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JIROの独断的日記
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2003年04月25日(金) 「『清潔な日本を見習え』 シンガポール政府 」清潔なのは、多分・・・。

◆記事:
 シンガポールのコー・ブンワン上級国務相は25日の議会で、新型肺炎(SARS)感染が日本で確認されていないことに触れ「単に運がいいからとは思えない。中国、香港と密接な行き来がある日本で感染者が出ないのは清潔を重んじる長年の衛生習慣のたまものだ」と述べ、日本の衛生水準を見習う必要があると指摘した。

 同相は閣僚レベルでつくるSARS院内感染対策部会の委員長。国民に対し、路上につばを吐く、手で覆わないでくしゃみをする、など「無責任な行動」を慎むよう求めた。
 開会中の議会では、ゴー・チョクトン首相はじめ全閣僚、議員が耳で測る体温計で検温し、発熱していないことを確認して議場入りした。

◆所感:
 最近の日本が他国から褒められるのは極めて稀な事なので、コー・ブンワン氏の言葉は大変嬉しい。

 喜ばしいことではあるのだが、SARSが日本でいまだに一件も報告されないのは、不思議だ。と思ったら、韓国でも今のところ私の知る限りでは感染者がいない。

 日本人と韓国人だけが手洗いやうがいを特に履行しているのかはわからないが、共通しているのは、家の中で靴を履かないことである。これは、何か関係があるかもしれない。

 ロンドンに駐在していた頃、イギリス人の大家さんは概して日本人に家を貸すことを好むことを知った。現地の不動産やに話を訊いてみると、一つには家賃の支払が滞る事がまず絶対にない所為だが、もう一つの大きな理由は、カーペットが汚れない。家をきれいに使うからと、いうことだった。

 ヨーロッパにしても香港にしても路上はかなり汚い。道には犬の糞や、イギリスなら馬糞がそこらじゅうに散らばっている。あそこを歩いた靴を履いたまま、家の中を歩き回る。そして、カーペットの上に直に座ることもあるのだから、確かにかなり不潔だ。

 要するに、心がけというよりも習慣の違いによって日本人の清潔が保たれている部分が大きいのだ。だから、油断はしないほうが良い。

 手洗いは全ての清潔の基本だ。感染にはいろいろな経路があるが、飛沫感染が馬鹿にならない。既に感染した人が咳やくしゃみをする。そのときに唾などが机やドアのノブに付着する。それを別の人が触り、手にウィルスや細菌がくっつく。その手を良く洗わずに、口元に持ってきたり、手づかみでパンを食べたりすると、感染してしまう。

 SARSは新種のコロナウィルスということらしいが、それならば、70%のエタノール(アルコール)でほぼ完全に、殺せるそうだ。消毒用のアルコールはどこの薬局でも売っている。

 そのまま携帯したのでは不便なので、私は小さいスプレー式の詰め替えボトルにいれて、これにわずかに逆性せっけんとグリセリンを混ぜたものを鞄に入れている。よく病院のトイレや病室の入り口に置いてある、あれと同じものだ。これなら、水が無いところでも、手に吹き付けて、両手をこすり合わせれば、殺菌が出来る。

 逆性せっけん(塩化ベンザルコニウム)を混ぜるのは、効果を長持ちさせるため、グリセリンは手荒れを防ぐためだが、肌がそれ程敏感な人でなければ、エタノールだけでも十分だろう。

 清潔を心掛けるのは、山にひとりでとじこもっている人でもない限り、社会的マナーといっていい。感染症は自分だけでなくて、他人を巻き込むからである。


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