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JIROの独断的日記
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2007年11月15日(木) 「守屋氏『久間・額賀氏が同席』・山田洋行との宴席 」「全く記憶にない=宴会同席で財務相」←「記憶にない」とは懐かしい言葉だ。

◆記事1:守屋氏「久間・額賀氏が同席」・山田洋行との宴席 (日経)(2007年11月15日(木)21:01)

参院外交防衛委員会は15日午後、防衛専門商社「山田洋行」の元専務、宮崎元伸容疑者(69)から

度重なる接待を受けた守屋武昌前防衛次官(63)を証人喚問した。宮崎容疑者との宴席に同席した政治家は、

防衛庁長官経験者の自民党の久間章生・元防衛相と額賀福志郎財務相だったことを明らかにした。

民主党は両氏の証人喚問など国会招致を要求する方針だ。

宮崎容疑者との宴席に同席した政治家について、守屋氏は「久間先生と額賀先生ではなかったかと思っている」と言明した。

守屋氏の説明によると久間氏との宴席は「2、3年前」で、場所は東京・六本木の旧防衛庁そばの料亭。
現在、日米平和・文化交流協会専務理事を務める秋山直紀氏を加えた4人で会った。


◆記事2:全く記憶にない=防衛商社元専務との宴会同席で財務相 (11月15日18時22分配信 ロイター)

[東京 15日 ロイター] 額賀福志郎財務相は15日、守屋武昌前防衛次官が同日の参院外交防衛委員会で、

山田洋行元専務の宮崎元伸容疑者、ジェームズ・アワー元米国防総省日本部長との会合に額賀氏が同席していたと証言したことについて、

同会合への出席はまったく記憶にないと述べた。

さらに、記憶にないことを福田康夫首相に報告し、首相の理解も得られたと語った。

また、額賀財務相は、宮崎、守屋両氏からの接待を受けたことはない、と語った。 

財務省内で記者団に語った。


◆コメント:「この世には計り知れないものが二つある。宇宙の大きさと人間の愚かさだ」(アインシュタイン)

流石は20世紀を代表する知性、アルバート・アインシュタイン博士だ。真理を痛烈な皮肉で表現している。



「記憶にない」ということばが、懐かしい、と表題に書いた。私と同年配以上の日本人なら、皆、覚えている。

1970年代、「戦後最大の疑獄事件」と騒がれたロッキード事件において、

衆議院予算委員会で証人喚問された連中が発して、流行語になった言葉が、「記憶にございません」だった。

小学生までが真似をしてふざけていた。



額賀財務相(元防衛相)は、接待をうけたことが「全く記憶にない」そうだ。

アルツハイマーだか、認知症になりかけていないか、脳の検査を受けることをお薦めしたい、というのは無論冗談で、

どうせ、バレるに決まっているウソを平気で口にする。

アインシュタインの言うとおりだ。「ロッキード」から30年以上経つが、人間の愚かしさは少しも変わらない。


◆どこの役所の役人も似たようなことをしているのだろうが・・・。

参議院外交防衛委員会が参考人招致した、防衛専門商社山田洋行の米津佳彦社長は、

山田洋行による守屋武昌前防衛次官(63)へのゴルフ接待について、

「1998年4月から2006年3月までの回数は300回以上、費用は一組当たりの総計で1500万円以上になる」

と証言している。

1年は52週間。8年間は416週。単純に300回(「以上」だそうだが、300回にしといてやる)で割ると、1.38週間に一度、

つまり、10日に一回のペースでゴルフ接待を8年間も受け続けたのだそうだ。

山田洋行にしてみれば、守屋防衛事務次官の接待に1,500万円をつぎ込んでも、防衛庁(当時)から、武器・兵器・防衛システムなどの受注があれば、

一度に数億円、数十億円を取り戻せるから安いものだ。


◆役人が接待を受け、商売の便宜を図り、天下り先を確保することを至上課題としてこの国は運営されている。

薬害肝炎の厚労省役人もミドリ十字(今は存在しない)が重要な天下り先だった。

また、中枢神経賦活薬「リタリン」の適応をナルコレプシーのみにして、大人を含むADDに対して適応外処方することを禁じ、

替わりにヤンセン・ファーマという薬屋の「コンサータ」という薬(成分は、リタリンと全く同一の「塩酸メチルフェニデート」

を小児限定のADD(注意欠陥障害)、ADHD(多動症)の薬として承認した。

ヤンセン・ファーマはきっと、厚労省の木っ端役人どもにとって、重要な天下り先なのであろう。


◆それにしても、防衛省ってのは、制服組も事務屋も腐り切っていません?

制服組。つまり自衛官は、国家最高機密のイージス艦に関する情報をエロ写真と一緒に、「ウィニー」で世界中にばらまいた。

わが国の防衛体制の手の内を世界中に晒してしまったのである(しつこく書くが、エロ写真と共に、である。国辱以外の何物でもない)。

日本は丸腰も同然だ。もっとも、その前から、同種事件は発生していた。

中でも深刻なのは、佐世保地方隊所属の護衛艦「あさゆき」の海曹長が私物のパソコンに入れていた海自の秘密文書を、ウィニー経由で外部に流出させてしまった事件である

(ココログでは、こちら)。

どれぐらい深刻なのかは、リンク先をご参照いただきたい。

週刊文春が現役自衛官に流出したと思われる情報を見せたときの「うわ、最悪!」の一言が、ことの深刻さを端的に表現している。



今更言うまでもなく、ネットに出回ると言うことは、ネットに接続出来る環境にある世界中の人間が見ることができることを意味する。

わが国は、とっくの昔に丸腰なのである。最も機密を重んじなければならない「軍隊」が民間企業よりもだらしのない情報管理をしている。

滑稽の極みだ。



世の中には面白い人たちがいて、日本国憲法を改正し、日本を専守防衛ではなく、先制攻撃を可能にしたり、集団的自衛権の行使を可能にしたり、

挙げ句に、日本は核武装すべきだ、と主張する。

そういう方々。よくお考えいただきたいですな。日本を戦争が出来る国にしても、今の自衛隊じゃ、全部情報は洩れまっせ。

真珠湾攻撃と同じ。こちらの計画を世界の国々は全部知っていた、という事態に陥ることは必至。これでも戦争がしたいですか?


◆ベートーベン交響曲全曲演奏(その2)交響曲第一番より、第二楽章

昨日に引き続き、お聴き下さい。一番の第二楽章、アンダンテです。


ダウンロード BeethovenSymphonyNo1Second.mp3 (9274.3K)



ベートーベンというのは、気の毒です。この第一交響曲を書いたとき、既に難聴が始まっていたのです。

それでは、また。

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2006年11月15日(水) 「小中学生の自殺連鎖止まらず」←お前ら(マスコミ)がいちいち報道するのも一因だぞ。
2005年11月15日(火) 「美智子様は紀宮さまを抱きしめ、何度も『大丈夫よ』と繰り返した」そうです・・・。
2004年11月15日(月) 「<イラク武装勢力>「全土に戦闘拡大する」と声明」←だから、ファルージャ総攻撃はダメだと云ったでしょう
2003年11月15日(土) 「イラク派遣、日本は期待できない…米国防副長官」←期待するほうが間違っているんだよ。バカ。
2002年11月15日(金) 絶望。日本経済はもはや手遅れ。

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