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2005年04月01日(金) |
<韓国>日本の常任理入りに反対表明 ←こういう強硬姿勢に、韓国のメディアはむしろ批判的です |
◆記事1:<韓国>日本の常任理入りに反対表明 (毎日新聞)
【ソウル堀山明子】韓国の金三勲(キムサムフン)国連大使は31日、韓国政府として日本の国連安保理の常任理事国入りに反対する姿勢を初めて明確にした。韓国は、竹島や歴史教科書の問題をめぐり対日強硬姿勢を強めている。
韓国の聯合ニュースが1日、金大使がニューヨーク駐在の特派員を集めて語ったと伝えた。
大使は「周辺国の信頼を受けられず、歴史も反省できない国が国際社会の指導的役割を果たすことには限界がある」と指摘。
「常任理事国に進出する資格はなく、そうならないよう努力する」とも述べたという。
韓国政府は、常任理事国拡大ではなく非常任理事国を増やす案を推進。日本の常任理事国入りについては「隣国の信頼を得ることが重要」と繰り返し、これまで賛否は明確にしていなかった。しかし、李泰植(イテシク)外交通商次官が先月30日、「国連は株式会社ではない。金をたくさん出したから必ず重要な地位に就けるわけではない」と、日本の常任理事国入りを疑問視する発言を行うなど、反対姿勢をにじませていた。 - 4月1日16時26分更新
◆記事2:【社説】大統領は一歩控えよ (中央日報 3月23日)
盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領が23日に青瓦台(チョンワデ、大統領府)の広報誌に掲載した「最近の韓日関係に関して国民の皆さんに述べる言葉」は、いろいろな点で不適切だった。
まず、使われた用語と内容が強硬で、誤解を呼ぶおそれがあるほどだ。
日本の政府と国民を刺激する恐れがあり、独島(トクト、日本名:竹島)問題と日本歴史教科書問題などで火が付き始めたわが国民の反日感情に油を注ぐことになりかねない。
現段階では冷静で理性的な対応を要求すべき韓国政府が、むしろ率先して強硬に対応しているが、何故なのか。
盧大統領は、島根県が「竹島の日」を指定したことについて「過去の侵略を正当化し、大韓民国の光復(植民地解放)を否定する行為」と指摘し、歴史教科書問題については「侵略と支配の歴史を正当化する行為」と非難した。
そして、これらは「執権勢力と中央政府のほう助の下に行われている」と述べた。
しかし、このような内容は、メディアや市民団体が指摘し、担当長官が発言するだけで十分だ。
大統領の直接発言とは、外交的にも政治的にも、その重さや意味が全く異なるからだ。
大統領は、外交の最終決定者だ。そのため、やたらと前面に立っては負担が大きく、間違いを犯した時には取り返しが付かない。
外交とは、温柔とある程度の曖昧さで包みつつ、相手側と自分に交渉の余地を空けておかねばならない。
小泉首相を非難し「これ以上黙視できぬ」「今回こそは必ず根絶やしにする」と述べたのは、日本に白旗降参を要求するように見える。
「互いに顔を赤らめて対立することも増えるだろう」とか「緊迫した外交戦争」も辞さない覚悟を示した部分も同様だ。
このように、韓日関係を取り返しのつかない最悪の関係に追いやることは、事態の収拾につながらない。
短期的には韓国国民の感情的な支持を得る効果があるだろうが、長期的には韓国と韓国大統領に負担をかけることになる。
盧大統領が同文で書いた「慎重に判断し、言動はゆっくりと思うくらいにせよ」が最も適切だ。大統領は一歩控えるべきだ。2005.03.23 18:31
◆コメント:政治家とマスコミが率先して大衆の感情を煽ってはいけません。冷静に。
1週間ほど前に、盧武鉉大統領が対日強硬発言をしたのがきっかけで、騒ぎが大きくなっています。
これは、明らかに大衆迎合路線な訳です。
大衆はどこの国も同じで、こういう風に扇動(しかも大統領に)されれば、そうだそうだ、と騒ぐに決まっています。
実際に、盧武鉉大統領の支持率は、3月23日の「強硬発言」の後、上昇しています。
しかし、韓国のマスコミのなかで、中央日報は大新聞ですけれども、記事2で引用した社説を読むと明らかですが、大変、冷静で、論理的・合理的に自体を観察・分析しています。感心しました。
こういうのが、論説委員の仕事なのです。
大統領が、日本の全面的降伏を求めるようなことを安易に口にするべきではない。取り返しが付かないほど、両国関係が悪化するおそれがある、とたしなめています。
◆日本の新聞はむやみに騒ぎを扇情するな。
日本の新聞は、韓国でも、道理の分かるインテリは、むやみに感情論に走らないのだということを、伝えるべきなのですが、それを怠っている。
この中央日報の社説を日本の新聞が掲載していたら、随分日本人の感情も違うのではないでしょうか。
それをしないから、日本人も過剰に反応する。そんなことをしても北朝鮮や中国が喜ぶだけです。
◆韓国の国連大使は発言するのはいいが、しかるべき場で行うべきでした。
政治家や特に外交官はプロなのですから、国際情勢を徒に攪乱するべきでは有りません。
あくまで国際平和を希求するべきです。その意味では、今日の韓国の国連大使の発言は、客観的に判断しても、余計でした。
日本が安保理に入るのが反対であると。
なるほど。韓国国連大使の考えは分かりました。
しかし、それは、安全保障理事会で述べれば良いのであって、わざわざ、ニューヨークに駐在する各国の特派員を集めて、記者会見を開いて、今日述べなければならない必然性は有りませんね。
国連が常任理事国を増やすなり入れ替えるなりするには、時間がかかるでしょうから。
◆感情をぶつけるだけでは、何も解決しない。
繰り返しますが、日本の新聞は、一部の韓国政府要人の扇情的発言だけを報道しています。
それでは、あたかも、日韓関係の悪化を望んでいるかのように見えます。
記事2のような文章を書く知的・合理的な韓国の人もいることを報道するべきです。
「レッテル貼り」は良くないことです。
23日の盧武鉉大統領発言や今日の国連大使の発言だけを読むと、韓国人は一人残らず、日本嫌いで、常任理事国入りに反対している、という「レッテル」を貼りたくなる。それでは、騒ぎは収まりません。
事の発端のひとつは島根県議会が「竹島の日」を制定した、ということですね。
そして、韓国の大統領が明らかに大衆に迎合して「今度こそは必ず根絶やしにする」と噛みついてきたわけですね。
「領土問題」は要するに動物の縄張り争いと同次元のものです。
両国民が感情的になって、お互いを口汚く罵倒しているだけでは、高崎山のサルのAグループとBグループが喧嘩しているのとあまり変わりがない。
私たちは、高等動物の人間なのですから、感情・本能をコントロールして、妥協点を探り出す試みをしなければいけません。
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