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JIROの独断的日記
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2007年04月02日(月) 「<毎日新聞調査>手術待ち「延びた」3割 医師不足鮮明に」←お前ら(マスコミ)が医者を減らしてるんだよ。

◆記事:<毎日新聞調査>手術待ち「延びた」3割 医師不足鮮明に

全国の大規模病院やがんセンターを対象に、毎日新聞が患者の手術待ち期間を調査したところ、

回答した病院の3割以上が「5年前と比べ待機期間が延びた」と答えた。医師不足や患者の増加が原因で、待機中に症状が悪化した例もある。

日本と同じ低医療費政策を続けて医師不足が深刻化した英国では90年代、手術待ち期間が大幅に延びて患者が死亡する事故が発生した。

日本でも同様の事態を懸念する声が出ているが、それを裏付けるデータが明らかになったのは初めて。

調査は今年2〜3月、全国のベッド数500床以上の病院と「全国がん(成人病)センター協議会」加盟のがん・成人病センターを対象にアンケート形式で実施。

計388病院(精神病院や療養所などを除く)のうち、113病院(29%)から回答があった。

その結果、最近5年間の手術待ち期間の変化について、一診療科でも「延びている」と回答したのが41病院(36%)あった。

理由(複数回答)は、麻酔科医の不足が34病院で最も多く、手術室の不足も32病院あった。

以下▽麻酔科以外の医師不足26病院

▽看護師不足22病院

▽空きベッド不足21病院

▽患者の希望14病院

▽患者の増加10病院――と続いた。

(以下略)(4月3日3時5分配信 毎日新聞)


◆コメント:そりゃ、医者になりたい奴は減るだろうさ。これだけ叩かれれば。

毎日新聞は、「医師不足を裏付けるデータが明らかになったのは初めて」と、得意気だ。

バカか。

それだけが理由ではないだろうが、マスコミがやたらと「医療ミス」やら「医療過誤訴訟で医師が敗訴」を鬼の首を取ったように報道するのが医者不足の一因だぞ。

医師不足?そりゃ、そうなるだろう。

無論、中には本当のヤブもいるだろうが、大多数の医師は、

他の学部、まして、ブンヤたちのような文科系とは比べものにならないぐらい、学生時代に猛勉強をして、

医師国家試験に通るために、また、猛勉強をする。ようやく医師免許を取って研修医になっても、

医者の世界ではまだ「全然役に立たない、邪魔なガキ」扱いされ、看護士にまでバカにされ、

それでも必死に耐えて、ようやく「普通の医師」になる。

しかし、最初のうちは研修医のときと同じような扱いで、とにかくこき使われる。

休みなど、ない。1年365日のうち364日は働いて、当直があり寝るヒマもない。

それでも外科医なら手術前に必死に勉強し、初めて他人の身体にメスを入れる前の晩は、

緊張のあまり眠れない(眠れる奴もいるだろうが。疲れのあまり。)。最初はアッペ(虫垂炎)か何かだろうが。


◆自分がその立場になったら、と想像してみるといい。

もし、貴方が医者になっていたら、と想像してみると良い。

他人の身体にメスを入れ、臓器を切ったり、縫ったりするんですぞ。

私のような手先の不器用な人間から見ると、途方もないことだ。

人間の臓器だの、粘膜なんてヌルヌルしたものを間違いなく切除したり、結合したり、縫合したりするのだ。

脳外科なら、頭蓋骨の周囲をのこぎりで切ってガバっと外し、脳味噌の中を、ときには顕微鏡を見ながらいじるのだ。例を挙げればきりがない。

勿論、最初から執刀医となるのではなく、アシスタントを務めるのだが、少しでも間が悪いと、先輩から散々怒られる。

そうした経験を積んで一人前になる。その過程で失敗することが一度も無かったら、むしろ不思議だ。

ところが、その一度の失敗で患者やその家族が訴訟を起こす。



半人前の医師だけではない。

ベテランの、それまで何千人もの生命を救ってきた医師が、一度の失敗で、ヤブ医者どころか、人殺しのように非難される。

周知の通り、これは外科医のみならず、内科、小児科、産婦人科、麻酔科、など、医療の最も重要な分野全てで起きている。

それを煽り立てるのが、新聞その他のマスコミだ(自分たちの捏造、ヤラセは棚に上げて)。

医師が「やってらんねえよ」という気持ちになるのも無理は無い。


◆大衆を煽るマスコミが一番悪い。

これは、医師に限ったことではない。

人間は、自分よりも権威を持った者(或いは権威を感じさせるもの)、経済的に恵まれている者(給料が高い職業、或いは、高そうに見える職業、など)、

つまり自分の嫉妬の対象が叩かれるのを見るのが好きなことを、マスコミは良く知っている。

自分は何も作らず、為さず、人の失敗を頼みもしないのに紙に刷って、或いは電波に載せて全国に言い触らすマスコミが、

実は、驚くほど高い給料を取っている(NHKは別。あそこは本当に薄給)。

この連中が結局、医療従事者のやる気を削ぎ、成り手を減らしているのだ。

何が「明らかになった」だ。分かっているくせに。
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