JIROの独断的日記 DiaryINDEX|past|will
◆記事(翻訳):「誇り高き日本」を目指す、日本の新総裁、安倍晋三 安倍晋三は、明らかにタカ派の「勇敢な」人物である。 「今の日本は、あたかも外人が作ったルールで『相撲』をとり、良い取組だった、と褒められているようなものだ。 と安倍は、先日、テレビ番組の中で発言していた。 安倍は他の二人の総裁候補、麻生太郎と谷垣禎一より、この「約束」に関して遙かに因縁があるのだ。 安倍晋三の祖父、岸信介は戦犯と認定されたものの、処刑は免れ、1957年に総理大臣に就任しているのだ。 安倍晋三は近著、「美しい国へ」の中で、戦争犯罪人に判決を下した、所謂「東京裁判」の法的有効性に疑問がある、と書いている。 また、以前、外人記者クラブで「この前の戦争に負けたことが悔しいのか?」との質問を受けたとき、すぐに、 「貴方たちは、私のことをかなり保守的な人間だと書くが、愛国心の無い者に首相は務まらないとおもう」と返答している。 安倍を後継者として推した、カリスマ性のある小泉首相が、日本が平和主義の殻を破る土台を作った訳だが、安倍はより野心的な構想を描いている。 安倍は小泉と同様に日米同盟を日本の安全保障の基礎と考えているが、同時に、日本はアメリカと「対等な」パートナーになるべきだ、というのである。 多分、安倍はワシントンと英国政府の関係、と同じものを日米関係に構築しようともがくだろう。 つまり、米国に協力はするが、自分が適当と思った方針に従って行動する、という立場である。 わが国(米国)のアナリストは、安倍の人気は彼の異常なまでのタカ派ぶりによるもの(〜にかかわらず、ではなくて。)だろうと分析する。 彼は特に北朝鮮が絡むと著しく好戦的な態度を露わにする。 7月4日、北朝鮮が複数のミサイルを発射したときに、安倍は外交ルートでの話し合いなどという生やさしい議論を飛び越して、 「日本が北朝鮮に先制攻撃を加えることも検討するべきだ」と発言した。 アナリストたちは、もしもこれが10年前だったら、安倍の発言は大問題となり、辞任に追い込まれただろうという。 ところが、今の日本では、こうした乱暴なところが、あたかも「威勢の良いサムライ」が蘇ったかのごとく見なされ、総裁選にプラスに作用したのだ。 自民党で安倍の支持者である山本一太代議士は、 「安倍は、日本は新たな危機に直面しており、今までのままではダメだ、ということを認識しているのだ。」という。 「今の憲法に従えば、日本近海で米国軍の艦船が第3国の攻撃を受けたとき、すぐ傍に自衛隊の艦がいても、米兵を助けることができない こんなパートナーを同盟国と見なす国があるだろうか?我々は以前よりも危険な世界に生きている。より強い指導者を必要としているのだ」と語る。 安倍の人気が高いことが、日本の保守派を勢いづけている。 小泉路線の継承者というだけではなく、日本人のプライドを取り戻してくれる人物と見なしている。 小泉首相は度重なる靖国神社参拝により、中韓両国との関係を悪化させたが、 1995年に日本政府が発表した歴史的な謝罪、つまり、第2次世界大戦は日本の侵略戦争であった事を認めて世界に向けて発信した謝罪を、 あいまいにではあるが、是認している。 ところが、安倍の態度はもっと不透明である。95年の謝罪の趣旨は了解しているが、 第二次大戦時の日本の行動の是非を決定するのは、後世の歴史家であろう、と言うのである。 日本のハト派は相対的に少数派になりつつあるが、このような、雰囲気を懸念している。 「戦後の政治家、戦争を知っている政治家は、戦争によって犯した罪という意識を頭のどこかに持っていた。 戦後生まれの政治家(安倍も含めて)たちには、その意識が全く、無い。先の戦争の前のような極端なナショナリズムが台頭する恐れがある」という。 日本の新保守主義者は、こう述べている。 「日本が過ごした、アジアを代表する民主主義国として、また、経済大国としての60年を考えれば、我々には誇りを持つ『権利』があるのだ」。 ◆コメント:翻訳でくたびれたのでひとことだけ。 アメリカは、アメリカで、第二次大戦が終わった後もずっとどこかで戦争に関わってきて、一番危ない国なのだから、
2005年09月20日(火) iTunes Music Store から おすすめクラシックを選びました。
JIRO
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