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2007年04月25日(水) |
「政府インターネットテレビ」を見たことがありますか?星野仙一、倖田來未両氏が良いことを言っている。 |
◆その前に、福知山線脱線転覆死者百余名から25日で2年。未だ原因特定出来ず
話題が違うのだが、タイミングを逃さないように、書いておく。
2年前、事故直後からマスコミのJR西日本に対する態度はひどかった。
あの時私は、ここに繰り返し、
唯一明らかなのは、「事故原因は不明なのだから、誰の責任か分からない。」ということだけだ。
と書いた。
もう少し正確に書くなら、分かっている事実は、
JR西日本の電車がカーブで脱線・転覆し、その結果100人以上の人が亡くなった
ことだけだったのである。
JR西日本の電車が脱線したからといって、JRに責任があるかどうかはわからない。
にも、関わらず、マスコミは根拠もなくミスリーディングな(誤解を招くような)記事を書き、
事故とは関係のないJRの職員が、一般人から暴行を受けるなどの騒ぎが相次いで起きた。
事故から2年を経た今になっても原因は特定されていない。
マスコミは反省して謝罪文を載せるべきだと思うのだが、自分の都合の悪いことは文字にしない。
狡い奴らだ。
◆政府インターネットテレビを見たことがありますか。
首相官邸のサイトの一部に政府インターネットテレビがある。
そんな下らないものは見ないと今言った貴方。
どうして、見ないで下るか、下らないか、判るのだろうか?
私も、いつも見るほどヒマではないが、たまに、見る。
そうすると、「国営放送」が如何に虚飾と偽善に満ちた媒体になるか、良く分かる。その意味で参考になる。
「今週の総理」なんてのは、完全に「大本営発表」である。
但し、民間人が出てくると、時々、痛烈な政府批判をすることがあり、面白い。
今日とりあげるのは、22chのいじめ対策のコーナーである。
◆星野仙一氏の歯に衣着せぬ発言が痛快である。
星野さんにしては、大人しい方かもしれないが、それでも、
(政府は)教育改革などと口先ばかりのことをいっているが、手ぬるい。子供には悪いことは悪いと、真剣に教えなければいかん。
という趣旨の発言をしていて、小気味よい。
これは、「国家の品格」の藤原正彦氏と同じである。
子供は「説得する」のではなく、「ダメなものはダメなんだ」と躾けなければいけない。そこに、論理は必要ない。
全くその通りだ。
星野氏は、あの気性であり、腕っ節が強いから、流石にいじめられたことはないが、
現役のピークを過ぎて、次第に打たれることが多くなるにつれて、お嬢さんが学校でいじめられたのだという。
子供は本当に残酷な生き物だ。星野さんは、辛かったと正直に話している。
◆倖田來未さんはイジメの被害者だったそうだ。
倖田來未というお嬢さんは、テレビでちらりと拝見したことがある程度だが、
生番組で歌っているのを聴いたときに、かなり音程がいいので、へぇ、と思ったのと、
話すときに、言葉がセンテンスとして完結するので、きっと頭がいいのだろうな、と何となく思っていた。
そのとおりだった。
政府インターネットテレビのイジメ対策で話しているが、自身、小学校と中学で、かなりひどいイジメに遭ったという。
歌っているときは、すごいバイタリティなので、ちょっと想像しづらいが、
人間は見た目で全てが分かるほど単純ではないのだ。
彼女もまた、非常に正直に率直に語っている。
イジメに遭ったけれど耐えられたのは、歌手になるという夢があったからではなく、
少数ではあるが、「一緒に帰ろう」と声をかけてくれる友達がいたからだという。
それから、家庭が温かい雰囲気だったようだ。
要するに、人間は、数はすくなくても、自分を気遣ってくれる人がいる、という思いがあれば救われる、という。
だから、いじめられている子には、声をかけてやって欲しいという。
いじめによって自殺にまで追い込まれる子は、きっと誰にも話せず、誰も声をかけてくれなかったのだろう、と。
非常に思考がしっかりしているので、失礼ながら感心した。
◆「いじめを無くそう」という発想・表現がおかしい。
政府の標語は「ストップ!いじめ」というのだが、一見して分かっていないことが分かる。
「イジメを無くそう」という表現は、あたかも「イジメ」という行為だけが、宙をさまよっているかのようだ。
イジメは他人をいじめて面白がっている人間、行為の主体がいるのだから、
「イジメを禁ずる。」と断固たる姿勢を示さなければダメだ。
現実には、そんな段階はとっくの昔に超えていて、ますます陰湿になっているのだから、
他人をいじめた者は罰する、というシステムにしなければ、間に合わない。
話し合ってイジメが無くなるのなら、100年前に地上からイジメはなくなっているはずだ。
他人をいじめても、なんのペナルティもないから、つけあがる。
罰則をもうけても、この世に人間がいるかぎりイジメはなくならないだろうが、
だからといって、イジメ対策を放棄するのは、間違っている。
それは、世の中から人殺しが無くなることはないので、それでは殺人罪も無駄だから、
廃止しましょうというようなものである。
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