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JIROの独断的日記
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2005年01月30日(日) 新潟では雪下ろし中の事故などで、既に8人が亡くなり、46人が怪我をしている

◆新潟県ホームページ「雪害防止のために(新潟県知事 泉田裕彦)(1月28日)より抜粋。

この冬は例年になく雪が多く、雪下ろし中の事故などで、既に8名の方が亡くなり、けがをされた方も46名にのぼっております。

特に、地震の被災地では、建物の倒壊や雪崩などの雪による被害が発生しやすくなっています。

また、震災後の心身の疲労の蓄積から、雪下ろしなどの際、思わぬ事故が発生する可能性も高くなっております。

 県民の皆様、特に震災被災地の皆様におかれましては、どうかこれ以上の犠牲を出すことなくこの冬を乗り切り、県民みんなで復興の春を迎えられることを希望いたします。

 平成17年1月28日

新潟県知事 泉田 裕彦


◆コメント:サマワで給水するより、新潟で雪下ろしをするべきではないか。

 引用したのは、新潟県知事が28日に発表したコメントの最後のごく一部であり、その前の文章からは、降り積もる雪の中、半壊家屋の調査、対策に翻弄されている、現地の人々の不安と苦労をうかがい知ることが出来る。

それにしても、雪下ろし中の事故などで、すでに8人の方が亡くなり、怪我人は46人もでているという事実を日本中の人々は知っているのだろうか?内閣総理大臣は知っているのだろうか?

人間、現金なもので、新潟中越地震から3ヶ月と1週間が経ち、日本人全体のこの出来事に対する関心が薄れかけている。


◆民主党岩國哲人(いわくに てつんど)衆議院議員の意見は正しい。

 

28日(金)の衆議院予算委員会では、民主党の岩國哲人衆議院議員が代表質問をしていた。

そういえば、国会には岩國さんがいたんだ、と思い出した。

この人は、7歳の時に父上が亡くなって、働いて苦労して東大を出て、日興證券に入り、後、債権ディーリングの世界で頭角を現したが、娘さんの教育のことを考えて、モルガンスタンレーに転職。
 さらに、1984年に、世界最大の証券会社(というか、正確には Investment bank=投資銀行、というのですがね)であるメリルリンチに移り、87年にはなんと米国本社の上席副社長にまで上りつめた、俊英である。

あの競争の激しいアメリカの金融界で、メリルの副社長といったら、飛び上がるほどの地位なのである。当然、年収は何億単位で、マンハッタンの超高級マンションに住み、毎朝、リムジンで出勤していたわけである。

しかし、この人は、驚いたことに、その2年後、郷里である出雲市の熱心な招聘に応じて、メリルリンチ上級副社長の地位をかなぐりすてて、山陰の小さな市の長を引き受けた。 自分の年収は何十分の一に減った。ところが、極めて熱心に仕事に取り組み、そこで、天下のメリルの副社長にまでなった能力を発揮したのだから、凄いことになった。何しろ、100項目の改革を提案し、あっという間に、全部実現した。全国から注目を浴びた。こういう優秀な人材が国会にいるのは、素晴らしい。


◆優先順位があるだろう。

話がそれたが、要するに、岩國哲人さんという、もの凄く優秀な人がいま、衆議院議員になっていて、28日に、小泉首相に対して代表質問をしたのだ。

  冒頭、 「自分はイラクへの自衛隊派遣には反対である。元々反対であったが、自国の豪雪地帯の人々が、冬の到来直前に大地震によって大変な被害を受け、半壊の、かろうじて持ちこたえている家は、雪の重みで崩れかけているし、水道管が破れたままになっているのに、自衛隊はそちらは手伝わないで、イラクで水道管を直している。という状況を見て、ますます、今、自衛隊がイラクにいるのは、おかしいと思うようになった。 イラクのひとはどうでも良いということではなく、優先順位があるはずだ」という趣旨の発言をしていた。

 極めて、正鵠を得ている。 正しい。 これこそ、sense of proportionというものだ。


2004年01月30日(金) 「イラク自衛隊派遣承認、衆院特別委で可決」民主主義が必ずしも正しい選択をするとは限らない
2003年01月30日(木) 民放の「コメンテーター」と、テレビ屋たちは、いい加減にしろ。

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