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2004年09月20日(月) |
日本では8人の子供を殺した男は当然、死刑に処せられたが、1万人のイラク人を殺したブッシュ大統領は裁かれないのですね。 |
◆記事1:最近1週間のイラク戦争ニュース
イラク各地で爆弾事件など相次ぐ、全土で死者110人に(ロイター)
空爆などで16人死亡 イラク中部ファルージャ(共同通信) (13日20時29分)
武装勢力多いバグダッドの地区で大規模爆発、47人が死亡(ロイター) (14日20時59分)
イラク中部で米軍と武装集団が戦闘、イラク人10人死亡(ロイター) (15日11時33分)
米軍、武装勢力60人を殺害 ザルカウィ氏組織掃討で(共同通信) (17日11時28分)
女性ら30人死亡と病院 ファルージャ戦闘(共同通信) (17日18時36分)
保安隊本部に自爆攻撃 イラク北部、23人死亡(共同通信) (18日18時36分)
バグダッドで自動車爆弾テロ(時事通信) (19日22時34分)
◆記事2:ブッシュ大統領のリード変わらず=ケリー氏に3ポイント差−世論調査
【ワシントン19日時事】米民間調査機関ゾグビー社が19日発表した大統領選挙に関する最新の世論調査によると、ブッシュ大統領の支持率は46%で、民主党の大統領候補であるケリー上院議員の43%を3ポイントリードした。9月上旬の調査ではブッシュ氏46%、ケリー氏42%だったが、その差は1ポイント縮まった。 (時事通信) - 9月20日13時1分更新
◆コメント:イラク戦争が続いていることを我々は都合良く忘れようとする。
記事1をご覧頂ければ、一目瞭然で、イラクでは毎日、市民や兵士が戦争やテロの犠牲となっている。
出来れば面倒くさいことは考えたくないのは、誰でも同じであるが、フセインが捕らえられ、暫定政権に主権が委譲されたというのに、アメリカ軍はテロリストを掃討するという口実で、イラクに居座り続け、毎日、無辜のイラク人を殺し続けているという事実を見て見ぬふりをするのは、良くない。
あまりにも毎日続くので、我々は、イラク戦争に関するニュースが伝えられても、心理的に無視するようになっている。イラクで人が死んだ、というニュースを聞いても、まあ、戦争中だからあたりまえだろ、と、とんでもないことを考える。
しかし、私がこの日記で繰り返し述べたように、イラクに対する武力行使は完全に違法な行為、アメリカという国家による犯罪であり、それが続いているのだ、と言うことを忘れるべきではない。
◆1万人を殺した男を再び大統領にしてしまうアメリカ人。
記事2を読む限りでは、ブッシュが再選してもおかしくない情勢である。
もっとも、最近の世論調査によれば、ニューヨーク市民の49%はブッシュ政権の高官たちは911にテロ事件が起きると知りながら、わざと防がなかったと考えているというから、まだ予断を許さない。ブッシュ政権がテロをわざと起こさせたとする見解があることは、9月11日の日記に書いた。アメリカ人の多くも、その疑いを抱いている。それでも積極的にブッシュという「テロリスト」を支持する人間が大勢いるのがアメリカという国である。
正気の沙汰とは思われない。
◆8人を殺した宅間は死刑になって当然と考える人が、何故、1万人を殺したブッシュを批判しないのか?
日本の刑法を他国の指導者に適用できないのは、云うまでもない。しかし、素朴に、何と理不尽なことか、と思いませんか?
宅間の死刑に関しては、いろいろ云いたいこともあるが、それは本稿の目的ではない。
個人による犯罪も、一国の指導者が、軍隊に命じて、他国の国民を殺害することも、人間の生命を奪う行為として、その非倫理性は完全に同一である、といいたいのである。
「個人的な恨みによって人を殺すのは許されないが、戦争を起こしてしまえば、1万人の命を奪っても何ら問題がない」、という主張を正当化出来る論理は存在しない。アメリカによるイラク人の殺害は、広島・長崎への原爆投下と同様、永遠に許されない犯罪である。
そのイラク戦争を始めたのはブッシュ大統領であり、この人殺しは正しい、ブッシュを支持する、と公言して憚らないのが小泉純一郎内閣総理大臣である。この、我が国の指導者は現在アメリカを訪問中で、野球の始球式でボールを投げて喜んでいる。その間も、イラクでは、人が死んでいる。小泉純一郎氏を我が国の指導者に選んだ有権者は、自分が間接的にブッシュの人殺しを支持していることを、自覚すべきである。
2003年09月20日(土) 「イラク占領に加担するな 来日の米兵家族が訴え」小泉内閣総理大臣は彼らの声をよく聴け。
2002年09月20日(金) 何故、事実を隠すのか。