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2007年05月25日(金) |
「中国、『核先制不使用』変更も=ICBM増強を憂慮−米報告」←元はFT紙。一番危ないのはアメリカだと思いますが。 |
◆記事:中国、「核先制不使用」変更も=ICBM増強を憂慮−米報告
【ワシントン25日時事】米国防総省は25日公表した2007年版の中国の軍事力に関する報告書で、
中国の大陸間弾道ミサイル(ICBM)など核戦力増強に憂慮を表明、
中国がどんな紛争においても核兵器を先に使用することはないとする、
いわゆる「核先制不使用」方針の変更を検討している可能性があるとの見方を明らかにした。
中国人民解放軍国防大学の朱成虎教授は05年、米国が台湾海峡での紛争に介入した場合、
中国は対米核攻撃に踏み切る用意があると警告していた。
国防総省の報告書の指摘は、中国が核の先制使用も辞さないとの方針を新たに打ち出す可能性も排除できないとみて、
米軍当局が警戒を強めていることを示している。(5月26日7時0分配信 時事通信)
◆記事2:FT紙原文翻訳「Beijing upgrades nuclear arsenal」(核戦力を増強しつつある中国)
原文URL:http://www.ft.com/cms/s/8a6ddf08-0af1-11dc-8412-000b5df10621,dwp_uuid=9c33700c-4c86-11da-89df-0000779e2340.html
米国国防総省が発表した最新の報告書によれば、中国は核攻撃能力を確実に増強しつつある。
同報告書は、中国が可動式地上発射大陸間弾道弾に最新鋭の技術を取り入れると同時に、新しい原潜艦隊に搭載するための、
潜水艦発射弾道弾の開発に注力している、と指摘している。
米国防関係情報筋によれば、可動式ミサイル、潜水艦発射ミサイルへの戦略のシフトは、人民解放軍による、核先制攻撃を可能に
するための動きだ、という。
「中国の長期的な軍事戦略は、(台湾への他国による)介入を防ぎ、同地域の敵戦力を掃討する能力を向上させる方向へ向かっている」
と同筋は述べている。
報告書は中国が衛星攻撃発射実験が、他国の衛星などを危険に及ぼした、と指摘した。
国防総省は、中国の軍事戦略は、まず第一に台湾を巡る紛争が生じた場合を想定しているが、
同時に、他の紛争地域や国家をも念頭に置き始めている点を憂慮している。
国防相の高官は「中国は、軍事力を維持するためのエネルギーの枯渇について不安になっているため、最近の海軍力の増強は、エネルギー資源を
輸送するタンカーの水路を確保する(遮断されないようにすること)、という目的もある」という所見を明らかにした。
中国は対外的に公式には、平和的台頭(peaceful rise)政策を表明しており(引用者注:他国を先制攻撃する意図はない、ということ)、
軍事力の近代化は、「経済力の発展に伴う自然なもの」である、という態度を変えていない。
◆公平な所見:中国が核兵器を増強するのは問題だが、中国・台湾紛争が生じたときにアメリカが介入する権限は無い。
アメリカにとって中国は、なかなか頭が痛い問題である。
日本は何でも言うことを聞く属国だ、とおもっているので、問題にもならない。
(但し、9条を変更して先制攻撃を可能にし、かつ核兵器でも持とうものなら、
一番先につぶしに来るのはアメリカだろう。が、ここでは主題でないから、これ以上触れない)
しかし、中国は何しろ広いし人口がすさまじい(地球上の人間の五人に一人は中国人なのだ)から、イラクでさえ
手こずっていることを見ればわかるとおり、中国とまともに戦争したら、永久に収拾が付かなくなる。
また、日本のようにすぐに手の内を晒さない。何を考えているか分からない。
経済力、軍事力がさらに向上すれば、米国本土を攻撃する可能性が絶対に無いとはいえない。
外国における中国人の傍若無人ぶりを見ると、危ない奴らだと思う。
とは、いうものの、いくら中国と言えども、近代化されているのは全体から見れば一部で、
大陸のちょっと奥の方へいけば、電気も水道も通っていないし、
あまり報道されないが、ここ数年、毎年、こちらで大洪水が起きたかと思えば、
あちらでは大干ばつで、住民が渇死しそうだ、とか、炭坑爆発で百何十人生き埋めになったとか、
まだまだ、「発展途上」である。
あまりにも、都市部と地方で経済的「格差」が拡大しているので、共産党が恨まれてクーデターが起きるかも知れない。
だから、中国共産党は、国際的に孤立して援助を受けられなくなっては困るのだ。
理由もなく、日本やアメリカを核先制攻撃したら、国連憲章違反である(第七章 平和に対する脅威)。
たちまち安保理決議が採択されて多国籍軍が応酬してくる。それは、まずい。
中国関係で一番緊張が高いのは、中国は独立を認めていないが、自分たちは独立国だと言っている台湾問題で、
中国と台湾との間に武力紛争が起きたら、それ自身危ないが、介入好きのアメリカが中国の助っ人だといって、
割り込んでくると、もっとやばい。
それこそ、核攻撃してくるかも知れない。そして、その標的は弾道弾による米本土だけでなく、在日米軍基地も含まれる。
アメリカさんには、イラクでいい加減懲りたでしょう。他国のことは放っておきなさい、と言いたい。
アメリカはイランの核開発が危険だ、中国の核先制攻撃の危険が高まっている、と不安を煽るのが上手いが、
何のことはない。世界で一番多くの大量破壊兵器(勿論核兵器を含む)を保有し、一番使いそうなのは
アメリカ自身である。
その意味で、国防総省のレポートとそれを大まじめに紹介する日本のマスコミは滑稽という他はない。
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