JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:<洞爺湖サミット>「長期目標共有」で合意 G8と新興国(7月9日22時21分配信 毎日新聞) 北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)で9日開かれた主要経済国会合(MEM)の首脳16人による協議は、 ◆コメント:要するに何も決まっていないも同然である。アメリカもいい加減にしろよ。 福田首相はサミットが開会前日の6日(日)ブッシュ大統領と会談して、 「2050年までに温室効果ガスを半減したいから、その対策について、アメリカも協力してくれ」 と申し入れたのです。これに対して、ブッシュ大統領は、 「私は現実主義者だ」と述べ、長期目標の設定には中国とインドの参加が不可欠だとする米国のこれまでの主張から、大きく踏み出していない可能性をにじませた。 とロイターが報じています。アメリカは世界最大のCO2排出国なのに、京都議定書にも批准しなかった。 にも関わらず、ブッシュ大統領は、「これからは、アメリカが温暖化問題の対策に関して世界をリードする」ようなことを云っていました。 私や多分多くの人は口から出まかせだと思っていました。そのとおりでした。 福田さんは(福田さんじゃなくても誰でもそう考えますが)2050年までに温室効果ガスを半分にするなら、 アメリカに思い切った対策を取って貰わないと困る、といっているわけ。 要するに石油・石炭など、化石燃料を燃やして発電する量を減らせと。 これに対してですよ。ブッシュの答えは、 中国やインドが長期的削減目標に加わらないなら、アメリカだけ減らす意味がない。 というのです。そんなこと無いでしょう。温暖化で世界をリード(アメリカは何の問題でも世界をリードしたがりますが)するなら、 まず、アメリカは中国やインドに、「温室効果ガスの長期削減計画に参加しろ」と説得し、 その上で、一番ガスを吐き出している自分の国を何とかするべきでしょう。 どうして、アメリカってのはこれほど傲慢なのだ、とホトホト嫌になります。 ◆新興国と先進国とが揉めた理由 記事にあるとおり、先進国と新興国は合意出来なかったんですね。数値目標で。 今まで地球温暖化と原因となった温室効果ガスを排出しいたのは、先進国なんだから、責任が重い。俺たち新興国を一緒にされては困る。 と言うわけですね。但し、新興五カ国の声明は、 「温暖化ガス排出量削減の長期目標は、歴史的な責任を念頭に、公平に負担を分かち合わなければならない」 となっています。歴史的な責任を念頭に、というのは、「今までCO2は排出していたのは先進国であること」です。 しかし、新興国も負担を分かち合わなければならない、と云っている。 これに対して、繰り返しますが、アメリカは、 中国、インドが、長期的削減目標に参加しないなら、アメリカもしない。 と、云っているだけです。世界最大の化石燃料消費国がそれじゃ困るのです。 ◆CO2を巡る思考の硬直性 地球温暖化対策というと、専ら、電気を使わないこと、と我々の思考は硬直しています。 日本国内の一戸建て(約2600万戸)の2割弱、500万戸に3kWのシステム(合計容量1500万kW)を設置した場合、 となっているし、風力発電は、日本に限って云えば、 日本国内での風力発電(出力10kW以上)の累計導入量は2007年3月時点で約1400基、 というけど、さほど本気でやってないのに、標準的な原発の数分の一の電力を既に供給しているそうです。 これもアンチョコを見て書いているのだけど、驚いたことに、 風力発電の資源量は大きく、開発可能な量だけで人類の電力需要を充分に賄えるとされる。日本でも軽視できない量が開発可能であると推定されている。 というのですから。我々、洗脳されてますよ。電気を使うな、コンビニ営業制限なんだかんだ。 これは、あくまで化石燃料に発電を念頭に置いている、国のミスリードですよ。 CO2が発生しなければ(それでも大気中のCO2濃度がただちに下がるわけではなく、温暖化は進むのですが)、 電気なんか今まで通り、いくら使っても構わない。 調べてみるものです。 【読者の皆様にお願い】 是非、エンピツの投票ボタンをクリックして下さい。皆さまの投票の多さが、次の執筆の原動力になります。画面の右下にボタンがあります。よろしく御願いいたします。
2007年07月09日(月) 「テロ特措法、11月以降も延長へ=『今やめる選択肢ない』−小池防衛相」←海自が6年間無償のガソリンスタンドをやった成果は?
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