JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事:個人情報保護で事業者が取り組む基本方針、閣議決定
と、まあ、よくもこれほど、続けて顧客情報(警察の場合は顧客じゃないが要するにプライバシー情報)流出が起きるものだとあきれる。 はっきり言えば、今までもこのような事件は起きていたのに隠蔽していたのが、内部告発などにより、隠せなくなってきたのだろう。他でも起きているので、自分たちもついでに早いところ謝ってしまおう、というつもりなのかもしれないが、冗談では済まされない。 ヤフーBBは今後の対策として諮問委員会を設置したとか言っているが、すでに、もれてしまった個人情報は、取り返しがつかないのだ、ということを、理解していないように思われる。 ヤフージャパンのホームページを見よ。まだ、事件の全貌が明らかになっていないというのに、相変わらず、新規顧客の募集を止めていないではないか。 漏れた情報がどこまで広がっているか、おそらく永久に分からないだろうが、せめて、中間報告なりを発表するまでは、新規の顧客を募集するべきではない。新規顧客の情報が絶対に漏れないと言い切れるのか? 他の会社や役所にしても、漏れた情報は、第三者に漏れているのか、否か。個人情報といっても、具体的に何と何が漏れたのか。その後、どのような対策を講じているのか、まだ、していないのか、報告がないか、不十分である。 不祥事を起こしたどの団体もひっそりと息を潜めているのは、日本人は暫く時間が経てば、すぐに全てを忘れてしまうことを、よく承知しているからだ。日本人は、本当に何でもすぐに忘れてしまう。 ヤフーBBのみならず、個人情報流出に対しては、本当は消費者(なり、とにかく被害者)が、プライバシーを侵害されたことに対する損害賠償請求を行うべきではないでしょうかね。集団訴訟になりますが。客に見放されるのが企業は一番怖いのである。 国の基本方針なんていうのは、あてにならん。政治家と役人は、要するに、体裁を整えるだけだ。「こういう基本方針を閣議決定しました。一応、手は打ちました。」という、「形式」が大事なのであって、実質的にそれがどのように運用されるかには、興味がないのである。 日本人は不思議な性癖を有している。どうでも良いとき(たとえば、日テレの視聴率捜査とか。テレビの視聴率がどうだろうと、個人には実害は及ばない。)に大騒ぎして、肝心なときには、羊のようにおとなしい。政治家や役人からすれば、これほど、支配しやすい国民も無かろう。
JIRO
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