイルスが「人から人へ感染する」新型と宣言した場合 とあります。 WHOは新型ウイルスが発生し、ヒトからヒトへの感染が増加している局面をフェーズ4と規定しています。 それは、WHOのサイト、WHO | Current WHO phase of pandemic alertを見れば明らかです。 英語のサイトですが、英語を読む必要はありません。 現時点(2009年04月26日(日)00時14分)リンク先を見ると、3に○がしてあります。 現在はフェーズ3、「ヒト-ヒト感染が無い。又は非常に限られている」ということです。 WHO | Current WHO phase of pandemic alertで○の位置が3から一段階下がって、 4に○が付いたら、超緊急事態、と見なすべきです。新型インフルエンザウイルスがヒト-ヒト感染し、患者が増加している、 ということだからです。ここは毎日確認する必要があります。 前述のとおり、新型ウイルスの抗体は世界中誰も持っていない。 ということは、誰が感染しても不思議は無い。周囲で一人でも感染したら、 爆発的に感染者が広まり、貴方も私も感染の危険に晒され、運が悪ければ、 死ぬかも知れない。徒に脅かしているのではなく、リスクコントロール(危機管理)とは、 常に、最悪の事態が起きる可能性を考えることに、他ならないのです。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2008年04月25日(金) 一週間終わりましたね。疲れたので、美しい音楽を並べました。
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