DiaryINDEX|past|will
2006年05月25日(木) |
「教育基本法は継続の公算 与党、大幅会期延長見送り」いつも会期が足りなくて強行採決になる。国会法をまず改正すべし。 |
◆記事:教育基本法は継続の公算 与党、大幅会期延長見送り
与党は25日、来月18日に会期末を迎える今国会の大幅延長を見送る方針を固めた。小泉純一郎首相が延長に否定的な姿勢を崩さないことなどを踏まえた判断。
これにより、焦点の教育基本法改正案は継続審議となる公算が大きくなった。
医療制度改革関連法案などの成立に全力を挙げ、会期を延長する場合でも数週間程度の小幅にとどめる構えだ。
「共謀罪」新設を柱とする組織犯罪処罰法改正案も与党と民主党の修正協議が難航。
与党側が強行採決に踏み切らない限り、継続審議になる可能性が高まっている。
衆院教育基本法特別委員会は24日に実質審議入りしたものの、週2日間程度の審議ペースとなる見通しで、与党が改正案の衆院通過を図る場合でも6月中旬にずれ込むとの見方が強い。
片山虎之助参院幹事長は、これまで「成立には7月末までの延長が必要だ」と繰り返している。(共同通信) - 5月25日20時41分更新
◆コメント:通常国会が150日だと定めているのは国会法なのです。
必ずしも毎年ではないが、大抵、この時期(5月下旬)になると、国会の会期末まで一ヶ月を切った、といって、急に国会(議員)は、あたふたし始める。
「何とか、会期中に○○法案を通したい」と言う。
今開かれているのは通常国会と言って、毎年1月20日前後に召集される。
国会法では「常会」というが、常会の期間は法律で決められているのだ。
国会法第十条
常会の会期は、百五十日間とする。但し、会期中に議員の任期が満限に達する場合には、その満限の日をもつて、会期は終了するものとする。
国会法第十一条
臨時会及び特別会の会期は、両議院一致の議決で、これを定める。
2.会期の延長は、常会にあつては一回、特別会及び臨時会にあつては二回を超えてはならない。
◆「会期の為に」国会があるのではないでしょう?
会期延長をしたくない。しかし、法案は通したい、となると、先日の医療改革法案のように「強行採決」となる。
「与党が衆議院の三分の二議席を占めており、話し合うまでもなく、法案が通過するに決まっている」という考え方は手続き上その通りだが、
だからといって「審議」をはしょるのなら、国会の存在する意義がない。
最多議席を獲得した政党が与党になるわけだが、与党を支持しなかった有権者も大勢いるのも、また、厳然たる事実だ
(先の衆議院選挙では自民党と民主党の得票数は47%対36%だった。死票が多くなるのが小選挙区制の欠点だ)。
その死票を投じた有権者は無視して良い、というのだったら、議会制民主主義など止めて、選挙で一位になった政党の独裁制にすればよい。
何を言いたいか。
与党は国会において多数を占めており与党の総裁が首相になるのが日本の政治制度だ。
首相は、為政者として、自分の党を支持しなかった国民に対してこそ、納得のゆく説明をする義務がある。
それと平行して、議会においては与党は、野党にも納得が行く説明をし、審議を尽くすべきである。
会期に間に合わないから、審議を打ち切って強行採決するのは、あたかも「会期のために国会がある」かのようで、本末転倒だ。
◆仕事に期限がないと人間はたるむから会期は有って良いのだが、毎年足りないなら伸ばすべきだ。
国会法が常会(通常国会)の会期を150日に定めているが、150日に特別な意味があるわけでは無かろう。
丁度「夏休み前」のキリの良いところで終わりにするようにセッティングしただけだろう。
仕事に期限は必要だ。いつまでに終わらせなければ、という緊張感が無いと、必ず人間はダラダラと時間を過ごす(会期があっても居眠りしている議員が多いぐらいなのだから)。
だから、会期を定めるのは仕方がないが、今の「150日」は毎年「強行採決」が起きるところを見ると、短すぎるのだろう。
行政改革関連法案を話す以前に、まず国会法を改正して、180日ぐらいにしてはどうか。
◆通常国会が終わった後の国会議員の楽しみ=海外視察。
毎年、6月で通常国会がおわってから議員のセンセー方はなにをしているのか?
地元にもどって「有権者の声」に耳を傾けることもあろうし、資料を調べる人もいるだろう。
しかし、一番多いのは「海外視察」と称して、主にヨーロッパに遊びに行くのだ。
本当に世界各地の実情をしりたいのなら、毎年ヨーロッパに行く必要はなく、むしろ中東へ行ったり、アフリカに行く人がいてしかるべきだと思うが、
大抵の議員は毎年、ヨーロッパへ行って、現地の日本大使館の職員に案内をさせ、観光、ショッピングに明け暮れる。
勿論、往復の飛行機はファーストクラス。、全て我々の税金である。
民間企業であれば、仕事で海外へ行くのなら(しかも、全部税金をつかって)、出張計画を上司に提出し、
帰国したら、出張して何を見て、それを今後どう生かすのか、報告書を出すのが常識であるが、
国会議員が海外で何を見て来たのか、報告を聞いたり読んだりすることは珍しい。
というか、皆無に近い。そりゃ、そうでしょ。遊んでくるだけなのだから。
◆国民は夏も働いている。
勿論、国民とて一週間ぐらい夏休みをとるが、それ以外は毎日、額に汗して働き、税金を納めている。
その尊いおカネを、議員のセンセー方の遊びに使われては困る。
毎年、通常国会で審議し尽くせない法案が残るということは、会期150日という設定に無理があるのだ。
医療制度改革、教育基本法、共謀罪を話す前に国会法の改正を審議し、会期150日を180日くらいに変更すればよいのではなかろうか?
それとも、センセー方。遊びの時間が減るのはどうしても嫌ですか?
2005年05月25日(水) ココログで「地震雲」が話題のキーワードになっているが・・・。←非常時に対する備えで最も簡単だが重要なことはなにか。
2004年05月25日(火) 「家族会に批判メール 「首相にねぎらいない」」 想像力、ということ。