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JIROの独断的日記
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2008年04月01日(火) 誕生日と命日が非常に近い、ラフマニノフ(1873〜1943)の歌曲「ヴォカリーズ」を色々な楽器・演奏形態で

◆4月1日が誕生日で、3月28日が命日のセルゲイ・ラフマニノフの美しい歌曲「ヴォカリーズ」

3月28日に、本当はラフマニノフの命日なのだが、期末が誕生日のハイドンを優先する、と書き、トランペット協奏曲を載せましたが、

何のことはない。ラフマニノフは命日と誕生日が接近しておりまして、今日4月1日が誕生日でした。

新年度の最初から音楽かい?と云われそうですが、はい。そうです。くたびれましたので。

ラフマニノフの歌曲集の中の一曲なのですが、際だって美しいため、歌だけではなく、色々な楽器の独奏用に編曲されております。

また、今日の最後にお聴き頂きますが、ラフマニノフ自身が、管弦楽用に編曲しているほどです。

どのように、美しいか。言葉で説明しても仕方がないので、実際にお聴き下さい。

いつも書いていますが、いうまでもなく、全てお聴きになる必要も、順番にお聴きになる必要もありません。


◆チェロ、コントラバス、ソプラノ・サックス、トロンボーン、そしてオーケストラ版です(それぞれにおまけ付き)。

「ヴォカリーズ」を、色々な楽器で聞き比べて頂くと、興味深いのですが、いくら美しいと云っても、

「ヴォカリーズ」だらけでは、飽きてしまいますから、合間に全然関係の無い作曲家の、しかし、美しい、或いは楽しい作品をちりばめました。


まず、チェロとピアノによる演奏。極めて曲想にマッチしています。少しボリュームを絞って下さい。

ダウンロード VocaliseCelloPiano.mp3 (5577.0K)



美しいでしょ? 序でにチェロの定番、サン=サーンスの「白鳥」をどうぞ。

ダウンロード TheSwanCello.mp3 (2863.6K)



これは、もう、何もいうことないですね。



さて、次は、同じ低音の弦楽器でも更に低音のコントラバスによる「ヴォカリーズ」。ケルン放送響首席コントラバス奏者、河原さんの演奏で。

ダウンロード VocaliseContrabass.mp3 (5027.2K)



美しいですね。コントラバスでなければ表現できない音楽になっているところが素晴らしいと思います。

さて、ここらで眠くなるでしょうから、大いにびっくりしていただきましょう。

河原さんの正に「コントラバスの奇跡」、「熊ん蜂の飛行」です。

ダウンロード FlightoftheBumblebee.mp3 (1159.5K)



これね。本当に奇跡的な上手さですね。どうしてコントラバスで弾けるのか、信じられません。



さて、「ヴォカリーズ」に戻ります。今度は高音。ソプラノサックスとハープによる演奏です。きれいですよ。

ダウンロード VocaliseSopranoSaxHarp.mp3 (4566.2K)



ソプラノ・サックスの音の艶と、やさしいハープの響きが融け合います。大変美しい。

この組み合わせで、大変珍しいのですが、チマローザ(1749-1801)という、ちょうどモーツァルトと同じ時代のイタリアの作曲家がおります。

この人が書いたオーボエ・コンチェルトハ長調から第3楽章シチリアーノってのがありまして、これをソプラノ・サックスとハープで演奏しているのです。

どうぞ。

ダウンロード CimarosaOboeConcertoSopSax.mp3 (2482.0K)



綺麗でしょ?、スタンダール(「赤と黒」のスタンダールです)が「私が生涯を通して愛したのは、シェークスピア、モーツァルト、そしてチマローザだ」

と言っているぐらいの人でございます。


さて、今度は金管楽器、トロンボーン。世界一の名人、クリスチャン・リンドベルイが「ヴォカリーズ」を吹いています。どんな演奏になるでしょう。

ダウンロード VocaliseTrombone.mp3 (4966.9K)



これは、トロンボーンにとっては、相当な高音域だと思うのですが、音のコントロールが完璧です。歌心がありますね。素晴らしい。

また、眠くなる頃でしょうから、びっくりしていただきましょう。トロンボーンによる、「熊ん蜂の飛行」です。

ダウンロード FlightoftheBumbleBeeTrombone.mp3 (1159.4K)



これもねえ。どうしてトロンボーンで、こんなのが吹けるのかいまだに分かりません。

さて、色々並べましたが、最後は、ラフマニノフ自身がこの歌曲を管弦楽曲に編曲したものをお聴き下さい。

ネーメ・ヤルヴィ指揮、デトロイト交響楽団の演奏。

ダウンロード VocaliseOrchestra.mp3 (4176.1K)



やはり、オーケストラはいいですね。弦楽器群の表現力がすばらしい。音楽に包み込まれるかのような安堵感を覚えます。

それでは、今日はこの辺で失礼します。

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