Just for today !
re-invention



 存在感のある姿に

昨日のトラブルで,他に迷惑を掛けないことを確認し,
幾つかのメールをやりとり。

妻と息子を連れて気になっていた鑑真和上展を見に県立美術館へ。
今日も暑い一日,車の数も多い。

美術館へのアプローチで,
ミミズがたくさん出ていることに息子が気がつく。
暑さのせいなのか,それとも薬でもまいたのか??
こんなことを自由研究にすると面白いのだが。

考えてみると,息子に仏像や仏教について話すのは始めてのこと。
如来と菩薩の違いや,千手観音の意味を話す。
観世音菩薩の存在と,二宮金次郎についての話も,
いつかは話しておきたい逸話。

音声ガイドがいい。
ある程度の知識はもちろん必要だろうが,
同じようにしか見えない巻物も,その意味が分ると見方も変わる。

全部で5回の失敗。
失明までして,来日を促した者たちさえ亡くなっても,
鑑真和上が日本へ来ようと思った訳は何なのか。
そこまでして,彼を動かした日本人がいたということが,
実は誇るべきことなのかもしれない。

端正に書かれた経典。
漢字とはいえ,本来は異国の文字。
哲学的な内容を,どうとらえどう伝えようとしていったのか。
誠実に真摯に思いを込めて
次世代に伝えようとする強い気持ちがそこにはある。

和上の座像は,あえて誇張せず,努めて写実的にしたとのこと。
正面から見る和上は,小さく地味な像にしか見えなかったが,
横顔のスッキリとした鼻筋と口元,斜め後から見る背中の力強さ。
存在感のある姿をはっきりと見た。
数々の修行の賜物,生き様そのもの。
そんな存在に,一歩でも近づきたいと思い,
思わず両手を合わせる。
美術館だから見ることができる姿。
展示を踏み切った方や,こんな見せ方を考えた方に感謝。

解体修理する様子も写真でわかりやすく展示。
東山魁夷画伯の襖絵の中で,また見たいと思った。

注文していたメモリーが届き,少しだけ動きが軽くなる。
HDDのバックアップを取ろうとするが,
1年ぶりに動かした「これdo台」は,上手く動かない。
デジカメと共に修理依頼のメールを出す。


2007年08月17日(金) 相手を意識した発表を
2006年08月17日(木) 悪者探しではなく
2005年08月17日(水) T^3Japan大阪大会1日目
2004年08月17日(火) 久々の登校


2008年08月17日(日)
目次