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JIROの独断的日記
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2008年09月27日(土) 【音楽】モーツァルト:クラリネット協奏曲/ピアノ協奏曲第23番

◆クラリネット協奏曲、モーツァルトが自らの死期を知りつつ書いた音楽。

約2週間前に、モーツァルトが18歳で書いた、初めての管楽器の為の協奏曲、

ファゴット協奏曲をお聴き頂きましたココログはこちら

今日は、モーツァルトが最晩年、亡くなる数ヶ月前に書いたクラリネット協奏曲をお聴き頂きます。

この音楽は背景を知らないと、明るい音楽に聞こえます。実際明るいです。

若い頃、音楽評論家の吉田秀和氏が特別にこの曲について書いた文章を読んで、愕然としました。

「この曲では、この音楽の天才が、音楽と人生に別れを告げているのがきこえる」

吉田氏は、モーツァルトの年譜を調べて、背景を知っているから、そう書いたのではない、と思います。

私には、正直言って、そこまで音楽を深く聞く能力がない。音楽を聴く才能、が存在する。

吉田秀和氏は、紛れもなくその類い希なる才能、感受性で、モーツァルトの人生と音楽への告別を聴くことができるのだ、

と思います。


モーツァルト作曲:クラリネット協奏曲 K.622より、第一楽章。

演奏は、豊田耕児指揮、群馬交響楽団。クラリネット・ソロは、元ベルリン・フィル、首席クラリネット奏者、カール・ライスター氏です。

CDはこれです

Mozart Clarinet Concerto 1st mov



自らの死を悟った人間が、このような音楽を書けるのが、私には奇跡に思えます。


◆ピアノ協奏曲 第23番 イ長調

今週の月曜日、22日に、内田光子さんのソロ、ジェフリー・テイト指揮で、20番を聴いて頂きました。

その際、「近いうちに同じコンビによる、23番を聴いて頂く計画です」と書きました。

約束通りにします。


モーツァルトの多数のピアノ協奏曲の中でも、私はこの23番、K.488が非常に好きです。

ピアノの音がこれほど美しいものか、と、アシュケナージの演奏で知りましたココログはこちら)


以後、23番のCDを買い漁りました。なかなか本当に満足出来るものがありませんでしたが、

内田光子さんの演奏は、アシュケナージと同じぐらい、美しい。どちらが良い、という問題ではありません。

モーツァルトのコンチェルトのスコア(総譜)を見ると、そんなに難しそうに見えないのです。素人には。

テクニック的(メカニック、といった方がいいかもしれません)には、それは後世のラフマニノフとか、

プロコフィエフ、バルトークのピアノ協奏曲の方が難しいに決まってるのですが、だから、モーツァルトは簡単なのか

というと、そういう問題じゃないそうです。技術だけではどうにもならない、その音楽家の才能がモロに出るのがモーツァルトだそうです。

一見、複雑でない、音階的な音型も、粒をそろえてなめらかに弾くことも、大変難しい、とピアニストは言います。

私はピアノは弾けませんから、受け売りの知ったかぶりです。


それでは、モーツァルト作曲;ピアノ協奏曲 第23番 イ長調 K.488より、第一楽章です。こちらが、CDです

Mozart Piano Concerto No23 K488 First mov



ブラームスが言っていた「本当の音楽」ですね。

偉そうな言い方ですが、これらの音楽を美しいと思えた方は、本当に優れたものが分かる方だと思います。

素人で僭越ですが、私は、断言します。

それでは今日はこの辺で。

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