JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事1:日経平均、バブル後安値を更新 終値486円安(NIKKEI NET)(15:06) 27日の東京株式市場で日経平均株価は大幅に4日続落。大引けは前週末比486円18銭(6.36%)安の7162円90銭で、 ◆記事2:緊急市場対策を発表、公的資金注入枠を10兆円規模に拡大(10月27日13時58分配信 読売新聞) 政府は27日、株価の急落を受けた緊急市場対策を発表した。 ◆コメント:政府が何もしない訳にはいかないのはわかりますが・・・。 記事1のとおり、今日の東京株式市場では、日経平均株価が、バブル崩壊後の最安値(さいやすね)、7607円88銭を大きく更新しました。 ◆株を買う人がいる間は、株は売られるのです。 ちょっとだけ、話がそれますが、業界用語が説明無しに記事に書かれているので、説明します。 証券会社から株を借りて売り、その株が値下がりした時点で買い戻す事で差益を稼ぐディーリング手法 です。儲けておいて、買い戻した株は、証券会社に返す訳です。 俗に「売りから入る」などと言いますが、ごく普通に行われていることです。 これを放置すると、マーケットが始まった瞬間から売りが先行するので、相場が下がりやすい。 一理あります。しかし、少し考えればわかることですが、株が売られるのは何故かというと、 「株を買う人がいるから」なのです。 売買契約(双務契約)ですから、売り手だけでは売買は成立しません。 株価が下がるのは、株を買う人がまだいるから、なのです。 本当は、放っておくといいのです。皆が売りから入る。誰も買う人がいなくなる、という状況になれば、 売りたくても売れません。そうなれば、空売りから入った人は、自分で買い戻さざるを得ない。 ひとたび、そういう動きが始まると、皆慌てます。売った時の株価よりも安い所で買い戻さなければ差益が出ません。 すると、今度は買いのパニック状態になり、株価はすごい勢いで戻すと思います。 ただ、先に書いたとおり、政治家の立場としては、そうも言えないわけですね。 何か、対策を講じている、という「能動的な」姿勢を示さなければならないので、 「緊急市場対策」を発表せざるを得ない。 政治家というのは、なかなか辛い立場です。 確かに、世界経済の実体は良くないので、間もなく株価が底打ちして、どんどん反騰を続ける、という状況ではありませんが、 日本の7,000円台は、明らかに売られすぎの状態です。さほど長くは続かないだろうと思います。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2007年10月27日(土) 10月27日はパガニーニ(1782〜1840)の誕生日です。
JIRO
|HomePage
|