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JIROの独断的日記
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2009年01月30日(金) 【追加・差替】1月31日は、シューベルトの誕生日。/「ます」(パールマン・デュ・プレ等)、クナッパーツブッシュ「軍隊行進曲」

◆選曲に迷っていたら寝てしまいました。

いやー。昨夜のうちに更新するつもりで作業していたのですが、午前5時までは耐えられたのですが、

その後、ウトウトしていたら、椅子から転がり落ちて、脇机の角に額をぶっつけて怪我をしてしまいました

(大した怪我ではありません。バンド・エイドで出血が止まる程度ですから)。

これは、一旦寝た方が良いと思い、寝て目が覚めたら12時を過ぎていた訳でございます。


えー、音楽記事のときは、文字が少なくて楽だろう、と思われるかも知れませんが、

そうでもなくて、例えば今日はシューベルトの誕生日だということで、過去にも特集(?)を組んでおります。

毎年、大して変わり映えがしないのですが、それでも選曲には結構悩んでいます。


さて、言い訳は、この辺にして、早速、音楽に参りましょう。

シューベルトが「歌曲の王」と呼ばれているのはあまりにも有名です。

わずか31年の生涯で600曲もの歌曲を作曲したのです。

ですから、本当は、毎年色々、知られざる名曲を発見しなければ、と思いつつ、

結局、どうしても同じ曲になります。

1曲目。あまりにも有名な「野ばら」です。

この小品が、何故これほど何回聞いても珠玉のように美しく感じられるのか、と思います。


野ばら



私はこの歌を聴いているときは、人間の嫌な部分を完全に忘れることができるように思います。

続いて、これも良く知られた「ます」です。


ます


小川のせせらぎを表現するピアノ伴奏が美しい。

歌の最後は「ミューズの子」という、えもいわれず爽やかな作品です。

「ミューズ」とは、ギリシャ神話の「音楽の神」のことです。だから、音楽を「ミュージック」というのです。


ミューズの子



何故か私は昔からこの曲が非常に好きなのです。


◆器楽曲、管弦楽曲。楽興の時、アヴェ・マリア、「ロザムンデ」序曲、他。

シューベルトは「歌曲の王」なんですが、ピアノ・ソナタを初めとするピアノ曲や、室内楽(弦楽四重奏みたいなの)、

九つの交響曲に代表される、オーケストラの為の曲も随分書いています(再び書きますが、僅か31年の生涯で)。)

その中から、まず、ピアノ曲。御存知の方も多いと思います。「6つの楽興の時」より、第3番へ短調。

演奏は、アルフレッド・ブレンデル

輸入盤ですが、「楽興の時」は“Moments Musicaux”です。


楽興の時 第3番


ブレンデル氏は2007年11月に、「2008年12月18日に予定しているコンサートを最後に引退する」と宣言して、

その通りにした筈です。学者みたいなピアニストで、上手いのですが色々理屈も多い人でして。

ピアニストなのに、ショパンは絶対弾かなかったのです(すくなくても公の場では)。それは、正確には覚えていませんが、

「ショパンには、全てを捧げるか、そうしないのなら、弾かないかどちらかにすべきだ」という信念を持っていたためです。

一つの見識だと思いますが、そこまで言いきるピアニスト、あまり他にいないと思います。


次はアヴェ・マリアですが、「アヴェ・マリア」というのは、

ラテン語で直訳すると「こんにちは、マリア」または「おめでとう、マリア」を意味する言葉。(ウィキペディア)

だそうで、シューベルト固有の曲名ではありません。もう一つ有名なのは「グノーのアヴェ・マリア」という曲で、これは伴奏が、

バッハの平均律クラヴィーア曲集第1集第1番を使っているものです。他にも色々な作曲家が書いていて、ブルックナーの「アヴェ・マリア」

なんてのもあるので、驚きます。それはさておき、ここはシューベルトの「アヴェ・マリア」。

元々歌ですが、楽器で演奏されることも多い。ヴァイオリンあたりが普通ですが、ここは、トランペット

(若しくはコルネットかフリューゲル・ホーンという楽器で吹いているとおもうのですが)。

先日、ご紹介したばかりですが、元チェコ・フィル首席トランペット奏者、ミロスラフ・ケイマル氏の演奏です。


アヴェ・マリア



この人の音が好きなんです。


◆YouTubeより、パールマン、ズッカーマン、故・ジャクリーヌ・デュ・プレらによる「ます」

前の稿では、
本当は室内楽で「ピアノ五重奏曲・『ます』」などもアップしたかったのですが

と書きましたが、YouTubeに貴重な画像があるのを忘れていました。

ピアノ五重奏曲「ます」の第4楽章は、上で歌で取りあげた「ます」を主題にした変奏曲です。

ピアノ五重奏曲は普通、第一、第二ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、ピアノという編成ですが、

シューベルトは例外的編成で、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス、ピアノ、で書いてます。

これを、当代きっての名人、ヴァイオリン:イツァーク・パールマン、ヴィオラ:ピンカス・ズッカーマン、チェロ・故ジャクリーヌ・デュ・プレ、

コントラバス:(指揮者の)ズービン・メータ、ピアノ:(デュ・プレの夫だった)ダニエル・バレンボイムが演奏した映像が、

YouTubeにあります。デュ・プレは多発性硬化症で夭逝した、イギリスの天才チェリスト。他も(メータは指揮者が本業ですが)

超一流のメンバーです。ご覧下さい。


Piano Quintet in A major "Trout" Fourth Movement



◆管弦楽曲:【追加】昔の名指揮者、ハンス・クナッパーツブッシュ=ウィーン・フィルによる「軍隊行進曲」の個性的名演。

さて、次はオーケストラ曲です。

普通、「ロザムンデ」序曲、と言いますが、正式には「劇(付随)音楽『キプロスの女王ロザムンデ』より『序曲』というのです。

劇付随音楽は、オペラではなくて、芝居と同時進行で演奏される音楽のことで、他にも例えば「結婚行進曲」で有名な、

メンデルスゾーンの「真夏の夜の夢」も、シェークスピアの同名の戯曲の「劇付随音楽」です。

能書きはここまで。「ロザムンデ」序曲。演奏は、ユタ交響楽団です。

最初、序奏部は、暗いハ短調で始まりますが、主部はハ長調で、再生開始後2分40秒ぐらいからガラッと雰囲気が変わります。


「ロザムンデ」序曲



最後は、原曲はシューベルトがピアノ連弾用に書いた、「3つの軍隊行進曲」の一番有名な第一番をオーケストラ用に編曲したもの。

ナクソス・ミュージック・ライブラリーでは、オーケストラによる行進曲集で15分、無料体験試聴が

出来ますが、CDを探したらなかなか無くて、英国のAmazonでやっと見つけました

エドモントン交響楽団という初めて聞く名前のオーケストラですが、まともな演奏です。


軍隊行進曲



ここで、同じ曲を往年の名指揮者、故・ハンス・クナッパーツブッシュ(1888-1965)=ウィーン・フィルによる演奏で聴いていただきます。

上の演奏は、さらりと流していますが、クナッパーツブッシュ(本当はブルックナーとか、ワーグナーとかで有名な指揮者ですが)が振ったCD

があります。今調べたら、何と、クナッパーツブッシュ・ポピュラー・コンサート 軍隊行進曲。何と中古で9,800円もするのです。残念。絶版なんです。始めは、3,000円だったのですが。

あとは、昨年(2008年)クナ(クナッパーツブッシュの愛称)生誕120年記念CD-BOX(24,000円)というバカ高いセットに含まれていますが、

いくら何でも(クナ・マニアはともかく)高過ぎます。

幸い私は、昔、まだ、「ポピュラーコンサート」を単品で売っていた頃に買いましたので、お聴き下さい。

エドモンド交響楽団と比べるとどれぐらい個性的な演奏か、お分かり頂けると思います。


クナッパーツブッシュ=ウィーンフィルによる、軍隊行進曲



同じ曲でも、これほど違って聞こえるという、非常に分かり易い例です。クナは、癖がありますから好き嫌いが有りますが、

好きな人は神様のように尊敬しています。

日曜の今頃、アップして恐縮ですが、是非お聴き下さい。それでは。

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2008年01月30日(水) 「中国製ギョーザで意識不明も」←日本政府は中国政府に謝罪と損害賠償(か何かオトシマエ)を要求せよ。
2007年01月30日(火) 柳沢発言は確かに不注意だが、直後、「機械といってごめんなさいね」とある。文脈を読むことだ。
2006年01月30日(月) 「グリーンスパン米FRB議長、31日退任=在任18年半」実に実に、ご苦労様でした。
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2004年01月30日(金) 「イラク自衛隊派遣承認、衆院特別委で可決」民主主義が必ずしも正しい選択をするとは限らない
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